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Love2..水色のシャツ。

午前9時15分。

駅前のコンビニで私は、アップルティーに手をのばした。

だってアップルの運命で結ばれているから。

(…ってこんなことららに聞かれたら、また色々と言われちゃいそうだ)




─午前9時21分。

バス停までてくてく行進中♪

大学専用のバスだから、大学生ばっかりでなんだか登校班みたいだ。

(…あっ!!あの背中…っ!!)




"あの人"だ。

もう迷わず見つけることが出来るんだ。




(…!!水色のシャツ着てる♪)




「よっ!す〜ちゃん☆」




「ららっ!!」




「どした?」




私は大興奮!

鼻息混じりにららの肩をつかんだ。




「聞いて!あの人!水色の着てるの!シャツ!一緒なんだよっ!!」




「……」




「すごくない!?」






しばらく間をおいてららは、落ちつきながら話をまとめてくれたの。




「み〜このその水色シャツワンピとあの人の水色のシャツが一緒で嬉しかったわけね!」




「そうー!!ねぇ!もうこれは運命じゃない?!」




「運命なんだったら…行くよ!!」




「え…!!ちょっと─…っ」




ららは私の右手をつかんでバスに飛び乗った。




(ドキドキドキ…近い…近いよ〜ららっ!)




―コソ。


「もし本当に運命だって信じるなら、話しかけちゃえっ!!じゃああたし前行くからね!!」




(ららのおせっかい〜!!)







駅から学校までは10分だ。

10分間だけのラブラブドライブ〜♪

…なんて。

そんなこと言ってる場合じゃないんだよ〜!!




だって今日は、後ろじゃない。

いつもただ見とれている後ろ姿じゃなくてちゃんと前の、いや横も、とにかくあの人のすぐとなりに立っているの。

何か話しかけ…るっていっても…

何かきっかけ…ってそんなのどこにもないよー!!






──キキィー!




「え…うわっ!!」




突然の急ブレーキに思わずヒールがよろめいてしまった。




「…っ、大丈夫すか?」




「えっ…」




(神様ナイス!ん?運転手さん?とにかくありがとー!!)




「あっ!大丈夫…ですっ。すみませんっ!!」




「いえ。」







あっという間のドライブデートだったけど、とっても楽しかったです♪




「…って話してないじゃん!ってかその前にデートじゃないし!!ドライブって何だよ?!」




ららはバスを降りるなり大声で…

でも私は満面の笑みでルンルンだ。




「触っちゃったぁ〜♪声聞いちゃったぁ〜♪おしゃべりもしちゃったよ〜♪キャァー!!」







とにかくす〜ちゃん、一歩前進ですっ♪

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