第252話 暑さと寒さは表裏一体
中華の意地と仮実谷とテルネアスは激突するようです
放て、稲妻。
中国人の男は稲妻を手から迸る。テルネアスはとっさに回避した。
カリミヤノゾムはたぬたぬを霊装として防具とした。たぬたぬはいま最強のコートと化している。
フード付きのコートになったたぬたぬもといたぬきちはカリミヤノゾムに力を与えている。拓郎の力を借りているせいもあるが。
ゲコマルも同じくして自身を鉄のカエルのよりしろを分身させた。増えるゲコ丸の分身体の寄り代。そしてカリミヤノゾムはそれらを投げ飛ばす。ゲコ丸が操って敵に鉄の分身体の嵐を浴びせる。
だが、中国人の少年はそれらを、熱で蒸発させた。
中国人の少年は熱操作と回転磁場と稲光のトリプル能力者?
そうカリミヤは予想した。
だが、実態は違うのかもしれない。そんな感じかも知れない。
カリミヤはナナさんにも許可を申請した。
(ナナさん、七星太陽さんの全盛期の力百分の一でも良い借りることの許可を)
(許可します。父の全盛期の力なら百分の一でもあなたの力になるでしょう)
許可が下りた。俺はありったけの霊力で七星太陽さんの全盛期の力を百分の一だけ借り受けた。
ドクンっ!
太陽さんの力が入り込んできた。
ドクンっ!!
凄いエネルギーだ。
これならやれる。
大技を。
太陽の向日葵!!!
俺は太陽のごとき熱さの向日葵を具現化した。
敵の能力者はなんだなんだと焦っている。
テルネアスは「…………って顔で見ている」
テルネアスが発言する。
「あなたのやり方に文句は言わないけど暑くないの?」
「俺は暑さには強いから」
「そうじゃなくて…………暑すぎて服が脱ぎたくなる。からやめてこれえええ」
あの感情の起因が少ないテルネアスが戦闘中に服を脱ぎ始めている。
そして下着姿上半身のみになる。
可愛いネグリジェをつけている、胸は成長途中のようだ。
ギロッ!
テルネアスがこっちを見る。
そしていきなり俺の顔を本気のビンタ!!
だが、霊装たぬきち(たぬたぬ)により無傷。
くそって顔してる。
中国人の男はなんか笑っている。
「ふはははっはははははははは、何だね君たちは面白いすぎだろ!! なんだこれ? この状況は? 私暑さ強いから良いですけど? なんか暑いというか凍えますななんか? あれ?」
そういえば味方だと暑くなるけど敵だと凍える寒さになるんたよなこれ。
太陽の向日葵(扇風機の形をしている)は敵に寒さを送る。
中国人の少年は寒くなる。凍えるように縮こまる。
「ジャップ!! 良くも良くも騙したなー!! これは寒い寒い寒い、、、、負けだ負けだ!!」
相手が負け宣言をしたのでこっちが勝った。けど太陽の向日葵がしまえない。どうしようかこれ?
そして下も下着姿でパンイチになるテルネアス。
なんか凄くエロいけど今はそんなこと言ってられない。
ナナさんは家の中、難民キャンプの建物に避難しているので大丈夫そうだ。
そしてテルネアスが神送星魔銃を取り出して、一発で俺の生み出した具現化した、太陽の向日葵を破壊したら暑さは止まる。中国人の少年も寒くなったのは良くなった。
感情的になりすぎた。
太陽さんの力返しとくか、俺の中から太陽さんの力が消えたような気がするが、暖かさは残ったような気がする。
仮実谷 望に何かの変化が訪れたような気がする。