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第53話 日本橋にてとある探索者が変貌する大事件来ル

遅くなりました。なかなか書き始められなかった。ではどうかご覧ください。

 突如として探索者が暴徒と化した。

 否、暴徒どころか殺戮者だ。

 能力スキル

 使いどころを誤れば誰でも殺戮者になれる力。

 

 この探索者は自身の能力を破壊と殺戮に利用している。

 この探索者の能力は『爆破』と『球弾生成』。

 爆破はその名の通り対象を爆破する。

 破壊的な力だ。

 だがこの力は遠距離では使用できない欠点があった。

 そこで球弾生成のスキルだ。

 この能力と組み合わせることにより、爆破の力を持った球弾を生み出して放つと言うことが出来るようになる。

 

 近接でしか使えない能力が遠距離で使えるようになるのは立派な力だ。

 対モンスター戦では素晴らしい力を発揮したであろう。

 だが彼はその能力を人に対して使った。


 結果破壊と殺戮の狂人と化した。


 爆破球弾を辺り一面に打ち放っている。

 その爆弾と呼ばれる物は簡単に一般人の命を散らすだろう。


 それは死の一撃と化すだろう。

 とある少女とその母親らしき人がたまたま現場に居合わせた。

 運の悪いことにその爆弾男の近くに居た。


「死にやがれ!! みんなみんな死んじまえ!!」


 爆弾が生成される。

 爆弾男の手から爆弾が生み出される。

 爆弾が今放たれた。

 少女に向かって放たれている。




「あのおじさん何してるの…………?」


美紗輝みさき逃げなさい!!」


 少女の母親が咄嗟に盾となる。


 だが母親が盾になろうと二人は無事では済まない。


 破壊的な暴圧の兵器の爆弾が少女と母親を襲おうとした。



 爆発!! 空間が爆発した。

 小規模なパソコンショップはその余波を受けた。

 全ての商品は破壊され、木端微塵となった。

 そこには少女と母親の姿はなかった。


 なぜなら爆弾男の後方50メートルの所に少女と母親はいた。

 とある男に抱えられて。


 そのとある男は顔を狐の仮面で覆い隠し、きつね色のマントとヒーロースーツに身を覆っていた。


「あなたは……もしかして…………」


「ああっ……もう大丈夫だ……」


「稲荷仮面だーーーーー!!」


 颯爽と現れた男稲荷仮面。

 近くには水野蒼威やアグニスにリスティにトラネにクロンに従魔もいる。

 稲荷仮面の肩にはスランが既に待機している。

 横にはマイカが稲荷仮面の御供状態として女狐の仮面を被っている状態で人間化している。


(さて……ここには一般人が多すぎる。どうしたもんか……)


(私が引き離すかしら)


(頼めるかマイカ……じゃあ俺が奴の相手をするから一般人たちの避難をみんなに優先する)

 

(拓朗殿! ここは拙者が誘導する)


(アオマサが喋るのは不味いだろ……まあ飼い主である蒼威ちゃんに任すとするか)


(わかりました拓朗さん。ここは私達が誘導します)


 念話での通話を一旦閉める。


 爆弾男がまだ目標を見失っている今がチャンスだ。


 行くぞっ……………………。


 刹那、稲荷仮面とマイカは爆弾男を取り囲んだ。

 そのままの状態でマイカが跳ぶ。

 スライム状態に戻る。

 そして弾丸のごとき速さで体当たりする。

 だがその速さに対応した爆弾男が。

 信じられないことだ。

 マイカの現在の速さのステータスは1045000もある。

 その速さに対応した。

 人間じゃ考えられない対応力だ。

 

 回避した爆弾男が爆弾を生成する。

 それを放った。

 商店街の店を爆破する。

 

 稲荷仮面はここでむちゃくちゃなことをする。

 空間転移をして爆弾男の前に躍り出る。

 だがそこでもだ、読んでいたかのごとく爆弾をすぐさま生成して稲荷仮面にゼロ距離爆破を試みようとする。

 稲荷仮面は直ぐに縮地で後ろに下がる。

 無策であの爆弾に当たるのは御免蒙りたい。


 爆弾が破裂する。

 だが使用者も直撃を受けたはずだ。

 だが本人はダメージを受けた様子が見られない。

 そして爆弾男がどんどん増長していく。


「けけけけっけけけけっけけけけけけけケケケッケケケケケケ!! なんだ~貴様はさっきから俺様の前をうろちょろしてヒーローのつもりかその恰好は!?? つまるところ俺様が悪役の悪者っで!! お前が正義のヒーロー様ってわけかっ!! いいじゃねーかやってやろうじゃねえか、てめぇ、後悔すんじゃねえぞ!! 俺様こそ世紀に名を残す大悪怪人、爆弾王様だ!!! よーく覚えておけよっ!!!」


 長い台詞を喋りまくっていた爆弾男は突如として内包するオーラが変質していた。

 今まで通常の人間が発するオーラだったのだが、内包するオーラに邪気が混じり始めた。

 そして邪気が混じり合って、やがてその邪気が爆弾の破裂のように膨れ上がった。

 爆弾男の姿が変容する。

 黒いオーラのような光に包まれて男の姿が徐々に変わっていく。


「おっおっおっおっ…………おっおっおっおっおっおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオ大大オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオウリュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ牙アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアゴゴゴゴゴゴゴゴゴギャア唖嗚呼嗚呼アアアアアアアアアアアアアアアvjさhj生えrヴィ右派絵rgヴィ尾はロイfvhじゃえおvは影オfvふぁえういzヴォいh歳尾hfvぢおvヒオsぢおじお会うイオf首位dr不意shbvbhd素f日イオzdfヴィ尾hd塩fひおdshヴぃおsdhふぃおsぢおそfhそいhbヴぉしぢすりすrhすいvbhsふいdhヴぃおっしおfしfvbhdfsfbヴぃdjびふぃgyuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuryaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」


 耳を劈く日本橋の辺り一帯に聞こえる男の絶叫が木霊する。

 最初は聞き取れたが、最後の方は意味不明の言葉、いや声だった。

 それだけ人間の出せる声じゃなった。

 もはや狂人と思われるその男の姿は変わっていた。


 頭はちりちりになったと呼べるのかわからないほど髪の毛だったものが極大化してギザギザに伸びている。

 よく見ると先端が導火線のように見えるかもしれない。

 そして顔は歪んだように肥大化している。

 眼の部分が黒く塗りつぶしたようにサングラスでも駆けているのか様に目が肥大化している。

 鼻は爆弾のように丸くボコッと出ている。

 口は赤いというかピンクの唇が巨大化して気持ち悪いし歯が怪物のようにデカい。

 そして全体的にサイズが大きくなっている。

 身長がこの男はさっきは160センチぐらいだったのだが、今は230センチぐらいある。

 そして服なんていう物と呼べるかわからない歪な張りぼてのような黒い爆弾服が着られていた。

 全身が黒い。

 爆弾のように黒いのだこの男……否怪人は。

 稲荷仮面は既に鑑定でその怪人の正体を覗こうとした。

 すると驚くべきことがわかった。



 種族名『爆弾狂魔怪人』


 name『ボンバーリミテッドキング』


 怪力 S

 狂魔 A

 叛速 B

暴牙 SS+

 悪戒 SSS



 もはや人間ではなかったこの男は。


 狂魔怪人……人間が化け物と化した状態と思えばいいのか?

 すると鑑定が答えを教えてくれる。だがあまり詳しいことはわから無いようだ。


 狂魔怪人……人が邪気を大量に取り込み魔素のコントロールに失敗して超人になるはずが狂ってしまって怪人と化した状態。自然的に発生する確率は稀であり、モンスターを倒したさいに手に入る魔素の蓄積により邪気を憑代として発生する場合有。それ以上のことはまだわからない。


 爆弾狂魔怪人が稲荷仮面を名指しで批判する。


「狂から俺様がこの地上の覇者になるようだな!! 貴様はここで終わりになるんだよヒーロー酸よってなっ!!」


 極大の爆弾が放たれた。

 稲荷仮面は回避が遅れた。

 これを避けたらまだ避難してない一般人が死んでしまうと思い回避できなかった。

 直撃を受けた。




 煙が晴れる。

 稲荷仮面の仮面にヒビが入った。

 仮面が欠けている。


 クソッ……左手が…………


 稲荷仮面の左手が吹き飛んだ。

 第一関節から下が無い。


 咄嗟のことで障壁を張るのが遅れたが普段張っている障壁が突破されたのも計算外だった。


 治療魔法を唱える。

 直ぐに左手が復活する。

 稲荷仮面だから出来る芸当だ。

 光魔法の超級を超える聖級クラスの光魔法。

 アンビシャスオールヒール。

 これにより部位欠損なども復活する魔法だ。


 稲荷仮面は燃えていた。

 こんな出鱈目な敵が現れるなんて。

 こいつは俺がけじめをつけてやらないとなと活きこんでいた。


 マイカが水魔法を唱える。

 ウォータースクリュースピア。

 槍のように突き出た水の破壊的突撃は爆弾狂魔怪人を襲った。

 だが躱される。


 そのままマイカに襲い掛かろうとする爆弾狂魔怪人。


 危ない!! マイカ!!


 そこで彼方から闇の弾丸が放たれた。

 高速に迫るその闇の弾丸は爆弾狂魔怪人の足を打ち抜いた。


「我刃!!? なんだどこから撃ってやがる!?」


 稲荷仮面はその撃ち出された闇の弾丸の方向を遠視する。

 だが稲荷仮面でも小さいローブを羽織っているらしき人物が見えるだけで物凄く離れていたその闇の弾丸を発射した人物は。


 たぶん50キロは離れていると思われる。

執筆の励みになるのでブックマーク、評価をして貰えると嬉しいです。

感想とかもあると作者が読むので楽しみにしてます。

お読みいただきありがとうございます。

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