幽霊との出会い
ある日下校途中にスマホをいじっていた時のことだった。
僕はふと珍しい形をしたマンホールを見つけたものでその写真を自分と一緒にカメラに収めSNSにアップした。
すると、僕のフォロワーがすぐさまいいねやリツイートを押してくれる。
この世界と繋がっている感覚!
そして、自分が世界に認められてるという快感!
くぅ~!たまらねぇぜ!
自己紹介が遅れたが僕の名前は【恵比寿 栄太】どこにでもいる高校二年生だ。そう、“自己承認欲求の塊“であることを除けば…
自己承認欲求っていうのは他者から認められたいという欲求のこと僕はこの欲求をSNSによって満たしてるんだ。
…ってなことより早速リプをチェックチェック~っと
フォロワー1《A太さん!(栄太のSNSでの活動名)その写真幽霊っぽいの写ってないですか!?》
フォロワー2《何これ?コラ?》
え?何を仰っているの?この人たちは?と思いつつ
恐る恐る先ほどアップした写真を確認してみる。
すると、なんと白い煙のようなものが写真に写っていて何となく人の顔の形に見えんこともない。
え!?何これは?写真撮った時こんなの写ってなかったような気がするんだが…
急に寒気が走ってきた今日はさっさと帰ろう!そう思った矢先に後ろから声がした。
???「あの~」
栄太「はい?」
振り返るとそこには女性がいた
黒くて綺麗な髪。引き込まれそうに綺麗な瞳。柔らかそうな唇。程々に膨らんだ胸。
そして、何より脚がなくて浮いてい・・・
う、浮いてる!?
その事に気づくや否や僕は一目散に走り出した。
幽霊「ま、待ってくださぁ~い」
栄太「そんなこと言って!立ち止まったら俺を食べるんだろ!?」
幽霊「えぇ!?そんなことしませんよ!話だけでも聞いてください!」
そして、僕と幽霊との鬼ごっこは10分にも及んだ。
フワフワ飛んで追ってくる幽霊に人間の足で、しかも体力が尽きてヘトヘトの僕が逃げ切れるわけがなかった。
栄太「さぁ…!煮るなり焼くなり好きにしろ!」
幽霊「何言ってるんですか?食べないって言ってるじゃないですか」
栄太「じゃあ何だ?まさか、取り憑く気か?」
幽霊「実は…私は…」
ん?何だか嫌な予感がするのは俺だけか?
幽霊「あなたに二年後に死ぬ私を助けて欲しいんです」
つづく
二話からは怒濤の展開とギャグが多めになる…
はず
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