第267話 キョウカちゃん魏刃化
血塗られた狂剣のキョウカは意思のある武器だった。
それを拓郎は伝説の武器と同じく実体化できるように強化する。
擬人化もとい魏刃化する。
キョウカは黒髪のサラサラヘアーの和服少女だった。
「お主が拓郎か?」
「可愛い」
「なんじゃお主のような奴が私のご主人なのかね」
一緒にダンジョンに行くぞ。
俺はそう意気込んだ。
舞を踊るキョウカ。
そして手には血塗られた狂剣が。
「これが汝らの見据えた戦争なのか??」
「そうだな戦争だ」
「ダンジョンとは未知数で不可思議な場所じゃだからこのような容易で容易い儂のような少女をもとい人間に化けれる武器を使うのは儂も好きだ」
不乱死体が勝負を仕掛けてくる。
デットオアアライズ。
死体は一瞬で火蜂に押しつぶされる。
キョウカは剣を持つ手に棘のようなものが生み出される。
「ほれこうじゃ血濡れた棘の女王」
「具現化したのか」
キョウカは思いのほかに強力な仲間のようだ。
なお現在秋葉原ダンジョンに来ている。
現在328階層まで来ている。
自衛隊も最近は200階層に足を踏み入れたそうだ。
だから俺はそろそろ自衛隊の同行を許可しても良いと思う。
でもなかなかに敵のレベルが高すぎるから自衛隊の奴らはついてこれないと思う。
キョウカの力は最高だ。
ただアグニスとどちらが上かわからない。
スランも最近は俺よりも凄い。
単純な破壊力というか戦闘力がいかれている。
スランには俺もどっちが上かをわからせないといけない。
サクラも最近になって料理の腕がなんとか普通になってきた。
キョウカが今日はもう料理したいと言う。
「なら~私が料理を教えましょう」
「サクラ頼む」
「キョウカがんばる」
そうしてキョウカが普通に料理をする。
目玉焼きを作る。
すると普通に全部割る。
ぐちゃぐちゃにする。
どうもキョウカに料理スキルは無いようだ。
「ぐぬぬぬ……キョウカはもっとがんばりたい」
「キョウカは入ったばかりだからいいぞもう」
「汝はそれでいいのか?? このまま負けていて」
「まあ私もなかなかに教えるのは上手いのですけど」
サクラが少しだけ自分の料理上手(最近になって普通になった)を褒める。
マリンとアルマが来た。
「私も料理はさっぱりだぞご飯炊くぐらいはできるけどな」
マリンがそう言う。自信が無いのか少し照れている。
「私は秘薬の生成とか魔導書の黙読とか執筆をしているかな」
「料理ぐらいできないとどうかな?」
アグニスがジムから戻ってきた。
最近ジム通いが日課になっている。
アグニスの腹筋は未知の領域に入っている。
バキバキに割れている。
胸は良い感じに絞れている。
筋肉の弾丸のような胸だ。
張りがありそうだ。
キョウカぺったんだ。
キョウカちゃんは発展途上何だろうなと納得させている。
まだ生まれて間もない0歳児だからな。
さらに喰う寝る遊ぶ。
キョウカちゃんは育っている。
リュートが空を飛んでいる。
滑空力が高い。とんでもないスピードでリスティと張り合っている。
「なんだとーーー!! 魔王の私がお前みたいな竜に負けるかーーー!!」
「私は竜王だぞ、こっちのほうが上だよ」
「ムキーーーーー!! こっちのほうが上だと言うことをわからせてやる!!」
リスティとリュートの関係が良くなればいいのだが。
キョウカちゃんがダンジョンに入りたいと願い出る。
「汝は儂がもう少し強くなるほうが良いじゃろに」
「良いぞ! 入ろうダンジョンに」
そういうわけで自宅ダンジョンに入ることにした。