第293話 黒石ダンジョンに来ました
青森県黒石市のとある場所に来た。
ここで黒石ダンジョンが誕生したらしいと聞いて俺は来た。
黒石リンゴ農園に来た。
美味そうなリンゴ狩りがたった2000円で食べ放題らしい。
「拓朗この美味しそうなリンゴを食べるのが目的か?」
「いや違う黒石ダンジョンに入ることだ」
アグニスが俺に問う。それだけリンゴが美味しいのかも知れない。
「スランも旨いか?」
「美味しいねこのリンゴ」
リンゴ農園でリンゴ狩りをやりつくした俺たちは黒石ダンジョンに行った。
黒石ダンジョンに入った。
一階層はゴブリンが出現する。
余裕で倒して二階層。
三階層、四階層。
そして十階層にまで来た。
最初のボス戦、ゴブリンジェネラルだ。
そして余裕で倒す。
だが三十六階層で異変を見つけた。
動かぬ巨神兵みたいな石像を見つけた。
そして近づくと動き出した。
「愚かな物ヨ……動くな」
「!? おっとじゃあ動かないで火蜂」
だが石像は倒されない。
じゃあフレイムを呼び出してジャイアントカッター。
「フレイムカッター!!! 効くかこの程度で!」
「倒せたぞなんとか」
「俺も行くぞ」
フレイムもパーティに入れて進む。
スランが人型形態もとい少年形態になる。
一日で106階層まで来た。
次の日も来る。
今日はリアとレアを連れてきた。
普段とは違うが、それでもやれる。リアとレアは剣を召喚する。
「双剣で戦うわよ」
「双剣で戦います」
サクラも呼んでおいた。
「ご主人様、サクラ久々に精進して戦うのであります」
「おう期待してるぞ」
そうして108階層まで飛ばした。
出てくる敵は弱い敵ばかり。
でもリアとレアは少し戦いなれてない感じだ。
「レアもう少し剣を握る手が強いですよ」
「リアお姉さまありがとうございます」
「サクラは大丈夫か?」
「はい、いつも通りです。でも少しいつもより戦いにくいです」
100階層以上だからか? なんかいつもより動きづらいんだよな。
なんだろう? これは……ダンジョンの壁に【異常者耐性】の文字が。
異常者耐性……レベルが高いものほど戦う力が制御される。
これは面白い。黒石ダンジョンの100階層以上はこのような仕組みなのか。
でも俺のレベルは今2358だがそこまで強さを制御されているような感じはしないぞ。
レベルは以前に比べて上がりづらくなった。
でもまだまだ上がるはず。
スランのレベルは1569だ。
俺に匹敵するレベルだ。
戦闘回数がかなり違うがでも高い。
アグニスはレベル1258だ。
マリンは867だ。
サクラは578だ。
リアは120で、レアは118だ。
デュランは235だ。
サクラはなかなかにダンジョンで練習もとい最強への道を歩んでいる。リアとレアはまだ戦闘回数が少ない。だからレベルも上がりづらいのだ。
デュランも呼んだ。
「マイマスターお呼びになられてありがとうございます」
「デュランリアとレアのサポートをしてくれ」
「御意」
「イケメン君サポートよろ」
「イケメン君……そうなのか」
「伝説の武器の男さんって珍しいわよねなんでかしら?」
「わからん。だがマスターの敵は討つばかり」
「熱い野郎ねでもなかなかやるじゃないデュラン君」
どうやら仲が良いようだ。あまり接点がなかったがこうやって戦いのときは同じ思考になるのかな。まあ仲が良いのは良いことだ。
ついでにマリンも呼んだ。
「モンスターを倒せるのか? ご主人どうなのだご褒美あるのか~」
「帰ったらマリンの好きなプリンを食べさしてあげるぞ」
「わーいプリンなのだ!!」
そしてマリンが水魔法で敵を壮大に倒している。
強すぎるマリン。
「ご主人、大水撃はこの程度で良いのか?」
「いいぞもっとやれ」
「かしこまりなのだ!」
現在156階層だ。
階層が奥になればなるほど進みづらくなる。
だから進むスピードがどんどん遅くなる。
出てくるモンスターもジャイアントオークぐらいだ。
途轍もなく強い敵は出ないが油断できない。最上級のスキルをもってしても強い敵は呼べない。
潜る階層が増えれば増えるほど強くなる敵が出てくるがまだ足りない。
もはやバトルジャンキーもといダンジョンジャンキーな俺たちはさらに進んでいく。
まだ見ぬ敵を求めてさらに進む。