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ゆうへ  作者: Y.O
3/6

まだ物語ではない、プロローグ

真っ暗な夜。夜ってのは真っ暗なのが当たり前。


けど俺にとっては視界だけじゃなく本当に真っ暗って感じだ。


彼女と別れてからもう八か月がたとうとしている。


今俺は24歳。就職はしていない。まだ大学生だ。


留年。その二文字が俺を大学にとどめている。


周りの友達は就職してもう三年目に入ろうとしている。


ベランダに出て煙草を吸う。吸い込んだ煙をため息と一緒に吐く。


思い出すのは大学の仲間と過ごした日々。


それと彼女の事。


「やってらんねぇ」そんな言葉が言うつもりもなかったのに出る。


輝いてた日々が今の俺の首を絞める。


あの時に言った言葉過去の行動、すべてが自分に返ってくる。

だいぶ遅いやまびこみたいに。


人生を悲観してるわけじゃない。この先俺には就職活動がある。

俺はどこかに就職するだろう。

二回留年しているとはいえ、選ばなければ就職先はごまんとある。


普通に就職して、いい人に巡りあって結婚して子供を授かって。

育てて、子供を連れて妻と遊園地に行ったり。運動会や授業参観

そして子供の結婚式とか。


世の中の普通になる自信がないことはない。


けど世の中の普通はいかに幸せで難しいかもなんとなくわかる。



話が脱線した。結局俺が話したいのは、本当に心の底から惹かれた人と

結ばれる人なんて何人いるのかってこと。


俺たちは心の扉を開いてさえすればいつか巡り合う

雷に打たれる瞬間ってことだ。

その人を見た瞬間直観する。この人だと。


自分の感覚のほとんどでその人が心の中に入ってくるのが分かる。

そうして自分の一部となった人と一緒に過ごすことになることもわかるんだ。


大学一回生の俺がそうであったように。


けどそれは双方的なものではない。

いやそうである場合もあるだろうがほとんどの人がそうじゃない。


だってすべての出会いがそうなら離婚なんて言葉はないじゃないか。


もう一度言う俺が彼女に出会ったのは大学一回生のころ。


秋だった。


夏が終わり、あれだけ暑かった気温は人肌を恋しくさせる温度になっていて

彼女はセーターを着ていた。


彼女は茶髪に前髪は眉毛に少しかかるくらい、少し遊び慣れてそうな雰囲気を感じた。


「初めまして、今日はよろしくね」


「よろしく、みんなもう家にいるから家まで案内するよ」


その日は大学の友達と俺の家で酒を飲むことになっていた。

みんなまだ二十歳にはなっていなかったが、大学生なんてそんなもんさ。


彼女は俺の友達のゼミの友達だった。


彼女だけ六限があり、五限までしかなかった俺たちは一足先に

俺の家で待機していたが、彼女の授業が終わったので待ち合わせ場所まで

俺が迎えに行った。


そして俺は恋に落ちた。



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