表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

58/386

第56話 マリンとアルマ

 まずは一つ目の宝箱を開ける。

 中には青い杖が入っていた。

 二つ目の宝箱を開けると、中には分厚い本が入っていた。


 杖がいきなり声を発した。


「私の眠りを妨げるのはあなたなのね? もしかして私のご主人様!?」


 分厚い本も喋り出した。


「ふあ~よく寝たな。ほう~あんたが私のマスターになるお方か? でもこの私を読んで発狂しない自信はあるかな?」


 もう慣れたぞアグニスが剣なのに喋ったからな。

 杖や本が喋ろうが驚かないな。


「お前たちの名前は何だ?」


 杖の方がまず答えた。


「我が名は賢杖マリン。マリンよ」


 本の方も答えた。


「私は禁断の魔導書と言うこの世の禁術を書きそろえた魔導書と言うわけだ」


「名前は無いんだなお前の場合?」


「そうだな禁断の魔導書と言うのがあえて言うならば名前と言うことになる……」


「じゃあ俺が名前をつけてやる」


「本当か? 頼む。名前を付けられるなんて光栄だマスターなら」


「じゃあ…………そうだな…………アルマゲルっていうのはどうだ?」


「アルマゲルか……いい名前だ」


 こうして禁断の魔導書はアルマゲルとなった。


 そう言えば……マリンもアルマゲルも人化出きた。

 マリンは幼い子供みたいな感じだが大人びた印象の背伸びしたい年頃のような感じだ。

 青いショートカットより少し長い髪が印象だ。


 アルマゲルは金髪のお人形さんみたいな美少女になった。

 見た目は14、15歳ぐらいだ。


 マリンは11歳ぐらいだ。


 またうちにもパーティメンバーが増えてしまったようだ。


 閑話休題。


 マリンは背伸びしたい年頃のようだ。


「ご主人。わたしはもう少し強くなりたいのだ。だから特訓して欲しいのだ」


「よし、いいぞマリン」

 

 そして二人で堕落王の空間で特訓特訓特訓した。


 マリンは水魔法が途轍もなく得意だ。

 だが、他の魔法で辛うじて使えるのが風魔法だけだった。

 氷魔法は熱意練習中。

 他の属性、炎魔法、土魔法、雷魔法、光魔法、闇魔法はさっぱりだ。

 

「マリンは水魔法がかなり得意なんだな」


「そうなのだ! 私は水魔法を愛していて、水魔法を生まれたときから使ってて、水魔法はこの世で偉大な魔法で……」


 とまあマリンは水魔法が大好きらしい。

 堕落王の空間の模擬戦闘空間での模擬戦闘用に開発した模擬モンスターシステムを使用する。

 俺が今まで倒したモンスターと同じ強さの仮初のモンスターを出現させる。


 ギガントオーガを3体出現させた。

 ギカントオーガは棍棒を振り上げて、マリンに向かう。

 マリンは杖を出す。

 自身の分身なる杖だ。

 それをさっと振ると水魔法を使用した。


「ウォータースプライドトルネード!!」


 水の突貫がギガントオーガに突き刺さる。

 水魔法は本当に完璧だ、よってこのままマリンは水魔法を極めさせた方が強くなりそうだ。


 というのがある日の一日だった。


「ご主人、お腹が空いたのですよ」


「よし特別におやつにしようか」


「何を食べさせてもらえるのだ?」


「俺が作る焼きそばだ」


「私にも食わせろ拓朗」


「私もだ!」


「うわっ!? アグニスにリスティどっから湧いた!? まあいいだろう、特別にマリンの相手をしてあげろ。その間に作っとくから」


「了解だ拓朗」


「うむ。拓朗の焼きそばは美味いぞ絶対」


 そして今日の特訓は更けていくのであった……



 とある日。

 アルマが勉強している。

 この世界の勉学に興味があると言うので勉強の本を買ってやった。

 アルマと言うのはアルマゲルの愛称だ。

 アルマが何やら本を書いている。

 パソコンも欲しいと言うので買ってやった。

 文章作成ソフトで何やら書いている。

 魔法の使い方とタイトルが書いてある。

 内容は……『魔法とは万物の頂点にして最高の霊法である。魔法を行使することにおいて魔素を体内にイメージして魔素を魔力に変化させて魔力を魔法に変換する……』


 難しいが簡単に理解できるような内容だった。

 アルマに聞くとネットに公開すると言う。

 みなに魔法が良いものだと理解して欲しいと言う。

 まあいいけど、ほどほどにしろよ。


 アルマは文学にも興味があるようだ。

 文学少女の一面もあるようだ。

 今度は小説をパソコンで書き始めた。

 なかなか中身を見据えているような内容だ。


 とある不思議な少女は世界でただ一人の禁術使いだった。

 その少女は吸血鬼の力を手に入れて不老不死になり……

 これアルマのことじゃないのか……

 アルマは吸血鬼の血によって魔導書が書かれていることにより、吸血鬼の不老不死性があるという。

 もともと魔導書なので不滅の存在なのだがそこに吸血鬼の不死性が取り入れられている。

 そういう術式を組まれて生まれた存在だと言う。


 アルマはあまり食べない。

 その代り俺の魔力を吸う。

 俺に抱き着いてきて、こうしていたいと言って魔力を吸う。

 ぎゅうってしてあげると嬉しそうだ。

 それを見ていたマイカが拓朗私も抱きしめてと言ってくる始末。

 仕方ないので女性形態だと恥ずかしいのでスライム形態で抱きしめてやる。

 マイカもなんか甘えん坊だなと思った。

 スランも抱きしめて欲しと言ってきたのはなんか意外。

 スランはそんなこと言うとは思わなかった。


 クロンがなでなでして欲しいですと言ってきたが……まあいいかなでなでしてあげる。


 アルマがふてくされてる。

 アルマが少しぷくーと頬を赤らめている。


「お主はそうやって私以外の女にも甘いのか? 私が一番と思っていたのに……まあいいけどな!」


「ちょっと怒ってる?」


「怒ってなどおらぬ」


 その日アルマはかなり不機嫌だった。

 そんな日もあるさ。

 まあ俺のせいかもしれないが。


 マリンとアルマの加入記念にみんなでスシオーに来た。

 マリンは眼を輝かしていた。

 アルマも興味津々だった。

 そしてみんなで美味しくおすしを沢山食べた。

 マグロ食べ比べセットとかも頼んじゃった。

 会計はまあまあしたがまあいいだろ。

 みんなが楽しければ俺はうれしいぞ。

 マイカやマリンとアルマが来てから本当に楽しいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ