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第316話 魔獣の心

 悪魔獣の少年は畑を耕し野菜を作っていた。


「今日もこんなもんか」


 あれからゼオともあっている。


「今日も生が出ますね」


「お姉さん」


「でも休んでいいのよ」


 悪魔獣の少年はたまにダンジョンに潜っている。


 そんなこともあり少年は力をつけている。



 ユキトはミリアベルと一緒に悪魔獣を狩っていた。


「ベルそこで支援魔法」


「はい!」


「サイコガン」


 魔獣は倒せた。悪魔の獣なのか。悪の魔獣なのか。


 ユキトはかなり疲れていた。


 三日三晩戦い続けている。


「粉吹雪」


「支援です~~~!!」


 ユキトは少しだけ寝ることにした。


 自宅に帰る。


「はぁ~~~眠い」


 三時間だけ寝ることにした。



 稲荷仮面は少年と出会っていた。


(悪魔獣だな……でも子供だな人型の)


「狐の面をした人……」


「俺は稲荷仮面だ」


「稲荷仮面」


「なんだここで魔物を倒しているのか?」


「うん」


「力を蓄えているのか?」


 そうして少年と出会った稲荷仮面はお姉さんと暮らしていることを話し始めた。


「そうかそのお姉さんが大事なんだな」


「稲荷仮面さんはヒーローしているの?」


「そうだな魔獣狩りをしている」


「このダンジョンではゴブリンとか出ますよね」


「そうだなゴブリンは意外と怖い魔物だぞ」


「そうですね」


 この時少年は擬装用にナイフを持っていた。手をナイフよりも鋭くできるのに。


 ゴブリンを狩る。


「凄い素手でゴブリンを!?」


「君もナイフ一つでゴブリンを狩れるのは凄いと思うよ」


「いえ訓練のたまものです」


 悪魔獣の少年は緊張していた。自分が化け物であることがばれるのを危惧していた。


 稲荷仮面はこの少年をどうしようか考えていた。危険性はない。だがまだわからない。これだけの偽装性を持っているのだからそれなりの戦闘力を持っている。ナイフだけでゴブリンを狩れる時点でなかなかの強者。だからこそ守るものがあるが、まだわからない。


 魔獣の心か。あるのではないかそういうところは。


 まあほっとくか。


 そうしてダンジョンを出て少年と別れた。


 稲荷仮面はニッポンバシダンジョンの632階層を潜っていた。


 バスタードリザードマンキング相手にオメガフレアを解き放っていた。


 658階層に来た。


「アグニスどう思う?」


「そうかその少年は大丈夫か? 危険じゃないのか」


「僕は大丈夫だと思うよ」


「マリンは大津波にも耐えられるような家を建てるべきだと思う」


「そうですね悪魔獣はかなり危険な存在ですけどそういうのもいるんですよね」


 サクラが少しだけ心配そうにしている。


 リュートはどう思うのか。


「私は育てましょうその少年と思うのですが」


「そうね、もう少し寄り道したいね戦いたい」


 コヤミが少しだけ不満そうに言う。


「そういうことより拓朗様がどう考えているかでしょ?」


 カグヤが俺に対する補助的発言をする。


●●


 少年は姿を変える。


「ゼオを放せーーーーーーーー!!!」


「塵となれ悪魔の子よ」


 アリスがゼオを焼き尽くそうとしていた。


「ちょっと待て」


「なんだ貴様」


「怪傑サンダーだ」


「皇アリスよ」


「無抵抗の悪魔獣を殺すのは質に悪い」


「でも悪魔の獣よそいつらは存在が悪なのよ」


「でもまだ人間を襲ってないどころか人間を守っているじゃないか」


「でも危険よ……化け物よそいつらは」


「化け物を仲間にしているのにその言い草はなんだ」


「このこらは私の僕よだから大丈夫なのよ」


「そうだアリス様の言う通り」


「そうだずら」


「そうだねうふふ」


「うんうん」


「まあいい」


「何がどうしてこうなってるんだアリスにサンダー」


「あら拓朗」


「稲荷仮面さん」


「アリス……何かが変わってる」


「そうかしら?」


「ああ何かに操られているな」


 アリスが操られている。何者かに。どういうことだ。


 そんなイレギュラーなことが起きた。

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