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第三話 G以外の選択肢でお願いします

頭の中のダイジェスト放送の終わり、死ぬ瞬間の映像を確認したところで僕は死んでしまったことを理解した。


死んだことを理解したのはいいが、この状況は理解できない。


『ようやく死んだことは理解できたようだな...。んん...、過労死...? 地球で言う、働きすぎか...?』



「何で疑問系になるの。僕は利用者の心地よさを追及していた…。ただ人生を人のためにって働いていたのに...。そこで疑問系? 僕は死んだのか?」


『そうだ、地球で言う死だ。』


・・・・・・


「じゃあ、ここで話している僕は? ちゃんと話してるよ。死んだら話しも出来ないんでないんですか? っていうか、あなたは誰?」


その瞬間、目の前が白く輝きだす


キラキラキラキラ~と何も見えなくなるほどの白い輝きだ。


「うわぉ~~!! 眩しい、眩しいよ!」


まばゆい光が当たりに充満し、ようやく光が収まった思った瞬間、目の前には人のような形をした何かがが立っている。そのシルエットは幼稚園児みたいな背丈で、性別もわからない、モヤモヤした人形が目の前にたっていた


『初めまして佐藤くん、あなたは死にました。そして、選ばなければいけません。

このまま地球の輪廻を巡るか、地球以外世界で経験を得るか。ちなみに、地球の輪廻を巡る場合は、これから三つ目の人生は、Gになるけど。』



・・・・・

・・・・・



「G!! なんでそこでGだよ! Gってスナイパーの? って違うよね? Gだよね、人類の敵の! 嫌だよGはって、選択肢少な! って、意味ワカメ!」


目の前にいた幼児顔から、苦笑いされた雰囲気を感た。


それでも流石にこの選択肢はない。

僕が死んだことは理解しよう。

僕が生まれ変わることもまー良い。これはどこぞの何かが言う輪廻転生だろう。

だけど、違う世界があってそこに転生するか、地球で生き返りしばらくは何かの形で生命が巡るのだろう。だが、三つ目の生き方がG生ってなんだよ! 


これから何に生まれ変わるかわかるのは良い情報だ。

違う世界に行けることも、これは流行の異世界転生だろう。これも理解しておく。

だけどこれはないよ...。

G生だけは...


それに、僕にこの選択肢をくれたのは何故だ?

僕は生きて来てこれといった功績はないよ?

ダイジェストで確認したけど、そこにも平凡な人生しかなかったし。

僕に何をさせる気...。


『深く考えすぎですよ。貴方は死んだから、次の人生を(G生を)考えたらいいんですよ。人かGか? どちらがいいか。私のお勧めは異世界転生ですが、G生も良いものですよ。害虫と言われていますが、GはGで役割を持っているのですよ。Gは家族も仲間も多いですから、寂しい思いはしませんよ。』



・・・・


何その謎のG押しは...。家族が多いのはいいだろう。

仲間が多いのもいいだろう。

だけど、それはG目線だよね。

今まで僕は人間として生きてきたから、そんな情報だと一番なりたくないんだけど...。


・・・


だけど二択?

地球で生きていく場合は、三つ目まではGではないんだよな。

それじゃあ二つの生き方で楽しめるとも考えられる。


「二択...。人か将来Gって...。だけど、人生(G生)とかってやり直しは決定?って、今なに? やっぱり僕は今のこの状況が分からない!!」


・・・・・

・・・


『んっ!、そろそろ面倒くさっ! じゃ、まずは人で生まれ変わりで』


そう人型が言うと、僕の存在が薄くなってきた。

見える体が、思考が...。

考える事が出来なくなってきた。


意識がまた途絶える...。


『ハイ、さいなら~』



もうあまり聞こえないだろうけど、これまでの人生はいいことしてたから、依怙贔屓してあげる。

自分で苦労を背負わないで、少しは楽しんで生きたらどう?

将来Gにならないように、人生楽しんで~。

無為な人生はただ生きるだけのGだよ。


チートもつけておくから、楽しんで!


って


・・・・・・・

・・・・・



ただ、魔力が溜まりすぎてる世界の、バランスをとりたいだけだけどね



「あ~~~~~~!」



佐藤は落ちていく



どこまでも...。






『ようやく転生できたかな。あまりにも能力がある人が転生すると世界のバランスが狂うかもしれないからね。君くらいの人間がちょうど良いんだよ。せっかく魔力のバランスが取れて世界がいい方向に戻っても、それを破壊するくらいの出来事は避けたいからね。君は善良だった。それは本当に自己犠牲が激しすぎて全てが自分が悪いと思ってしまうほどにね。だから自由に楽しんで。それくらいできるだけのチートは付けてあるからね。じゃあまたいつか会おうね!』



神様は呟いていた。

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