Love1..私ってストーカー?!
(お願い…こっち向け。振り向いてダ〜リン!)
「おいっ!ストーカーちゃん。今日も相変わらずいい味出してるね〜!」
「美音、おはよ…ってストーカーじゃないってばぁ〜!」
ららの登場と同時に授業の開始。
ららはセレブ登校…ちょっと遅れてくる先生とほぼ同時なのだ。
ららは私のこと、ストーカーだって。
だけどもちろんそんな危ない趣味はありません。
ただ憧れてつい見とれてもっと知りたくて…
ちょっとだけ観察しているだけなのです。
「だからそれがストーカー予備軍なんだって〜!怖いよ美帆子(み〜こ)〜!おぉ怖っ〜!」
私は軽くららの腕に反撃してみせた。
「ヒドい〜!ららのいじわるー!」
ららは大爆笑だ。
あーぁ…
あの人ともこんな風に仲良くじゃれ合ったり、お喋りしたり出来たらいいのにな。
今のところ私の"あの人観察"は、後ろ姿だけだ。
まだ声も笑った顔も、名前が何なのかさえ…
知らない。
いつも一人で座っているから仕方がない。
だけど…
私はそれでも十分満足なのだ。
だって…
「あの背中好き〜。あ!左利きだよあの人!!発見発見〜♪」
無表情のららに向かって私は満面の笑みでお喋り中。
「あっそ〜良かったねぇ。あ、そっからじゃ見えないだろうからイイコト教えてあげよっか!」
私は瞳を輝かせた。
「え!何々〜!?」
「み〜こと同じアップルティー飲んでるよ!良かったね、す〜ちゃん♪」
アップルティー…
奇跡…
いや、運命─?!
「…ん?ところです〜ちゃんて何でぇ?」
ららはとってもニッコリと、
「ストーカーのす〜ちゃん☆」
………。
でも私、もうそれでもいいかも!
だってダ〜リンと私はアップルという名の運命で、結ばれちゃっているのだからー!!
す〜ちゃんがんばります☆