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第35話 日本橋ダンジョン探索終了

ブクマを俺にブクマをもっと湧けてくれ!!!!!!!!!!!

 東樹が我に返った後辺りを見渡した。

 自分が今まで何をしていたのかわからなかったが、何となく察しはついていた。


 ステータスオープンをする。

 自身のスキル欄に謎のスキルが何個かあった。

 決戦スキルとか殲滅スキルとか物騒だ。


 そういえばルミルは!?


 俺はルミルを探した。

 すると直ぐ近くに転がっていた。

 近寄ると血を流していた。


「ルミル!! 今治療薬を上げるぞ」


 中級体力回復ポーションを傷口にぶっかける。

 ついでに経口補給もさせる。

 それでも傷は塞がらない。

 それどころか凄く苦しそうだ。

 黒い靄みたいなものがルミルを覆っている。


 それがどんどん侵食している。

 何か方法はないのか!?


 俺は新たなスキルが欲しいと願う。

 だがいくらたってもシステムアナウンスは鳴らない。

 

 どうすればいいんだ!??

 そうだ病院だ!


 俺は怪我人は病院にという基本事項を忘れていた。

 俺はすぐさま影転移をしてルミルを連れて病院に向かった。


「急患だ!! 治療を頼む!!」


「どうしたんですかその傷は……背中から翼が生えている……この娘はいったい」


「そういう細かいことはいいんだ!! 速くしてくれ!!」


 すぐさま緊急治療となった。

 俺は8時間ほど待った。

 そして医者が出てきた。


「とりあえず、傷は塞ぎました……だが、謎の黒い靄みたいなものが彼女を覆っている」


「実は……私は自衛官でダンジョンに潜っていたんです」


「やはりそうですか……自衛隊長官には既に来てもらっています」


「やあ、村正君。どうやら不測の事態らしいようだな」


「長官…………あなたは全て御見通しなんですか」


「まさか君があんな少女を仲間にしているなんていうことは予想外だったがね」


「あの黒い靄みたいなものはなんなんでしょうか?」


「たぶん呪いだな」


「呪い!?」


「相手はたぶんアンデット系最上種のモンスター……死神騎士や死神武将もしくはリッチキングだろ?」


「骸骨将軍だったんですけど……」


「名称偽称を使っていたんだろ」


「そのことは見落としてました」


「まあ、あてはあるすぐさま手配したよ」


「何をですか?」


「治療師をだよ」


 そして直ぐに治療師と呼ばれる人が来た。


 普通の格好をしている優しそうな女の人だった。


「うちの隊の専属治療師だよ。ダンジョンに潜らしているから光魔法を使える」


「つまり呪いの治療ができるわけですか?」


「といっても彼女のレベルも一概に高いとは言えないから……そこは期待しないでくれ」


 そして彼女の静江さんの治療が始まった。


「では治療を始めます。ブレシア!!」


 ベッドで寝ているルミルの全身が光る。


 だかそれでも黒い靄は少し少なくなったが少し残っている。


 どうやら呪い解除の魔法も何かが足ら無いようだ。


「たぶんですが、死神系のモンスターのドロップ品から得られる解呪のアイテムがあると思うんですが」


「そんなことがわかるんですか?」


「たぶんもっと高度な解呪の呪文なら出来るのですが私のレベルが足りません。すいません」


「よし、村正君。今から私を死神武将がいるところに案内したまえ」


「もう夜中の0時ですよ」


「そんなこと言っている場合じゃないだろ」


「わかってますよそんなこと。でも長官が敵う相手じゃないと思いますよ」


「やってみないとわからんと思うが」


 そうして俺は長官を連れて日本橋ダンジョンの19階層にやってきた。


 どんよりと暗い雲が覆っている。なんだが今のルミルと俺の心の中のようだ。


 暫く歩くと骸骨剣士が現れた。

 普通に倒す。

 暫く歩くと骸骨騎士が現れる。

 普通に倒す。

 あれっなんだこの階層は弱いモンスターしか出ないじゃないか。


「どうやら死神武将はレア中のレア遭遇だったらしいな」


「しかも名称偽装を行っているのはかなりのレアだと思うんですが」


「気長に探そうじゃないか」


 そういう長官は日本刀のような刀を装備している。

 盾などは装備しておらず恰好は普通の高等自衛官の服だ。

 

 とにかく死神武将を探す。


 そして探すこと4時間ほどで死神武将を発見する。

 名称偽装は行っていない。


 俺は今の自分の中で最強のスキル魔黒天影装を使う。

 殲滅スキル『虐死影酷殲滅心体乃狂化』はもちろん危険すぎるので使いこなせるようになるかわからないが使わないでおこう。

 長官を攻撃しかねないし……


 暗黒の影のタキシードを着る俺は俊足の速さで死神将軍を追い詰める。

 だが、狙いは俺ではなく長官だ。

 まずい長官はレベルがまだ低い。

 このままでは長官が死んでしまう。


 長官の目の前に死神武将が死霊転移する。

 不敵な笑みを浮かべる死神武将。

 そのまま大太刀で切り裂こうとするが……

 長官の方が速く切り裂いた。


 速い!? なんだ今の速い刀撃は。

 物凄い速さだった。

 あれは長官の覚えている本来の刀剣術なのか……


 死神武将は右肩から斬られていたが絶命してない。

 直ぐに長官は腰を左から右に切り裂いた。


「グギャギャ……」


 そのまま核を貫いたのか死神武将は光の粒子となって消滅した。

 そして何かブローチのようなものが落ちていた。


 鑑定すると解呪のブローチと出た。

 重度の呪いを解除するブローチ。

 呪われているものにつけると呪いを解除する。

 呪われているもの以外につけても効果はない。


 よかったこれでルミルの呪いをとける。


 すぐさま病院に急行した。


 そして解呪のブローチをルミルに装備した。

 そしてブローチが砕け散ったと同時に重度の呪いが解呪された。


 よかった。よかった。ルミルの呪いが解けてよかった。


 そしてそのまま次の日を迎えた。


「東樹さん……ずっとそこにいたんですか」


「ルミル……傷はもう痛まないか?」


「はい! 大丈夫です。ずっと寝ている間うなされていたようですがもう元気です」


「はっはっは、それはよかった」


「長官!? 何時からそこに??」


「何、私は今来たところかな、それよりルミル君をうちの隊の専属治療師に任命しようと思ったのだが」


「それってルミルの存在を認めると言うことですか?」


「何戸籍とかもろもろこちらで準備しておこう。村正君もそのほうが都合がいいだろ?」


「ありがとうございます長官!!」


「長官さんありがとうございます!!」


 その後ルミルがダンジョンで傷ついた自衛官達の治療をすることから金色の天使とか呼ばれることになるが、それは置いておこう。

 東樹と共に日本橋のダンジョンを攻略することになる。


 そして長官は日本橋ダンジョンの探索記録をつけていた。

 全階層は50階層しかないが、攻略を完了したあと51階層を確認した。

 レベル85の村正東樹一等兵とレベル52のルミル治療師と私こと長官レベル48のパーティで現在55階層まで攻略中。


 ここで補足情報。

 自衛官が一人32階層で不慮の事故で死亡してしまったが、死亡した時点で消滅してしまったと思ったら、入口まで戻っていた。

 そしていわゆるゲーム用語だがデスペナルティとして収納空間のアイテムが半分になっており、レベルが5下がっていた。


 この限定情報により、日本橋ダンジョンはかなり安全と判断した。

 同時に秋葉原ダンジョンも同じ死亡のさいデスペナルティがあるが復活できたという情報あり、よって現在階段のあるダンジョンのみ安全と判断されたり。


「このくらいでいいだろう……後は内閣総理大臣様に報告するとしますか」


 刻一刻と国民達の静かな声が上がる。

 決断の時が迫る。

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