第325話 ヒーロー活動はいつも通りです/ナナナちゃんとアリスと一緒に日本橋ダンジョンを攻略する
本日もヒーロー活動をしている。百熱の優雅民だが俺はまだまだだと思う。
火事の現場は慣れっこだ。水の蝶を弾け飛ばして火事を消す。
それだけ簡単な作業だがいつもみんなに驚かれる。
「稲荷仮面いつもお前はそんな感じなのか?」
「ええと誰だっけ?」
「私は新人ヒーローの竜虎騎士だ覚えておけ!」
「りゅうこ騎士さんね覚えとくわ」
俺は新人の相手をして次の現場に来た。
今度は暴漢が暴れているという通報を受けた。
アンチサイキックの電波を無断で傍受した。
暴漢はダンジョン能力者らしい。
ようするに覚醒者か。
街をうろついている怪しげな男を発見。
「あの女が良いな」
「おい」
「なんだお前は!?」
「お前が怪しい暴漢だな」
「だからどうした?? 俺はあの女を襲うんだよ」
「じゃあ捕まれ」
「何っ!?」
一瞬で組み伏せた。だが俺の抵抗から逃れる男。
スライムみたいに体が粘液のように柔らかくなっている。
「俺の粘性液体生物化で溶けてしまえ」
「あいにく俺にはこういうのは効かない」
俺はオメガフレアを放った。
なんとか瀕死の重傷にした。
屑には鉄槌を。そんなことで屑を退治した。
さて日本橋ダンジョンに行くか。
◇
ナナナちゃんとアリスがなんか言い合っている。
「私の魔法が上よ」
「ナナナのバナナミサイルが上なのん」
「確かにあなたの空想奇術は異常なまでに強いわね」
「空想奇術ってなーに?」
「白を切るようね」
そんなこともありナナナとアリスが一緒にニッポンバシダンジョンに俺とともに行くことに。
カリミヤは今日は小説を書いているからか来なかった。
アリスの魔法は凄い。
「ジェネレイトサンダー」
「バナナブーメラン」
「オメガフレア」
リーリエとリーフルを召喚した。
「頑張ります」
「がんばろー」
キョウカも呼ぶ。
「さてこの程度の敵じゃないとね」
キョウカが血塗られた狂剣を二つ持ち狂うようにモンスターを嬲り殺している。
あまりにも強いその姿に俺は惚れちゃいそうだ。
「サポートします」
「さぽーとするのだー!!」
リーフルとリーリエの二人のサポートもありがたい。
二人をサンキュー的に撫でてやる。
「拓朗様ありがとうございます」
「お兄ちゃんありがとー」
なんだかリーフルとリーリエが可愛い。
「拓朗様私にもご褒美を」
キョウカも俺にご褒美を強請る。
じゃあそうだなこの和菓子を上げよう。
「ありがとうございます……いえなんでもございません」
「うんそうか?」
さて俺はキョウカの力を引き上げる。
ナナナちゃんがオークデリンジャーホールを普通に倒している。
あまりにも出鱈目な子供のいたずらが普通に強い件について。
アリスはいつも通りだな。
アリスの脳内
(やはりナナナは可笑しい魔力の痕跡も無いどのようにしてこの力を行使しているのか?)
(それはね疑問に思うことが●●●なことだよ)
(脳内に直接!? やはりただものじゃないわねあなた)
だけど●●●はどういうことかしら?
意味が不明ね。
「ネタバレだから秘密なのん」
「ネタバレってあなたね~」
とまあ俺は二人のことを静かに見守っていた。
そんなこともありニッポンバシダンジョンの攻略は順調だった。
強い敵もあまりいない。だが俺たちの前にあらゆる強敵を吹き飛ばす謎の存在が現れた。
「暗いね……怖いからね……だから殺すんダ……」
「アリス嘘だろ……死んだのか」
「起きるのねんアリス起きるのねん」
「はぁ~はぁ~はぁあああああああああああ死にそう」
「アリス様ーーーーーーーー!!」
「ロウガ大丈夫よ拓朗がいるじゃない」
「ああ俺がいるからな回復!!!」
「凄いわね私の回復魔法よりも上とか」
なんだこの死神みたいな少年は? 手を鋭利な刃物のようにしていた。
なんでこんな深層のニッポンバシダンジョンにいたんだ。
とかまあ色々と謎が深まるがもう逃げられた。
なんだったんだ人か魔物かわからない。
スランに後を追うように仕向けたがだがわからない。
とまあまあいいアリスが無事なら。それでいい。
俺にも相性がある。怖い敵にあったのは初めてかもしれない。