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第50話 マジカルクイーンスライム

ついに50話まで来ましたね。今回はちょっと長いです。

 銀色のスライム。

 ポヨポヨとしたふんわりとしたフォルム。

 なかなかデカい大きさ。

 光り輝くスライムが眩しい。

 欲しい欲しい。

 とてもあいつが欲しい。


「どうしたのかしら? 人間?」


「お前が欲しい!!」


「へっ?? 何を言っているのかしら!?」


「お前の全てに惚れた!! だから仲間になって欲しい!! 頼む!!」


「あなたの強さを見せて欲しいのかしら。でも待ってなんで私なんてそんなに強くないわ私」


「嘘はよくないな。君はかなりのステータスを持っているじゃないか」


 俺はマジカルクイーンスライムのステータスを鑑定で確認していた。

 

 マジカルクイーンスライム


 ♀


 Lv.550

 HP:1200000/1200000

 MP:35000000/35000000

 腕力: 80000

 守り: 1112000

 速さ: 1025400

 賢さ: 1118900

 魔力:52500000

 幸運: 60000

 器用: 6000000

 魅力:10000000

 

 スキル:魔法女王Lv.30、粘性体Lv.18、神魔速Lv.7、擬態Lv.28、硬化Lv.12


 魔法:炎魔法Lv.67 水魔法Lv.88 風魔法Lv.78 土魔法Lv.75 雷魔法Lv.69 光魔法Lv.58 闇魔法Lv.49 星魔法Lv.57 錬成魔法Lv.69 女王魔法Lv.37 空間魔法Lv.33 スライム魔法Lv.27 神域魔法Lv.18 幻想魔法Lv.27 夢現魔法Lv.5


 なんというかもうむちゃくちゃだ。

 強いって次元を超えている。

 むしろ俺より強いだろこいつ。

 まあモンスターだからな当たり前か。

 190階層のボスとしてはかなりの強さだ。


 だからこそこいつを仲間にしたい。


 なお俺のステータスはこんな風になっている。

 久々の自分のステータスを見る機会と言うのもなかなかないなと思い俺は自分のステータスを見る。


 増宮拓朗 


 男


 20歳


 職業:堕落王ニート、賢者、忍者、テイマー、拳闘士、魔王、覇王、星龍王、轟炎鳳凰王、麒麟帝王、月狼残魔王、大魔導師、光雷皇、雷炎魔導王、暗黒帝王


 Lv.428

 HP:1380000/1380000

 MP:20000000/20000000

 腕力: 1005500

 守り: 552500

 速さ: 884050

 賢さ: 116050

 魔力:10050000

 幸運:  77850

 器用: 129500

 魅力:  76500

 

 エクストラスキル:無限収納空間Lv.MAX、スキル創造Lv.MAX 天化無想の究極変化Lv.MAX


 スキル:気配察知Lv.69、鑑定Lv.97、成長の甘玉Lv.32、回避Lv.66、移動加速Lv.57、怠惰の飲料水Lv.39、閃きLv.52、受け身Lv.32、鉄壁の構えLv.23、瞬撃Lv.43、成長加速Lv.55、自動マッピングLv.MAX、我城の防壁Lv.58、堕落王の空間Lv.88 魔力覚醒Lv.67 世界の知識Lv.25 精神安定Lv.28 多重影分身Lv.7 壁抜けの術Lv.5 変わり身の術Lv.9 溶岩流Lv.12 深氷Lv11 雷炎神帝Lv.7 魔導王化Lv.6 鉄塊Lv.5 覇魔帝王Lv.10 超絶武技Lv.3 竜王人隗Lv.4 霊魏洸Lv.5 オールゼロLv.2 隠蔽Lv.78 etc...


 魔法:炎魔法Lv.39、水魔法Lv.23、風魔法Lv.33、土魔法Lv.16、雷魔法Lv.37、闇魔法Lv.25、光魔法Lv.28、時空魔法Lv.17、錬成魔法Lv.20 付与魔法Lv.28 無属性魔法Lv.47



 俺のステータスも負けず劣らず出鱈目だった。

 久々にステータスを見たわけではないが、なんか本当に久々に見たような気がする。

 まあ気のせいだが。

 俺は随時見ていたと思うたぶん。


 さて力を示せてと言ったなこのマジカルクイーンスライムは。

 ならば俺も全力で相手をしてやろうか。

 

 俺は縮地で距離を詰める。

 マジカルクイーンスライムは縦横無尽に跳びまわる。


 俺は風の捕縛を使用する。


 風陣牢獄だ。

 だが回避される。

 

 その後マジカルクイーンスライムが突撃してきた。

 物凄い速さだ。

 武技のようだ。

 女王突撃という名称らしい。


『女王突撃!!』


 マジカルクイーンスライムが技名を念話で叫んでご丁寧に知らせて俺に向かってくる。

 弾丸のような高速を超える速さで推進してくる。

 むちゃくちゃなスピードで俺を抑えようとしてくる。


 だが俺は縮地で距離を取りつつ、回避に徹底している。

 それでもマジカルクイーンスライムは他の攻撃方法を取ってこない。

 実際の所彼女の腕力はたいしたことなかったのに物理攻撃を取ってくるのは妙だ。

 かなりの魔力だったから魔法が得意のはずだ。

 魔法も物凄く種類があった。

 俺より多かった。


 莫大な魔力による推進制御で俺に対して確実に追い詰める突撃で襲い掛かってくる。

 そして俺の縮地による回避行動の終点をついて、俺が行動を終えた瞬間にマジカルクイーンスライムが猛撃を繰り出してきた。


 俺もまさか回避行動の瞬間を襲ってくるとは感覚で感じていたが、それでもこのスライムがここまでの実力とは思えなかった。


 俺の体にマジカルクイーンスライムの女王突撃が華麗に決まる。

 俺の体は弾け飛んだ。

 そのまま壁に激突した。


 ガラガラと壁が崩壊している。

 瓦礫の山に埋もれる俺は腕力が80000とは思えないほどの威力の攻撃を受けた。


 いくらなんでも数値詐欺と言った感じだ。

 絶対もっと威力がある。

 たぶん魔力で腕力が強化されているのと硬化のスキルのより単純に威力が上がっているのだろう。

 そしてマジカルクイーンスライムがさらに追撃をを加えてきた。

 魔法を使用してきた。

 炎魔法マジカルフレイム。

 七色に光る炎が俺目掛けて飛んできた。

 俺は対抗魔法としてオメガフレアを放った。

 互角。

 だがマジカルフレイムの方が難度が下の魔法だからからか。

 俺のマジカルクイーンスライムより下の魔力でも互角に持ち込めた。

 

 俺は雷神槍を放った。

 マジカルクイーンスライムはボルテックスファントムを放った。

 

 なんてことない雷の超級魔法だ。

 雷神槍もかなり強力な俺の超級魔法だから。

 でもマジカルクイーンスライムはまだ余力を残している。


 マジカルクイーンスライムはウォーターハリケーンを放ってきた。

 水の竜巻が辺り一面を襲い掛かる。

 俺はその極大の魔法にファイヤルアトミックボムをぶつけるしかなかった。


 水と炎の魔法がぶつかり合う。

 これにより互いが消滅した。

 

 どうやらこのマジカルクイーンスライム。

 圧倒的な魔力を活用できてないようだ。

 魔法に籠める魔力量が俺より少ないのだ。

 使ってくる魔法も超級どまりだし。

 なら俺はそのさらに上の破壊級の魔法を使うことにする。

 いくぞ!! バーストギガンテスフレアプロミネンス!!!


 マジカルクイーンスライムを劫火が焼き尽くす。

 咄嗟にマジカルクイーンスライムはアクアディヘンスシールドで防いだようだ。

 それでも体中が焦げ付いてかなりの重傷に見える。

 

「なかなかやるようなのね。私よりも魔法の扱いに長けているとは驚いたのかしら」


「じゃあ俺の従魔になってくれるか?」


「私の奥の手を防げたらいいわよ」


「奥の手だと!?」


 マジカルクイーンスライムから今まで想像してないほどの極大の魔力が感知された。

 そして魔力が魔法に変換される。

 そして放たれた。


「女王魔法『クイーンブロックマジカル』!!!」


 女王のブロックが現れた。

 なんぞそれ? とりあえず空中に数多に浮かんでいるブロックを俺は躱す。

 そして異変は躱した瞬間に起きた。


「女王様の攻撃を躱すなんていい度胸ね。罰として電撃を喰らってもらうわ」


「はっ? 何言って……」


 ビリビリビリビリビリビリ!!!!! ドンガラガッシャーーーン!!!!!


 俺は不可視の電撃を喰らった。

 だが魔法抵抗力が強かったのでちょっと痺れる程度で済んだ。


 なるほど女王魔法は条件を付加するタイプの魔法か。


 俺は無属性魔法のキャンセルマジックを使用した。

 敵の魔法をキャンセルする魔法だ。

 これによりクイーンブロックマジカルの効果を無効化する。


「私の女王魔法が……酷いのよね。いくらなんでも反則なのかしら」


「お前のその女王魔法もある意味反則だろ? ブロックを避けただけで電撃を喰らわすなんてな」


「一生懸命考えて作った魔法なのよ。いいじゃないの」


「じゃあ俺の考えた取って置きの空間事象型魔法を見せてやるよ」


「宝箱を開けようかなゲーム空間」


「何それ?」


 俺がそう唱えた瞬間フィールドに宝箱が現れた。

 全部で30個ある。

 この俺が考えた無属性魔法と時空魔法と付与魔法の三重複合型魔法は、そうだな遊戯魔法とでも呼べばいいか。

 ゲームを行って負けたほうがペナルティを払うという魔法だ。

 

「この宝箱を開けようかなゲームに負けた方は言うことを聞いてもらう」


「条件を飲まない場合は?」


「無視した場合体調が悪くなって10日は寝込むことになるぞ。他にも条件を飲まない場合はスキルと魔法が10日間封印されるしな」


「なかなかヤバい魔法じゃないかしらでも何をすればいいのかしら?」


「なーにただの運げーだよ宝箱を開けていって外れの宝箱を開けたほうの負けだ」


「30個あるうちの一つが外れと言うわけね」


「そうだよ理解が早いな君は」


 そうしてお互いが交互に宝箱を開けていく。

 ただこれは運ゲーじゃないのが真相だ。

 僅かに外れの宝箱から魔力の色が違うのだ。

 それが見破れたら後攻の負けだ。

 宝箱は30個しかない。

 だから先行は29個まで開けられるが、後攻は必ず30個目を開けるからだ。

 つまりこの遊戯魔法は俺が絶対に勝てるゲームだということ。

 俺が必ず先行なのでそういう風にしているのもかなりの反則技だが。

 かなりのイカサマだが俺の奥の手でもある。

 魔力の色なんてもはや何度も見慣れているからわかる。

 卑怯だがこいつを従魔にするためだ仕方ない。


 そして宝箱を開け続け最後の30個目を開けるのがマジカルクイーンスライムになる。

 そしてもちろん外れだ。


「私の負けかしら。でもあなたの言うことは聞かないわよ」


「そうするとペナルティは喰らってもらうぞ」


「神域魔法『ルールブレイク』発動!!」


「何っ!?」


 俺の遊戯魔法が何かの魔法により突如として効果が消えうせた。

 これだともはや意味をもたない。

 俺の魔法は失敗に終わった。

 

 どうやら条件付きの魔法を無効化する魔法のようだ。


 勝負は振出しに戻る。


 こうなったら直接あいつに触れてテイムするしかない。


 俺は爆速の速さで駆けた。

 そしてマジカルクイーンスライムに抱き着いた。


「何するのよあなた!?」


「ええっい。大人しく俺の物になれよおまえ!!」


「そう言われるとなりたくなくなるのかしら」


「くっそーーーー!! テイムテイムテイムテイムテイム!!!」


「ふふっあなたなんだが子供みたいね」


「うるせえな。お前みたいなスライムを俺は待ってたんだよ」


「スランがいるよーーー」


「ちょっスラン今真剣な時だから話しかけんな」


「あなたたちってなんだが楽しそうね」


【マジカルクイーンスライムが従魔になりました。名前を付けてください】


「へっ!? なんだと……今までの苦労とはいったい……」


「なんだが知らないけどあなたたちについていきたくなっちゃったかしら。さあ行くわよええっとあなたのお名前は?」


「増宮拓朗だ。拓朗と呼べ。それよりお前の名前だがもう決めた」


「何かしら?」


「マイカだマジカルクイーンスライムだからマイカだ。どうだいい名前だろ?」


「マイカ……いい名前ね。気に入ったわ拓朗あなたは私にどんな世界を見せてくれるのかしらね……」


「それはこれからのお楽しみだマイカ」


「ふふっ……楽しみにしているわ」


 そうして俺達は久々に190階層の転移の祭壇で地上に戻った。

 新たな従魔としてマイカを迎えて。

作者の執筆の原動力のためにブックマーク、評価をして貰えると助かります。

感想とかも書いてもらえると嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。

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