第318話 アリスの幼児退行
「パパ~~~!!」
「はいはいお菓子ですよ~」
「パパ大好き~~~」
「いつまでこんなことを続けたらいいんだ?」
「さぁアリスが戻るまで」
アリスが幼児退行してしまった。どうしたもんかな。
「アリス様いつ戻るんですか」
「狼男さん! わんわん私を食べるの?」
「食べません! 私はアリス様の下僕です」
「拓朗そうなの?」
「そうだぞ、覚えてないかもしれないが」
ここでヴァンが薔薇を投げつける。
「アリス様、思い出してください! 僕の薔薇です」
「ヴァンパイアさん? 怒ってるの?」
「メアですアリス様。蜘蛛の女の子ですよ」
「そうなんだ~~~すごーい」
そうして一緒に風呂に入り、ご飯を一緒に食べても思い出さない。
そうして今日はダンジョンに入ることに。
アリスは魔法を使ってモンスターを倒す。
「ファイヤバレット」
「オメガフレア」
「アリス様流石です」
「うーん私って魔法使いなんだね」
「魔女ですアリス様」
「わんわんは凄いねそんな爪で攻撃出来て」
その後ニッポンバシダンジョン526階層でモンスターを狩りまくる。
アリスの戦闘力はなかなか高い。
そうして550階層のボス戦になる。
「アリス様~~~~!!」
「はえ?」
吹っ飛ばされるアリスそして意識が戻るかのようにアリスがいつも通りになる。
「まさかこの程度の魔物に私がやられるとでも思った?」
「メテオストライク」
「流石ですアリス様」
「そうでしょロウガ」
「戻ったかアリス」
「あら拓朗いつの間に」
「さてどうするまた当てもない旅に出るのか」
「たまにはダンジョンに潜るとしますか」
そうしてアリスとの同棲生活が始まる。えっマジで。
◇
そうして数日が経過、アリスはぐうたらと寝ている。
俺の隣で。
寝ている。
キャミソールを着ている。
寝てる。
起こす。
「アリス朝だぞ」
「うんんん……もう朝なのね」
「朝ご飯作るぞ」
「私は料理の腕はからっきしだからあなたに任せるわ」
そうして朝ご飯を作るみんなの分を。
「拓朗朝なのだーーー!!」
「マリン元気なのは良いが突っ込んでくるなよ」
「ごはーん」
スランが起きるついでにご飯と言う。
カグヤは幽霊なのに飯を食う。
「ご飯のエネルギーを吸うのです」
正確にはエネルギーを食うだけなのでなかなかに妙な光景だ。
アグニスも飯を食う。
アリスはパンを食べている。
「美味しいですわ、でも拓朗もっとできるでしょ、お兄ちゃん」
「なんだそれはお兄ちゃんってお前はいつから俺の妹になった」
「あら拓朗、こういうことは慣れているんじゃないの? それで今朝のバトルはいつするの」
「いいぜバトルするかアリス!」
バトルフィールドに移動。
空間湾曲により自宅に作り出したバトルフィールド闘技場風。
観客は武器少女たち。
「あら拓朗様、ここを使うんですか?」
この娘は俺が最初の階層らへんたぶん37階層ぐらいでゲットした槍。
炎滅の槍のメッカちゃんだ。
新キャラ登場なのだがここのバトルフィールドの管理を任している。
メッカちゃんはそれなりに強いけどアグニスやマリンなどのような極大的な戦闘力というより、小回りの利く燃費の良さといった感じだ。
だが意外にも力は高い。
メッカちゃんの突撃滅殺突きとかいう技があるが直線的だが邪神や神ですらも打ち崩す槍の一撃だとか。
「拓朗様、もしかしてメッカと一戦ご希望ですか?」
「もちろんたまにはしたいが……いや今回は良い」
「そうですか、残念です」
「ほう拓朗、一戦とはなんだ?」
「…………」
「なんだ言えぬことだな」
「おこちゃまにははええよ」
「誰がお子ちゃまだ!! ああもしかしてエロいことか!?」
「ぴゅ~~~~ふるる~~~~」
「ごまかすな!! じゃあそのことを教えてもらうぞバトルじゃい」
そして圧倒的な戦いが始まる。