表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

316/386

第264話 黒仮面

 はーい、私の名前は黒仮面。


 中身の性別は実は女性です。


 稲荷仮面と同じヒーローではなくアンチヒーロー的な奴です。


 悪い奴の見方ではないのだが、ヒーローを倒すことを目的として活動している。


 ダンジョンにも潜りますよ。


「稲荷仮面私と戦え!」


「いいだろう、戦ってやる」


「ついにあの稲荷仮面と戦えるのか……」


「心の声が出てるぞ」


 しまったしまったこの騒ぎを起こしたのは自分だ。


 私の能力は複数ある。


 記憶の残骸で前の過去の敵を生み出す。


 と言っても張りぼてなのですぐにばれる。けどそれでいい。


 稲荷仮面は魔悪人の出現を不振がっていた。


 あいつらただでさえ強いのに一寸の狂いもなく同じ動作をしていた。


 つまり俺の過去の映像を抽出したと思われる。


 こいつの黒仮面の記憶の残骸による能力だな。


 黒仮面は嘆いていた。


 自分はいつからだろう。ヒーローよりもアンチヒーローのほうがカッコいいと言うことに気づいたのは。


 でも悪い奴を許す気はない。


 そんなことより勝負だひゃっほい。


 黒仮面こと黒巻七恵は黒仮面であることに誇りを持っていた。


 稲荷仮面の火蜂が炸裂する。


 縦横無尽に広がる火の蜂たちが黒仮面に幻影を見せる。


 だがこちらも記憶の残骸から木霊した返しの水蓮を見せる。


「ほう~俺の技を盗むのか……ならばどうだオメガフレア!!」


 流石にやばいよける。


 身体能力を限界までに上昇する魔法を使用した。


 でも体にがたがくる。


 グギッ!?


 ヤバイ腰が……駄目だ負ける。


「もうやめとけ!!」


「へっ!?」


「お前もうがたがたじゃねえか」


 そして稲荷仮面はもうやめようということで解いてくれと言う。


 私は記憶の残骸を解く。


 すると悪魔たちや魔悪人は消える。


「よし良かったお前が悪人じゃなくて」


「うんそれでも今は捕まる気はないよ」


「俺はお前を捕まえる気はない」


「そう」


「じゃあな」


 私は逃げてきた。


 稲荷仮面、本当の敵が出てきた時に今度こそ、あなたのためにがんばります。


 それだけ黒仮面は稲荷仮面に恋をしていた。


 それだけ普通のこと。


 あんまりにもならない。


 黒仮面こと黒巻七恵はアンチヒーローからヒーローを目指す。


 本日より稲荷仮面をおしたえもうします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ