第265話 離島の隠しダンジョンを見つけた結果
本日はスランと優雅にコーヒーを飲んでいる。
久しぶりにリスティも遊びに来ている。
「拓郎は最近暇なのか~」
「そうでもない」
「色々と大変だよ」
スランが話す。
「拓郎はいつもパトロールに大忙しだ最近は私が代わりにやってるが……」
アグニスが人化して答える。
リュートも会話に参加する。
「そうでござるね。私も最近パトロールをしていますです」
「私も言ってくれたら手伝うからね拓郎」
「じゃあ離島にダンジョンを見つけたから攻略したいんだ」
「へっ?」
そうして拓郎はリスティとともにアグニス、スラン、リュートを連れてコヤミもついてきたカグヤも憑いてきた。
ここが離島のダンジョンか~。
凄くリッチな気分。
無人島だから誰もいないけど。
空は飛んできた。
「ここにダンジョンがあるの??」
「あるよリスティ」
「アオイは連れてこなくてよかったの??」
「アオイちゃんには荷が重すぎるから」
「私ならいいわけ??」
「リスティは魔王だろ? 最強だろ? 強いだろ?」
俺はじっくり答え返答を待つように答える。
リスティは返答をしてきた。
「もちろん最強の魔王よ」
ちょろい。ちょろまおうである。
裏日本に行っているアリスたちと来てもよかった。
もしくはユキトを誘ってクリアしても良い。
短い階層系なら100階層歩かないかだし。
とにかく久々のダンジョンだ。
自宅ダンジョンは最近難易度が上昇しているからアオイちゃんやマヤちゃんを連れていけない。
シンクの奴は相変わらず引きこもっているし。
俺にはアリスしかいない。
というのは冗談だがアオイちゃんの戦闘力を上げることのほうが先か。
アリスはその点戦闘力完璧なのが凄いところだが。
さて魔王のリスティさんは強いのか。
1階層からデスリッチが出現した。
でもリスティは慌てることなく魔法で止めをさしている。
リスティは炎系統の魔法が得意のようだ。
炎熱系? いや空間の温度を上昇させる魔法でもあるか。
リスティは途轍もなく強い。
俺が認めるほどには、だからこそ今回の同行を許可した経緯がある。
リュートはまだ人間形態での戦闘は不慣れだから今回は同行を許可した。
戦闘を繰り返して戦闘経験を積んで欲しいからだ。
リスティの戦闘力自体は雑だが破壊力はある。
肉体の強度も普通じゃない。
だがそれでも限界は来るものさ。
だから離島のダンジョンをクリアして一緒に経験を積んでおきたいからな。
ゴーレムか弱い。
拳一発で溶けた。
リスティが目を丸くしてやがる。
「どうして拓郎はそんなに強いのだ?」
「俺が最強になったのはみんなのおかげだ」
「そうなのだ! だから私も強くなりたい!!」
「じゃあなろう強くなるためには経験を積むのである」
「拓郎本気出すよ」
相手のバーストキングスネイクがリスティの鉄拳の前に粉砕された。
「おまえっ……こんなに強かったのか?」
「そうだよ魔妖神モードだとこのくらいかな?」
「俺の肉体の強度もあれだがリスティのその魔妖神モードはあれだな反則だな」
「反則級の人に言われたくないですけど~でも拓郎はその領域の上を行ってるでしょ?」
「そこはまだ秘密だな」
そして離島ダンジョンの3階層、4階層と攻略を進めていく。
さらに5階層まで行く。
だいたい1階層ごとに10分ぐらいで高速で攻略を進めていけるな。
現在12階層。
そこまで魔物の強さはそこまでじゃない。
ただこのダンジョンSランクの可能性もある。
ダンジョンにはランクがあり上からEXランク、Sランク、A、B、C、D、E、Fまである。
俺が勝手に決めたわけじゃないが最近になってお高い評論家がつけた結果である。
階層が深いほど強い魔物が出るが弱いダンジョンはスライムやバット系や大カラスなどしか出ないのはFランクに相当する。
オークぐらいだとCだ。
とまあドラゴンが出現するレベルでAを名乗れる。
EXランクは俺の自宅ダンジョンのようなのを言うんだろうな。
まだそこまで強い敵は出てこないが。
さてそれじゃあもう少し攻略を進めていくか。