第312話 混沌のホムラ
爆炎ホムラがニッポンバシダンジョンの地下で嘆いていた。
「なんで俺はこんなに弱いんだ」
「確かに稲荷仮面よりは弱いですね」
「だろう? もっと強くなるにしても尋常じゃない方法でだ」
レビルちゃんはホムラに同情はするが軽蔑の感情もあった。
(この男いつまでもジミジミ言うし苦手ですね)
ホムラは炎の力を上昇させるために魔物を狩りまくっていた。
ニッポンバシダンジョンの563階層のところをウロウロとしていた。
ホムラは極炎とか百熱の夜とか使えるが、まあ弱い。
ホムラはさらに未発見のダンジョンを探していた。
現在未発見の山にあるダンジョンに来ていた。
「ここは……」
「強力そうなモンスターがいますねたぶん」
ホムラはどんどん進み続ける。
3階層はホーンラビットが出現する。
アストロフレイムで倒す。
レビルちゃんはデビルアッパーで自身とホムラの悪魔力を上昇させる。
17階層まで潜った。
ここで宝箱を手に入れる。
「剣か……使わないけど持っておくか」
蒼炎の剣という若干だが自分の意味を見出してくれそうな剣だったからか剣を使うことにする。
レビルちゃんはホムラをある程度評価していた。
(このホムラ君ってイラついているけどなかなか努力家なのよね~)
(まあだからちょっとは気にかけちゃうのよね~)
35階層まで来た。
こういう逸れダンジョンは100階層ぐらいまでクリアすると消滅するタイプが多い。
50階層で終わりということもある。
ダンジョンコアを破壊すればダンジョンは消滅する。
ホムラはある程度は強くなる実感はあった。
だがあのヒーローを倒すにはまだ足りない。
そんな感情がでるところまだまだだ。
灼熱スパイダーが凶悪的な強さだ。
俺の炎が効きずらい。俺は炎しか使えないけど属性を付与することが少しはできるようになった。
雷を付与した雷炎とか氷を付与した氷炎とか使えるがあまり使ったことはない。
炎に麻痺属性の炎、麻痺炎とかも作れる。
雷炎は威力が上がる。麻痺炎は麻痺を浴びせる。
炎を焔を上昇させる。そんな普通よりの炎を確実に敵に当てる。
灼熱スパイダーに氷炎をぶつける。
凍る炎で灼熱スパイダーを苦しめた。
爆炎で吹っ飛ばす。
灼熱スパイダーは吹き飛んだ。ドロドロの状態でスパイダーは死んだ。
42階層では鬼人が出現する。鬼人が鬼の咆哮を使ってくる。
体が震えるが少しだけ。独特の身震いが恐怖状態になる。
だが弱い。弱すぎる。鬼人を爆炎で吹き飛ばす。
「吹っ飛べ!!」
(やっぱりホムラ君は爆炎だよね……)
鬼人はやられた。
宝箱が出た。
鬼鎌が入っていた。
特に特殊な力はないか。
まだいけるいけるついに53階層だ。
50階層を超えた。
53階層の魔境に入る。
オメガゴブリンが出現する。
普通のゴブリンよりも強いのか?
爆炎とブーストフレアをぶち当てる。
地獄の黒炎をぶつける。
オメガゴブリンは死んだ。
余裕だった。でも普通に怖いな。
65階層まで来た。デスリザードマンが出現した6体も。
だが爆炎と腐食炎でぶっ飛ばす。
爆炎、爆炎。
死のリザードマン? 怖くないね。
レビルもいるから余裕だ。
地獄の黒炎をぶつける。
65階層を通り抜ける。
なおアイテムボックスからエルチキを出す。
齧る。美味い。やはりエルチキだな。
デスウィングマン、鳥男みたいな魔物だ。
空を飛んでる。
爆炎、炎斬。
デスウィングマンを倒す。
「流石ですねホムラ君」
「レビルもなもうちょっと余裕を見せろ」
余裕の表情を見せるホムラ。
そのまま68階層を抜ける。
ビーストウルフ。
最大にして群れで統率力のある敵だ。
爆炎。爆炎。爆炎。
ホムラは死の恐怖を受けたことがない。
あの稲荷仮面ですら殺気を感じなかった。
いや一度だけそれは俺の親父だ。
小さいころ暴力を受けたがその時殺気を感じた。
でもそんな親父も今はおいぼれだ。
ビーストウルフを焦がし溶かす。
爆炎と氷炎で殺す。
69階層だ。
バーストリングタートルを倒す。
73階層だ。
牛魔人が出現する。
余裕で倒す。
爆炎で余裕だ。
混沌の焔を放つ。
89階層の敵だ。
ボムテックスバルーンを爆発して倒す。
だがこいつ死の瞬間に爆発する。
自爆だ。
俺も炎壁を作って防ぐ。
96階層。
ゴブリンキングが単体で出現。
爆炎。爆炎。氷炎。雷炎。
時空爆炎。
時空ごと爆殺する。
100階層だ。
デスオメガアルマゲドンエッグ。
卵みたいなよくわからん魔物だ。
でも凶悪な面をしている。
一つ目だ。
爆炎。爆炎。魁皇爆炎。
デスフレア。
バーストファイヤフレアバースト。
キリングバーストフレア。
太陽爆炎。
ようやく倒した。
デビルエッグとかいうドロップアイテムを落とした。
キーホルダー型の装飾品だな。
装備すると悪魔属性がつく代わりに体力が5倍になる。
なかなか強そうなアイテムだな。
持っておこう。
そろそろ稲荷仮面に勝負を挑もうと思う。
そろそろいけるだろ。
なかなかに骨の折れる奴だろうな。