こうして幽霊は二年後死ぬ
栄太「に、二年後に死ぬ!?」
僕は耳を疑った、既に死んでるはずの幽霊が二年後に死ぬだと…
幽霊「はい」
栄太「そんなこと言ったってもう死んでるじゃないか」
幽霊「実は私は未来から来たんです」
栄太「え?」
幽霊「じゃあ順を追って説明しますね。それは昨日のように思い返せます」
栄太「未来の話だけどな」
幽霊「話を止めないでください!」プクー
怒って膨れている。すごくかわいい…って話に集中しなきゃ…
幽霊「二年後、エイリアンを乗せたUFO軍が地球に襲撃…エイリアンは地球に母船を到着させたあと、わずか3日で全人類を滅亡させて地球を制圧しました」
栄太「3日!?」
幽霊「エイリアンは巨大生物を放ち暴走させたんです。」
僕は聞いてるだけで寒気がしてきた…
幽霊「そのころ私はアゼルバイジャン共和国に逃亡してました」
栄太「な、なぜアゼルバイジャン?」
幽霊「島国である日本はすぐに沈められて必死に逃げた結果アゼルバイジャンに着いたんです」
栄太「えぇ…」
幽霊「そして、タイムマシン研究者であった私は過去に戻り未来を変えるため、私のタイムマシン研究所アゼルバイジャン支部を訪れました」
何でアゼルバイジャンに支部を作ったんだってとこはツッコまないでおこう
幽霊「ただ、タイムマシンを使うには条件が必要だったんです」
栄太「条件って?」
幽霊「使用者が命を落とすことです」
栄太「…!」
幽霊「タイムマシンに搭乗した後過去に戻るためには超高速で回らないといけないんです。そしたら、体がチーズみたいにドロドロに溶けてしまって」
栄太「それを言うならバターだろ」
幽霊「ただし、体は魂だけはこの現世に残っているってわけなんです」
栄太「そこは科学的に解明できないんだな」
幽霊「いえ、私にはよく分からないだけで来年には幽霊の存在は科学的に解明されます」
栄太「えぇ!?そうなの!?」
幽霊「はい、あなた恵比寿 栄太さんによって」
栄太「えぇ!?」
混乱してきたぞ…僕が幽霊の存在を解明する!?いや、現に目の前にいるけど…ってそうじゃなくて!
栄太「ていうか、ほぼ信じてたけど君が未来人って証拠はないじゃないか!」
幽霊「直に分かります」
栄太「直にっていつだよ…」
幽霊「明日明朝5時ここから約2kmもしない所でエイリアンの偵察部隊が巨大生物を放ちに来ます」
栄太「明日!?しかも結構近所かよ!偵察のくせに本気出し過ぎだし!」
幽霊「あなたにはその巨大生物を退治して欲しいんです」
絶命してまでタイムスリップしてきたって聞いたときは可哀想ってちょっと思ったけど、なんて身勝手なやつ…!
栄太「そんな世界を滅ぼすやつの中の一匹にこんな普通の僕が勝てるとでも?」
幽霊「実はあるんです!勝つ見込みが!」
栄太「は?」
幽霊「実は私たち幽霊は
人に取り憑くことでその人間をパワーアップさせることができるんです!」
栄太「じゃあ僕じゃなくても他の誰でもいいんじゃないか?」
幽霊「そんなことないですよ。取り憑いた人間の欲が強ければ強いほどそれに比例してパワーアップするんです!
つまり、承認欲求の塊であるあなたこそがふさわしいんです」
栄太「その設定活きてくるのかよ」
幽霊「そして、あなたの承認欲求が満たされれば満たされるほど強くなるんです!
栄太さんの今のフォロワーの数は何人ですか?」
栄太「8000人以上だけど…」
幽霊「結構多いじゃないですか!それぐらいいればナ●パくらいは倒せますね」
栄太「戦闘力8000人以上…!?なんて驚くナッ●なんて見たくないわ!」
幽霊「と、ともかく明日巨大生物と戦わなかったらホントに私が食べちゃいますからね!」
果たして栄太は無事生還できるのであろうか?
●ッパさんごめんなさい