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第286話 暗躍の時

「第二十八回定例会議を行う」


「支部長こういうときはコーヒーとケーキを食べたいです」


「そうだね甘党だねスイーツ暗黒戦士フワフワジェラード君は」


 こいつ、甘党を理由にケーキを所望している。


 黒斬と名乗る僕は。


 ここにはフワフワジェラードというふざけた名前の女戦士もいる。


 そして支部長は暗黒大怪人シュラッド―キングオブダークというふさけた名前なのだがなかなかに強い。


 僕も悪のヒーロー。通称アンチヒーローとして悪いことをするのだが探索者をイジメるぐらいしかやったことはない。


 主に闇討ち。


 ヒーローの闇討ちをもっとうとしている。


「黒斬君君は激辛だよね?」


「いえ僕も甘党です」


「そうだったなぁ……ほれモンブランだ」


「ありがとうございます」


 とりあえず支部長からもらったモンブランに舌鼓をうちつつ暗黒の液体を飲み干す。


 そんな中で稲荷仮面と白夜雪兎という二大脅威を倒すことを支部長は選択する。


 なおフワフワジェラードさんと僕が指定された。やれやれ稲荷仮面がどのくらい強いか知らないけど僕の敵じゃないだろ。


 アンチヒーローとしてヒーローを狩るのが僕の使命だ。


 黒斬として余裕で倒してくるからな。



 稲荷仮面は定期パトロールをしていた。


 この前の変な雨男君みたいな犯罪者? は早く対処しないといけないなと思いつつ、もっと気合を入れた。


 不可視の斬撃。


 気配が読めなかった。


 暗殺者? 敵? なんだいきなりまた俺を狙う奴か。


 少しだけ気配を探る。でも見つからない。


 気配を完全に消している。魔力は……うん? なんか妙だな。


 近くにいるように感じるけど遠くにもいるような気配も感じる。


 僅かながらの気配を取り寄せるように探る。……いたなあっちだな。


 一瞬で背後に回り込む。


 そして一閃。



 嘘だろ……この距離でバレただと……一応完全気配遮断のスキルを使っているのにばれるのかよ。


 黒斬は暗殺者志望のアンチヒーローだ。


 でも気配を遮断することには一流を誇りに感じていたがそれすらも凌駕する存在がいた。


 稲荷仮面だ。なんだが不思議なレーダーでも持っているような感じだ。


「よっ俺を狙うなんて命知らずだな死ぬか?」


「待て、俺はお前を倒すように言われただけなんだ」


「でも命狙ってますよね?」


「クソっ死ね!!」


 暗器を飛ばす。毒針だ。


 刺されば即死だ。余裕で倒せる。


 もちろん防がれる。


「クソックソッ!!!」


「やめておけ! この程度の弱い敵は今までいなかったな?」


 黒斬はやられた。


 早速アンチサイキックに引き渡された。


 暗躍失敗である。



 まさか私一人になるとはな……まあいい構成員はまだいる。


 ブラッドスネイクと雷電を出せばいい。


 そんなところで我々の組織は巨大化するぞ……ふっふふふふふふふ。

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