第289話 色彩豊かなロビンちゃんは拓郎を死の落とし穴に落とす
やったよ。死の落とし穴掘ったよ。
あとはこの公園に増宮拓朗を誘い込めば勝ちなんだが……どうしよう。
色気を使う。うん自分にまだ色気はないような気がするけどがんばるか。
「なにやってんだよロビンちゃん」
「マイマスター! 速いご到着のようで」
「それで……!?」
落ちた。これで勝てる下には針のむしろだ。
「なんだこれ? いたずらかロビン貴様」
「死んでない……なんで」
「殺すつもりだったのかよ」
「ふにゃあああああごめんなさい」
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そうして今は慰めとして拓朗はくすぐりの刑をしている。
「俺を騙そうとした結果だ」
「こそばゆいりゃめて」
「これでどうだ!」
「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」
そうしてロビンちゃんは良い子になりました。
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「ロビンがやられたようね」
レビルが爆炎ホムラの従魔をしながら念話である男性と話している。
その後レビルは反動でホムラを最強の稲荷仮面のライバルにするため鍛え始めた。
「心が躍るだろーーーーーー!!」
「火力を上げて」
「爆熱波動!!!!!」
オーガスペシャルが溶けて死ぬ。
ここは梅田ダンジョン235階層だ。
なかなかのモンスターを倒した。
「よっしゃ行くぞ! 稲荷仮面を倒すぞ!!!」
「まだ無理よあなたじゃ」
「ああん?? そうかな、まあいいやもっと上げるぞレビル」
ホムラは最大限の努力で自身のレベルを上げていた。
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「悪魔族が集団で稲荷仮面を狙っている? 本当かルナ?」
「本当よ月影騎士団に聞いたからよ」
「お前の親衛隊だっけ?」
「そうよ拓朗さんのピンチよどうするのユキト」
「ああ拓朗に連絡を取る」
そうしてユキトも拓朗を少しは護ろうとしているようだ。
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拓朗はロビンの処遇をどうするか考えていた。
この娘可愛いし別にそんなに悪いことしてないしいいだろと思う。
とりあえず教育係をアグニスに担当。
アグニスはロビンちゃんを厳しくしつけた。
「これから拓朗に従うんだぞ? いいな?」
「うん」
「ようしようし良い子だぞ」
「ふんちょろい」
「なんか言ったか?」
「いえ」
「どうだ?」
「ご主人様もう許してほしいです~~~」
「どうしよっかな~」
「なんでもするから」
「なんでもか~~じゃあこの服着て」
「いいですよ~~~ええなにこれ恥ずかしい」
そしてメイド服を着せたロビンちゃんは可愛かった。
「恥ずかしいよぅ~~~」
ロビンの内心
くそっこの程度で済むのならいいか、ギャゴーラ様どうすればいいのでしょうか?
ギャゴーラ様~~~~あんあん。
今拓朗とかいうおっさんに嫌々メイド業務をさせられている。
たまに胸を凝視してくる気持ち悪いよぅ~~~~えっ気のせい? いやいそんなこと……
ロビンちゃんはギャゴーラのことを考えていた。でも拓朗のことが少しだけ気になり始めた。
「拓朗……ギャゴーラ様という素敵な殿方にはあなたは敵わない」
「おっそいつがお前の上司なのか?」
「そうだよ拓朗でもあんたのほうが上かもしれないと感じた」
「じゃあそいつのところに案内してくれるか?」
「いやだよギャゴーラ様は拓朗より強いんだよ」
「ギャゴーラとかいうのが諸悪の根源なんだろうか」
「ギャゴーラ様は最強ですよだからこの世界を征服するんです」
「ギャゴーラとかいうのと戦いたくなってきた」
「駄目です死んでしまいます!!」
そんなにヤバいのかそいつは。
俺はギャゴーラを倒して見せると決意する。
そしてそいつが今夜動いた。