表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

367/386

第315話 悪魔の獣

 悪魔獣が人間を喰っている。見た目は醜悪で醜い悪魔獣。


 まさに悪魔の獣だ。


「オメガフレア」


「雷神槍」


「サイコガン」


 普通に倒せた。でもこんなに弱いのか?


 拍子抜けだな。


 だが数が多い。


 町の人々は避難している。


 食われていた人は逃げ遅れた人だけだ。


 増幅する悪意。


 悪魔獣が続々と出現する。


「なんだこれ酷いな」


「ヤバいな」


「この程度見慣れたものだ」


「ぎゅらぎゅらぎゃおぎゃおぎゃあああああああああああああああ」


 悪魔獣が襲い掛かる。俺は鉄拳で沈めた。


「ぐぎゃあああああああああああああああ!!!!!」


「稲荷仮面一気に凍らしてもいいか?」


「ユキトそうしてくれ」


 悪魔獣は一掃された。


 だがこの事件が起きてから海外でも悪魔獣が目撃された。


 その際軍が出動して動乱を止めた。


 悪魔獣が勢いを収めることは少なかった。


 だが悪魔獣の中に人型の高い知能を有する種がいた。


「何か食いたい何か食いたいクイタイ……おなかすいた」


「どうしたの僕?」


「おなかすいた……」


「おなかがすいているの? まって何か作ってあげるから家に来て」


「でも僕危険」


「なんで危険?」


「僕悪魔獣なんだ」


「どう見ても人にしか見えないけど……」


 ある女性は一人のおなかがすいた少年をかくまうことにした。


「美味しいよこれも美味しいよ」


「よかった、ずっとここにいてもいいのよ」


 女性は二十二歳で大学生で一人暮らしだった。


 悪魔獣の少年は手料理を食うことで人喰い衝動を抑えていた。


 だが寝る前に女性を食おうという感情が出てしまう。


 そんなことでもこの女性には恩がある。


 食べるなんて人間をと感情が出始める。


 だが少し出かけてくるとある日少年は言う。


「行ってらっしゃい夕方までには戻るのよ」


「うん」



「でお前は人間の女の家に転がり込んでいるというわけか」


「うんゼオ」


 ゼオと呼ばれる異形型の悪魔獣どちらかというと牛のような顔をしているが異形だ。


「食っちまえよそんな女」


「でも料理が美味いから」


「じゃあ俺が行ってもいいか?」


「ダメだよ驚いちゃう」


「いいよなお前は人型だから俺のような異形型はどこ行っても殺されそうになる」


「だから食うの人間を?」


「でも俺は人間の料理も好きだぜ」


「そうなんだ」


「ああだから化けて人になっているよ最近は」


「でもこの前肉付きの良い人間の男性食っちまったよ」


「そう……」


 そうして話をして少年は去る。


 ゼオは人間を食うことに少しだけ戸惑いを覚えていた。


 だが少年はここで危機を迎える。


「ひゃっはーーーー!! 女がいるぞ襲うか」


「嫌来ないで」


「誰も来ないよ襲うぞ」


「きゃあああああああ!!!」


 そして襲われる女性。


 少年が帰った時には時すでに遅し。


「お姉さん……?」


「お帰り僕……」


「何があったの?」


「ちょっとね」


 少年は走る。


 そして襲った男を匂いで見つけた。


「なんだてめえ?」


「殺す」


「あっ?」


「斬錬」


 首をちょっぱした。これでいい。


 そして食った。


「この人間はまずいな」


 お姉さんを匿うと決めた。


 人間の味はまずい。


 お姉さんを巻き込ませない。


 その頃稲荷仮面は悪魔獣を狩っていた。


「ふうこんなもんでいいか」


「稲荷仮面どうなんだ悪魔獣は狩りつくせそうか?」


「アグニスも良い感じに狩ってないか?」


「ユキトも悪魔獣を狩りつくせそうか?」


「ああ拓朗も頑張れよな」


月名ルナも頑張るぞ」


「シロンも倒すぞ~~~!!」


「僕も頑張る~~~」


「ルナとシロンとクロマルは拓朗の家にいろ」


「「「そんな~~~~」」」


「私はいいのでありますか??」


「ああミリアベルは俺のサポートをしろ」


「了解であります」


「危険だからなアオイちゃんも俺の家で匿うか」


 そんなこともあり悪魔獣狩りは最高地点に到達していた。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ