第321話 習い事で最強の女子になるナナナちゃん
「なんくるないさーなんくるないさー」
「ナナナ我が相棒よどうした?」
「ナナカ我が同心よどうした?」
「習い事をしたいのん」
「私はお歌のお稽古よこれから」
「ナナナはブーメランのお稽古がしたいのん」
「というわけで先生は拓朗お兄ちゃんなのん」
「俺?」
というわけでナナナちゃんのブーメランの先生をすることに。
久々に来たと思ったらこれだよ。
ナナナちゃんがブーメランの先生を見つけたがっている。
俺はブーメランの腕前を見せるがこっちのほうが上だと言わんばかりにナナナちゃんがバナナブーメランを披露。
ナナカちゃんが来た。
ナナさんも来た。
「拓朗君ありがとうね」
「いえいえナナさん」
「今日はちょっと暇?」
「はい暇です」
「じゃあ私をダンジョンに連れてって」
「へっどういうことですか」
「実家ダンジョンでしょかなり強い敵がいるじゃない」
「ナナナちゃんから聞いたんですか」
「そうねアリスさんが今潜っているそうね」
「アリスのことも聞いたんですか?」
「だって拓朗先生が戦い方のコツを教えてくれないから」
(ナナナちゃんいつからお兄ちゃんから先生に……というかいつからお兄ちゃんになったんだ俺は)
(ふふっふ聞こえているのだよ拓朗お兄様よ)
(こいつなかなかやるな)
とまあ心の声につっこみを入れてくるナナナちゃんを置いといてナナさんがダンジョンに入るのか。
かなりサポートしないと。
ナナさんは俺より少し下今年20歳だ。
正直いつもドキドキしてしまう。
ナナさんに告白したくなる。
ああでもナナさんがダンジョンで戦うところを見たいな。
そして彼女はカナさん特製のパラライズガンに魔法少女みたいな服を着ていた。
「拓朗君これでいいかな!?」
「いいんですかーーー!?」
「ダメかな?」
「これナナナからもらったのよ」
「おま」
「グッジョブナナ姉」
そうして手始めに200階層ぐらいに行ってみた。
するとコボルトキングナイトドリームが出現した。
ナナさんが魔力を弾丸に込める。
ナナさんはすでに魔法を展開している。
常時軽減魔法、常時伸縮魔法、常時気配察知。
流石だなナナさん。
ナナナはバナナボムを展開した。
「風よ敵を粉砕しなさい」
ナナカちゃんは声で精霊に直接呼びかけている。
どんな超常現象も引き起こせるチートだ。
どんな仕組みなのか不明だ。
ナナナちゃんはでたらめだ。
バナナソードで敵を切り裂く。
スイカボムで敵を壊す。
「ひゃひゃひゃっおもちゃのナイフ」
だめだ。200階層でも余裕だ。
現在攻略中の516階層に行くか。
ただナナナちゃんとナナカちゃんはいけるけど、ナナさんは無理かもしれない。
「拓朗君わたしもう泣きそう」
「よし戻ろう」
「お姫様だっこして転移」
「えっちょっと」
そうして地上に戻ってきた。
「ちょっと拓朗君まだ私は戦えるわよ」
「いや危険だ」
とりあえずテルネアスをサポートにつけておく。
「呼んだので来た」
「テルネアス頼む」
ナナナちゃんとナナカちゃんが520階層まで攻略を終えたようだ。
とまあ今日はみんなでパーティをした。
カレーを作ってロースカツカレーを食べた。
「美味い拓朗は最強」
「テルネアスはカレーが好きだな」
とまあそんなこともあり好きな時間を過ごした。