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第304話 黒仮面は稲荷仮面を好きになりたい

 黒巻七恵は黒仮面としてヒーローをしている。


 悪役ヒーローとは何だろうとは思うが。


 そんなわけで稲荷仮面を探している。


 いた。


 素敵な彼がいる。


 だがおかしい。


 女の影がある。


 怪傑サンダーと一緒だ。


 たぶんあれ中身女だ。


 わかるのだ自分には。


「ちょっと待って稲荷仮面!! その女は誰よ」


 とか話しかけるのもやばい。


 すごくヤバい。


 七恵は凄く引っ込み思案だ。凄く怖いあのサンダーとかいう女。


 でも出なきゃいけない時もある。


「ハロー稲荷仮面」


「黒仮面か」


「誰知り合い?」


「ヒーローを目指す若きヒーローだ」


「その女は誰?」


「女誰が?」


「私は男だぞ」


「いや女でしょサンダー」


「ばれたのかまあいいだから何だというのだ?」


「稲荷仮面の彼女でしょ」


「ぶっほぅ!!!? どういうことだ!?」


「あっそのリアクション彼女だ」


「黒仮面も性別は女だよな」


「うんそうだよ」


 そうしてパトロールをする。


 黒仮面は支援型。


 でも記憶の残糸から兵隊を作り出す能力は強すぎる。


 サンダーは雷神槍を放つ。


 はぐれモンスターのオークたちを狩る。


 ドラゴンがはぐれで出た。


 フレイムドラゴンだ。


 ウォータースプラッシュをぶつける。


 サンダーが雷蝶をぶつける。


 俺の技だが教えたら意外とすんなり覚えた。


「稲荷仮面フレイムドラゴンなど相手にしたことがない」


「まあ少しだけ厄介だな」


「あわわドラゴンさん強いですね」


 だが長い時間をかけて倒すことができた。




 私は記者通称スワナガ、今稲荷仮面はサンダーと黒仮面と一緒にフレイムドラゴンを退治したというトップニュースを配信した。


 なかなかやるようだ稲荷仮面は。


 黒仮面の性別は女らしい。

 

 サンダーは性別不明。


 稲荷仮面は男性らしい。


 どうもサンダーの性別を調べるのが先だ。


 そしてサンダーを尾行。


 だが不明だった。


 そんなこともありスワナガ記者は不眠不休で対応した。


 だがわからないこともある。


 喫茶店に入る。


 だがそこにはあの早乙女影子がいた。


 たしか凄腕の能力者らしいがレベル6に認定されたとかで。


 そういえば彼女も電気を使う能力者だ。


 サンダーも電気を使う。


 まさか!?


 いやそんなまさかなことあるか?


 とまあ影子さんはとある男性とパフェを食べていた。


 たしかあの人は増宮拓朗とかいう探索者だったなぁ。


 Bランク探索者らしいがそれが一流の能力者と一緒に?


 どういうことなのかわからないので少しだけ様子をうかがっていた。


 まあわからないこともあるか。


 私も少し考えすぎらしい。

 だが怪しいな。


 増宮拓朗……なんだろう凄く興味魅かれるな。


 とりあえず盗聴器をつけておきたい。


 でもばれそう。


 一流の能力者がいるから。


 そんなわけでいつの間にか拓朗さんの真ん前に来た。


「俺に取材を申し込みたいと?」


「そうですね、なんでレベル6の超能力者早乙女影子さんといるのかスクープです」


「そうですか、なーにたまたま知り合った仲です」


 拓朗は一応焦っていた。記者というからには俺への調べがついてるのか。


 まさか稲荷仮面の正体としてばれているのかもと思っていた。

 

 詐術のスキルを獲得した。


 一応最善手はつくしとく。


 そうしてなんとかスワナガ記者の猛攻を避けて取材が終わる。


 スワナガは思った、この人は将来有望株だなとBランク探索者とは思えないからだ。


 なんとなくの感だが将来SSSランク探索者ぐらいにはなるかもしれない。


 そんな感だ。


 スワナガ記者はスキル直感を持っているから感が鋭い。


 なお女性である。


 拓朗はすんでのところで回避したのである。



 スワナガは過去の監視カメラの映像を検証していた。


 そして拓朗があのレベル6能力者白夜雪兎と出会っていたことを突き止めた。


 やはりあの男何かある。


 今後も要注意人物にしないと。


 レベル6は探索者の練度のレベルのことじゃなく超能力者のランク分けみたいなものだ。


 最高ランクがレベル6と呼ばれている。


 そんなわけで拓朗がマークされた日である。

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