第285話 雨男現る!!
今日も色々と雨のようだ。凄く雨が降る。雨がどんどん降ってくる。
この雨のせいは男のせいらしい。
雨は嫌いじゃない。俺は嫌いじゃない。
草冠を結ぶように雨は異常に降られる。こんな時は笑うが良い。
「おいお前のせいだろ雨はこれは」
「誰だあんたは?」
「稲荷仮面だ知らないのか?」
「あの変人」
「この雨を止めろ雨宮洪太郎」
「名前とかもばれてんだ……じゃあスプラッシュだな」
「!!」
稲荷仮面は突然の雨の槍が空中から降ってきたことに笑う。
やるじゃねえかこいつレベルは……568か! なかなかに高いじゃねえか。
ダンジョンで鍛えたほうのほうでは異常に強い。
雨の槍はなかなかに強力だ。
稲荷仮面は成敗するためにこの雨宮を倒そうとしていた。
うっとうしい雨の日が数日も続いたのは異常だった。
雨宮のせいだった。
「雨宮!! 待て!!」
「炎田!! 来てたのか?」
「炎田勇か」
炎田勇は指定対敵性異能力犯罪者として指名手配されている重罪人だ。
こんな奴がいつの間に。
雨宮の友達のようだ。
「友達じゃねえよ俺が良いように使ってるだけだ」
「人のモノローグにケチつけやがって」
「極炎波動!!!」
「オメガフレア」
「やるなぁ!! 稲荷仮面!!」
「ふーんそう。この程度か」
俺は手加減に手加減を覚えた猿のように譲歩してやった。
だが炎田は異能力集団の幹部の一部で謎の組織も噛んでいるという噂だ。
ここで上の奴らの足を掴んでおきたい。
「雨宮はこいつで遊んどけ! たぶんやばいから俺は逃げる」
「おいおい待てよ逃げるって……」
「じゃあな!!」
そう言うと炎田は音もなく消えた。
とりあえず雨宮をダンジョン警察かアンチサイキックに突き出すか。
ダンジョン警察は管轄が違うと言い出しそうだ。
アンチサイキックだろうなここは。
しかし雨宮も姿を消した。
逃げるのがお上手だなみんな。
数日後雨宮も指定対敵性異能力犯罪者として指名手配されていた。
容疑は雨を沢山降らして国の業務を妨害したこととある。
そんなに悪いことしたのかな~
今日の日替わり武器たち
「どうしたのだ~~~」
「にゃ~ん」
フレイムは猫を追っていた。
「逃げるのか~~~!!」
「にゃ~~~ん」
「捕まえたのだ~~~!!」
「にゃにゃにゃ~~ん!!」
フレイムは猫を捕まえて満足そうだ。