第328話 機械仕掛けの悪魔
俺は機械仕掛けの悪魔を倒そうとしていた。
だが危険らしい。
そうするとスランと合体したいといけないかもしれない。
スランと合体することにより超強力な変身を遂げる。
粘星変劾と呼ぶのだがこの形態は異常に強い。
だが相性がある。
スランと融合するとスランと行動を共にするという二手に分かれるという優位性が失われる。
だからこれはとっておきの最終手段にしないといけない。
俺はあの機械仕掛けの悪魔をどうするか考えていた。
とりあえず近づくかと考えていた。
「もういい……わからずやにはもう一つ情報を言うあれは本体がある」
「そうなのかテルネアス」
「そう……だからあれの本体の形態を破壊すれば止まる」
そうして機械仕掛けの悪魔のもとに俺が行くことになった。
●
攻撃は効かない。オメガフレアも少しだけダメージ。
アトミックサンダーもこの程度。
ふーむなかなかに大変な敵だな。
俺は機械仕掛けの悪魔に挑んでいた。
一応不安なのでマリンとアグニスを連れている。
「ご主人こいつは凄く危険な匂いがします!」
「そうだ拓朗あまりにも異常な感覚になる」
「でも倒さないと」
空中をじわじわと浮いている俺たちは空歩で敵の根城に挑んでいた。
マリンの大津波攻撃でも飲み込む。
アグニスの一刀両断の剣技でも効かない。
イルミナを呼ぶか?
灼熱の炎なら効くかもしれないぞ?
「来たわ」
「イルミナ来てたのか」
「そうよこの程度の悪魔に手こずっちゃって子供みたい」
「その通りだ」
ミナスまで来た。イルミナのお兄ちゃんだ。
「我ら二人でイルミナと共に機械仕掛けの悪魔を撃つ」
「頼めるか」
「兄妹の力を見せてやる」
そうしてイルミナとミナスが極大の炎を打ち出した。
だがそれすらも飲み込まれる。
だがここでコヤミが俺の前に出た。
「飲み込む相手なら私も一緒にブラックホールで飲み込む」
「あれはお前の負担がデカいだろ」
「でも頑張る」
「任せられるか?」
「うん大丈夫」
そしてコヤミのブラックホールに飲み込まれていった。
機械仕掛けの悪魔のガワが……だ。
中から飛び切りの美少女の少女が出てきた。
「なんだお前は?? 悪魔なのか??」
「私はメイデンあだ名すもの」
俺はその瞬間に斬られた。
「拓朗~~~!!」
「ご主人~~~!?」
「拓朗様~~~!!」
「拓朗~~~!!」
「お兄ちゃん~~~!!」
「良い一撃だったぜ」
「なんと無傷」
「でも俺には物理攻撃は無駄だぜ」
「真核を破壊そびれた」
メイデンとやらは俺を殺すつもりで来たのか。よくわからん。
でもこの少女可愛いし奇麗だ。
俺は欲しくなった。
「どうだメイデン俺の仲間にならないか?」
「私はこの世のあだ名すもの世界に嫌われている」
「どうして俺を狙った?」
「すまないいくぶん性格が悪い、斬りつけたのじゃ自己防衛だ」
「じゃあ質問を変えよう、俺と一緒に来ないか?」
「……あなたにそのような決断を求められるのか?」
その後数秒の沈黙の後に俺は彼女を地面に伏せた。
力づくだ。なんとかなる。
そして彼女メイデンは俺の腕の中で泣いていた。
どうも事情があるらしい。
とまあ家に保護する形になった。