表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

151/153

第百五十一話ソフィアの指導


サンクリットの言う事を聞いているふりをしているソフィアは、他の冒険者がいる時にも勇者を指導していた。


他の冒険者グループ、特に【新緑の守人】のモサルルは熱心にソフィアを勧誘していた。



だがソフィアはどの勧誘も断り、ソロで頑張ると言って躱していた。

また、僕たちが無責任に解散したことを悪く言う冒険者もいた。



そんな悪口も躱しながらソフィアは各勇者に合った技術を指導している。

ソフィアはどんな技術も教えることが出来、中性的な雰囲気もあり、大人気だった。


そんなソフィアの指導を受け、勇者たちもめきめきと力をつけて行った。

セツナも初めは輪の中に入れないと聞いていたが、僕の言葉がきっかけで輪の中に入ることが出来たようだ。


少しでも同じ日本から来た者で力を合わせて頑張って、一人も失うことなく魔王討伐を達成すると話し合ったそうだ。


勇者は未だにサンクリット達テザン皇国の貴族に心は開いていないようだが、逆に利用してやると言っていた。


これもすべて僕たちが猫の姿だから聞けた言葉だった。

――影に隠れ話を聞く。

――膝の上に乗り愚痴を聞く。

――猫とはなんと素敵な生き物だったのか……



~~~~~



相変わらずサンクリットはソフィアをテザン皇国のものにしようと声をかけて来る。


しかしサンクリットの言葉に絶対に頷かないソフィアを苦々しく思っているようで、すでに表情を取り繕う事もしない。

そんなサンクリットに勇者も冷たい視線を向けている。



それでも勇者は手を抜かず、少しでも強くなるように努力した。

ソフィアが教えてから三か月。

一度も弱音を吐かず、みんなで協力して強くなっている。



予定から遅れていると言う理由でサンクリットは旅に出るのをせかし始めてきた時、どういった形で旅に出るか決める時が来た。



勇者はあの時から変わらずに、勇者だけで冒険者登録をして旅に出たいと言った。


サンクリットはそれでは困ると、騎士や冒険者を各パーティーに一人は付けるように譲らない。


サンクリットの息のかかっている冒険者や騎士をつける事に必死になっている。


どこまでも話し合いは平行線をたどり、教皇が出てくることになった。

教皇は魔王さえ倒してくれたらいいと、勇者だけで旅立つことを許可した。

サンクリットはそれでは困ると言い出したが、教皇が決めた事には逆らえなかった。



いくつか条件が付けられたのが、所在を明らかにすることだった。

他の国の貴族に取り込まれないようにするためか、冒険者ギルドか荷物運び情報ギルドに勇者が到着したことを伝えることを義務つけた。


もう一つが、テザン皇国から招集命令が届いた場合は直ちに戻ることだった。


一度旅に出てしまうと、魔王討伐をせずに逃げ出すことも考えたのか、勇者の中の誰か一人はテザン皇国に残ることも付け加えられていた……


――人質もとるようだ。


それでもいらぬ監視がつかない方が良いと、残る勇者は我慢すると言っていた。

神からの最大の恩恵を受けたセツナがポルフォ家に残ることに決まっていた。



最大の恩恵を受けたことを知らないテザン皇国関係者は、人質をとることで魔王討伐の成功率を下げていた。



~~~~~



僕たちは【黒猫】だけで話し合い、セツナをソフィアに鍛えてもらう事にした。

僕たちがいるうちはソフィアが。

僕たちが旅立った後は春の気配に任せる。

その為に、ソフィアはセツナに、僕たちが春の気配に指導をしている。


……


なんだかんだと更に三か月訓練し、勇者は旅立つことになった。

初めは三つのパーティーで旅に出るはずが、この期間に相談したようで、六人ずつの二つのパーティに別れていた。


勇者が旅立つと僕達も特にテザン皇国に用事はないし、この国も嫌いになりそうなので旅に出ることにした。


サンクリットにはばれないように……


サンクリットはソフィアの事をあきらめていないので、勇者が旅立った後は隠密行動だな。

僕達【黒猫】は旅に出る算段をし、勇者に注目が集まっている時に消えることにした。


そんなことを考え、準備をしているうちに、僕は十九歳になった。


名前:ラウール 

職業:猫

LV:ー

HP:ー

MP:ー

体:ー

心:ー

運:92

ユニークスキル:すくすく育つ・看る

スキル:解析・学習・アイテムボックスX・忍びの技・魔法(全)・戦闘(全)・解体・自然回復(全)・状態回復(全)・空間転移・空間把握

加護:才能の神の加護・創造神の加護

称号:地球人・心は中年・才能の神が見てる人・両親への信頼・両親からの信愛・乗り越えた者・逃亡者・ダンジョン周回者・漆黒の翼・黒猫・無神経・後悔先に立たず・神に逢える者・ドラゴンバスター・聖者・クロウの主人・ジェノサイド(魔物・人)・ハイエルフの友・緑龍の友・魔物の天敵・創造者・超越者?・貴族の敵・猫かぶり


*運以外は100が25歳の平均値


相変わらず数値は出てこない状態だ。

称号だけが増えていく……、そして雑になってきている……


――猫は職業か? 猫の仕事は何だろう?


それでも僕は強くなっている。

これからもっとチートになっていくだろう。



勇者とは違い、僕はこの世界で何をするべきなのか?

気まぐれだけでは無為な人生にならないか心配になってきた今日この頃だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ