第322話 ユキトは拓朗と一緒にテロリストを倒す
魔術禁威系統昇格協会のボールマインドが梅田の街に繰り出した。
「私のボールマインドがこの世の子羊を血肉に変えるでしょう」
無数の球形の魔力の塊が宙に浮いている。
それらが梅田の群衆に放たれる。
「間に合わなかったか!!」
「いや俺が来た」
「いやああああああ」「殺される」
「誰か助けて!!!!!」
「恐怖を浴びせるのが好きだな」
「あなたは……」
「稲荷仮面だ」
「ユキトだ」
「最重要指名手配犯ボールマインド捕まえる」
「できるものならやってみなさい」
「はい」
いつの間にかボールマインドは地に伏せて気を失っていた。
「はっ何が起きた」
「流石に速いな起きるのが」
「まて稲荷仮面まだこいつには仲間がいる」
ボールガールミーツセキレイ通称セキレイがいた。
「稲荷仮面殺してやるマインド様を捕まえるなど……」
「セキレイ良い女だな」
「敵にしておくのは惜しいと?」
ユキトは稲荷仮面こと拓朗に問いかける。
「そうだな改心させて俺の女にしてもいい」
「正気か稲荷仮面」
「正気だないたってまじめだ」
「できるものならやってみろ」
セキレイが手裏剣を投げてくる。
「こんなもので何ができる」
「ボールリバウンド」
破壊的な衝撃が走る。
「なんだと!?」
魔力の塊が破裂した。そんな感じだ。なかなかの衝撃だった。回復に時間がかかる。
「おまえセキレイなかなかやるな」
「まだだーーーーーーーー!!!!! ハイパーボールインパクト!!!」
破壊的な魔力の塊が暴走する。
「なかなかな手だ、だが俺には基本スペックで劣る」
「この程度でいけるのかな?」
ユキトがサイコガンで狙い撃ちする。
「くそ、二人がかりとは卑怯だぞ」
「確かにそうだな」
「ユキトそうだな手出し無用だ」
「稲荷仮面本当にいいのか」
「いいぞ」
セキレイはおとなしくしていた。だがかなり強い。
そしてついにセキレイはおとなしくなった。
セキレイは孤児だった。
だが俺のところに来た。
ボールマインドこと田村聖歳は洗脳でセキレイを操っていた。
セキレイこと操吊美玲はまだ12歳だった。
ミレイは親元に返された。
だが数日後……
「拓朗さん私を弟子にしてください!!」
「どういうことだミレイ」
「あなたみたいなヒーローになりたいんです!!!」
ミレイは凄腕の超能力者だ。
魔力を直接飛ばすことができる。
他にも材質加工系のテクニックも持ち合わせている。
ようするに覚醒者だ。
弟子を取るのは難しいがやらせることもやる。
「できたよ」
「凄いな俺のグリーンフロウソードがもう強化されている」
「魔力の循環が凄いな」
「そうでしょう? 自信があるんだから」
とまあ一週間で三回ほど通わせている。
戦闘訓練もさせておくか。
その後一か月の訓練ののちにセキレイガールとしてヒロインデビューしているミレイがいた。
セキレイはボールマインドがつけた名前だが響きがカッコいいということで使っているらしい。
そんんわけでミレイは俺と一緒にヒーロー活動をしている。
今日もテロリストの犯罪者どもを打倒した。
「稲荷仮面今日はがんばりました」
「セキレイも良いと思うぞ」
そうして今日の活動を終える。
そういえばアオイちゃんが最近ダンジョンに一人で潜っている。
まあマリンとかサクラをお供につけているが。
デュランも一緒だ。
そんなわけでアオイちゃんと一緒にミレイもレベリングするか。
そんなことで今日も今日とて過ごして過ごす。
最大の強敵がレベリングしているとも知らずに。