第332話 メイデンはまだカレーを知らない
本日はカレーを作る。
メイデンはその味を知らない。
だがダンジョンで美味しい素材を取ってこないと。
ダンジョン産のダンジョンカレールゥが手に入るとか。
それは秋葉原ダンジョンにあるという。
というわけで578階層まで進んでいるのでサクッと600階層まで進めておいた。
ボスのグランドベヒモスエンジャーキーはかなり強かったがアグニスとマリンで協力したら余裕だった。
メイデンも連れてきた。
「カレールゥですか? 普通なのはダメなんですか」
「ダメじゃないけどダメなんだ」
「確かに普通のカレールゥも良いが、それはいけない」
アグニスが普通の顔してカレールゥを欲する。
「やはり美味い肉が欲しいぞ」
マリンが欲しそうにしている。
そこにテルネアスが来る。
「やはりカレーと言ったら私が来ないと」
「来ると思ったよ」
「じゃあ最高に旨い調味料ダンジョンガラムマサラを手に入れよう」
「どこにあるんだ?」
「秋葉原ダンジョンの603階層と言われているわ」
じゃあ進めるか。
603階層まで来た。
「カレーの化身ナマステ魔人が現れた!?」
「来るわよ……最大級の防御をして」
「強そうだ」
「わわわ」
「何か来る」
カレーの洪水が来た。
これは溺れる。
カレーが美味い。
旨さに脱帽する。
だがオメガフレアで吹き飛ばす。
「魔導銃で応戦よ」
「ナマステ!!!」
「くっつよい」
「まだだ一閃!!」
「大魔球水覇弾!!!!!」
「剣で切り裂く!!!」
そしてなんとか倒せた。
ダンジョンガラムマサラを手に入れた。
「もう後はあなたのスパイスで良いのでは?」
「ああそうだな普通のスパイスで作れそうだ」
「ニンジン、ジャガイモ、玉ねぎ、肉は牛肉? 豚肉? 鶏肉?」
「肉はミノタウロスとオークキングとコカトリスの肉だ」
「わおっ豪華」
そうして色々と作るカレーを作る。
完成した。
「これがカレーライス」
「米は正義だ」
「カレーライス美味すぎる」
本当にカレーライスは美味いな。
凄く旨い。凄く旨い。
大事なことだから二回言った。
そんなこともありメイデンはカレーを知った。
なお一番食べていたのはテルネアスだ。
「もぐもぐお替りよそうね」
「すでに6杯目!?」
「10杯は食べる」
そんなこともあり、みんなでカレーは大盛況だった。
そんなことがあったからか来週の鶴見緑地のイベントでカレーフェスが始まるようだ。
「カレーフェス全世界のカレーが集まる……イベント行くに決まっている」
「テルネアス……興奮して涎が止まらないようだな」
「いけない私ったら……」
「メイデンも行く」
そうしてカレーフェスでひと悶着あるのだがそれは別の話。
本当にみんなはカレーが好きだなぁ~