表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/386

第31話 竜魔人

更新を再開します。毎日更新は無理ですが、出来るだけ更新できるようにがんばります。

 白夜雪兎びゃくやゆきとと妖精のミリア・ベルはいつも通り黒穴のダンジョンを探していた。

 だがなかなか見つからないでいた。

 それでも二人は探していた。

 

「見つからないな……」


「ですね~雪兎」


「お前の力とかで探せないのか?」


「それは無理なのです~~~雪兎もなんか索敵的な能力は無いのですか~~」


 しかし雪兎も念動の力を日夜改良しているのを忘れない。

 念動探知というスキルを生み出している。

 だがまだモンスターを見つけることができるだけで、黒穴のダンジョンの場所を見つけることはできないでいた。

 

 だが日夜念動探知を使い続けていくうちに、なんとなくダンジョンの歪みみたいな気のようなオーラのような何かを感じ取ることが出来るようになった。

 それが可能になったのでミリアに報告した。


「やっと見つけたのですか~じゃあ現場に急行ですよ~~~」


 そうして雪兎とミリアは黒穴のダンジョンに急行した。


 だがダンジョンの穴の前には自衛隊が鎮座していた。


 ここは閑静な住宅街のとある場所だが、封鎖線が張られている。

 これでは中に入ることは困難だ。


 雪兎とミリア・ベルは悩んだ。

 強行突破か、隠れて侵入か。


 ミリアがここで提案する。

 透明化の魔法を使おうと。

 

「この妖精であるミリアは透明化の魔法すらも使えるのです~」


 意外と使える奴だった。

 そして透明化の魔法を使い、中に潜入した。


 中は意外とひんやりしていた。

 それでも普段と変わらないほんのりと明るいダンジョンの空間が広がっていた。


 さっそくモンスターが現れた。

 ゴブリンだ。

 だが普通のゴブリンではない。

 幾何学的な模様を皮膚に刻んでいる。

 ゴブリンジャッカルソルジャー。

 戦闘はごく単純。

 念動波動で確実に倒す。

 ゴブリンジャッカルソルジャーが物凄い速さで、手に持つ槍を放ってくる。

 雪兎はそれを念動力で逸らす。

 

 ミリア・ベルが支援魔法『オーロラブースト』を使用した。

 まさにオーロラ。

 オーロラがなにかよくわからないが、物凄くステータスが上昇する魔法だ。

 雪兎がサイコガンを放つ。

 ゴブリンジャッカルソルジャーが右足を負傷する。


「グガア!!」


 そして止めだ。


「煉獄の焔」


 念動炎による炎を喰らわす。

 燃え滾るゴブリンジャッカルソルジャー。

 

 ドロップ品は緑の魔石か。

 

そして次の階層に進む。

 雑魚を倒して進む。

 そのままさらに進む。

 12階層まで来た。

 草原が広がっている澄んだフィールドにやって来た。

 木が鬱蒼と生い茂っている。

 雪兎は森の中を少しずつ進んでいく。

 

 竜魔人は鱗が紫色で、竜眼を持ち、竜の尻尾を持つ。

 そんな竜魔人が雪兎の前に現れた。


 雪兎は最初何かの見間違いかと思った。

 

 余りにも凶悪そうなオーラを備えているモンスターが現れたので、眼を疑った。

 竜魔人が動く、地を全速力で駆けてくる。

 疾風のごとき素早さで走る竜魔人。

 

 竜魔弾を放つ竜魔人。

 雪兎は回避する。

 雪兎は全力の超念動撃滅弾をぶつけた。

 竜魔人はそれを片手で防いだ。

 雪兎は右手に念動炎を。

 左手に念動氷を纏い。

 両手で一気に放った。

 念動消滅波動を放った。

 竜魔人は危険と察知して、回避した。

 

 竜魔人はそのまま脱兎として逃げ出した。


 雪兎は今のモンスターは何者だったのだろうかという疑問を持ちながら、あれに勝てるのかという不安があった。

 奥の手はまだ何手もあるが……それでも勝てるかどうかわからない。

 

 ミリア・ベルも雪兎に恐怖の感情を包み隠さず話す。


「あの魔物はなんだったでありますか?? 怖くてずっと隠れていましたです」


 雪兎は今更考えても仕方ないと見逃されたことを幸運と見ようと考えた。


 

 暫く歩く。

 そのまま次の階層まで来た。

 そこで後ろからずっとつけてきている者がいるというミリアベルが。

 闇の魔術を使っているから今まで気づかなかったとミリアベルが。


 魔術……か。

 確かにダンジョンに入れるようになって魔物を倒せば魔術もとい魔法が使えるようになったと言える。

 だが僕は魔術という物がこのダンジョンが現れる前から知っている。


 あれは去年のことだ……


 1人の魔術師が僕を名指しで探してきた。

 そして勝負を仕掛けてきた。

 あっさり倒した。

 それで終わりのはずだった。

 

 秘密の魔術結社が僕を襲いかかってきたのだ。

 だが全ての魔術師を倒した。

 ついでに僕の記憶を消去して置いた。

 それで僕のことは忘れてくれたのだ。

 

 そして今後ろに敵がいる。

 やるか……いやまて、ここは慎重に。



「後ろにいるのは分かっている! さあ正体を現せ!」


「ばれてしまっては仕方ないな……さて雪兎……私と勝負しろ!!」


 そこにいたのは小さな女の子だった。

 拍子抜けですこんなの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] おもしろい [一言] 主人公キャラが多いので誰のことか分かりにくい(キャラの名前を覚えるのが苦手な人です。)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ