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第91話 神の空の操り心



 これは怪盗衣装です間違いなく。


 シルクハットにタキシードにマジックで使うステッキに拳銃なんていう物騒なものが……


 全部ピンク色なんて女の子に合わせたのでしょうかお父さん。


 テープレコーダーでカセットを再生したら、『これを心空に残す』としか音声が残ってなかったです。


 愛のカタチなんでしょうか。全てが新調されていて、とても綺麗に整えられているように見えます。拳銃も特殊な形状で弾がかなり大きめなタイプです。弾もついていて警察が使う麻酔銃のようなタイプに見えます。


 一緒に入っていた説明書には弾に心の塊を籠めて、心の善の部分と心の妖しき力の両方を籠めれば威力が増すとだけ書いてありました。


 シルクハットが気に入らないです。私の形状操作で形を自分好みに変えてしまうことにしました。シルクハットつける女の子とかいないからね。ううんと……黒を基調とした黒い薔薇を帽子に添えて少しだけ鍔を捻じ曲げてみて……ううんとよいしょっ!! と出来た! こんな感じでいいでしょうっと。


 なんだか中世の貴族のような帽子になってしまった。


 タキシードも自分好みに改造した。


 ピンクなんてダサいから黒みがかった空色に変更した。


 自分の趣味に趣味を重ねて、怪盗服を着てみた。


 サイズは自分に合わせたのでぴったりだ。それでもなんかむずかゆいくらいになれない。そんな怖いような気もあるがちょっとお外にでたくなっちゃったのだ。


 暗い夜に活動するのが怪盗の習わしだろうと考えたので夜10時ぐらいに出たよ。それでも何かを盗むわけではなく、ステッキと拳銃を一応持っておいて夜の街に繰り出したのであったのだ。


 外の空気が美味い。妖しき暗闇を交えた時間が止まった景色。旋律の音闇に消えた枕景色が私に色を忘れさせてくれる。色を忘れた私は音や匂いだけを頼りに夜の街の空気を吸いながら、自由に街を探索する狩人のように時間を忘れて怪盗を楽しんでいた。


 明日すらも学校なんて行くわけない。私は自由の身、全てを忘れて怪盗に勤しむのだ。


 世界のすべての貴重なお宝を盗み出すなんて私に出来るのだろうか。そんなことをすれば警察にご厄介になるのは目に見えているが。物を盗むのは犯罪だから別の何かを盗めばいいと思った。何がいいだろう。例えば……心とか? そんなルパンぐらいにしか出来ない芸当をやってのけるのが怪盗って言えるというか名乗れる怪盗じゃないのか。


 自分自身が変われる切っ掛けをくれる。強くなりたいがためにダンジョンに潜り、力をつけた私ならなんだって出来るような気がした。


 …………化け物退治とか。


 そんなことを考えたのが悪かったのか、運命だろうか。とある化け物に遭遇してしまった。


 普通の人間に見えた。ただなんとなく見た目的にちょっと疲れているように見えた。いやなんだろう……疲れているというか憑かれているみたいな? まるで別の何かの存在がその人物に取り憑いているような。妖怪や悪魔や化け物の存在は少しは信じていた。そんな普通の人には見えない特別な不可思議な存在がいることを私は2歳のころから信じていた。


 だってそんな存在が時たまにみえるのだから…………


 話しかけたことは殆どない。たまにずっとそこに張り付いている地縛霊的な存在や浮遊霊がかなり多いなと感じた。


 川や海に行くとぞろぞろと水子の霊や水の事故で死んだ怨霊とかが見えた。


 幸いにも私は霊にたいしても操作が使えたので自分や家族や友達に危害を加えないようにつねに操作してこないようにしたり、命令にしてどっかに行ってもらった。


 妖怪はたまーに見た。狐の妖怪や猫の妖怪とか神社に龍がいたところを見たこともある。 龍神様って言うのかな? 5歳の時に興味津々で見ていたら心に直接声を響かせてきた。『童は吾輩が見えるのか? その年でなかなかの心命力を持っているようだな。どうれ褒美代わりにといってはなんだ300年ぶりに吾輩を見ることができる存在に出会えたのだ。龍神の加護を与えてやるぞ』


「いらない」


『なんだと…………!? いらないだと……吾輩の加護さえあれば病気に怪我にあらゆる不幸から身を守ってくれるだけでなく、来世の幸福すらも約束されるほどの加護なのにか?? なんだ童女面白い奴だな気に入った。お主が助けが必要な時はすぐに駆け付けるぞ』


 と言って勾玉みたいなものを出して消えちゃったその龍神様。


 ネックレスみたいな感じだったのでずっとつけてるけどまだ再会してない。


 それと雷帝とか言う虎さんにあったことがある。7歳のころに。奈良県の寺に行ったときに雷を身にまとった虎さんがいた。


『ほう……我が見えるのか…………女子のくせに将来が期待できる。しかもなんだこの心命力に潜在に内包する並々ならないオーラは……!? まさか龍神の奴に会ったなタツゴロウめ、先をこされたわ』


 私はまたかと思った。


 そして力を少し分けてやるうんぬんもちろん断るが無理やり虎の尻尾のようなお守りを押し付けられる。


 しかもなんかいつもより身体能力がはるかに高くなっているような……


 だがそんなこともあるが現在14歳になってもそこまで力の制御になれて自身の体も操作して普通の人間になっていたよ普通の人間にむしろわざと病弱にデメリット属性をつけてね。


 あと悪魔らしきおっさんが登校途中に私と契約しないとか声掛け事案が発生したので、【心滅魔ザムラ】を使用して消した。


 そんなことがあり、なんかもう慣れた。でも最近は変な幽霊と妖怪に目をつけられている。


 変な幽霊はオタクの幽霊で30歳くらいのオタクお姉さん腐女子の要素はなくオタクの女性版。最近はソードオートアフターとか魔術師大学の劣化生徒とかを見ていたらしい。


『聞いてよ心空ちゃんこの前みたアニメなんだけど主人公の男性が好きなヒロインが一話で死んじゃうんだよいや正確には死んでないんだけど死ぬような目にあって足が動かなくなっちゃうんだよそしてそのヒロインとは別のヒロインとくっついて………………』


「五月蠅いよ化奈かなちゃん」


 そんなオタクの幽霊女ちゃんが最近取り憑かれている。


 妖怪は蛇の妖怪でいつも取り巻いて蜷局を巻いていてフシューフシューって言ってて、卵頂戴とか鶏肉頂戴とか言ってきてあげている。


 蛇の妖怪には名前がなく、私がルークと名付けた。


 妖怪はまだ子供でルークは普通の人には見えない。


 ルークはたまに便利で飲み込んだ物を新しくしたり、別の物質に変えてしまう。


 ルークの巻いたものはなぜか使いやすくなる。


 そんな不思議な蛇の妖怪が仲間になっている。


 そんなある日、怪盗服を着込んでいると疲れているサラリーマン風の男性が突如として化け物に変貌した。


 犬のような狼のような魔獣が神道に沈んでいる。

 邪現の魔衰において凝魏による響撃を祓った

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