第28話 自宅ダンジョンの深層はあまりにも強大なものが待ち構えているそうです
やっと書けました。ではどうぞ。
136階層は敵のレベルもかなりの物になったが、覇導の神禍法を使わなくてもなんとか倒せる敵が多かった。
バーニングファルコンドライブとかいう燃えるハヤブサが現れた。
燃え盛る紅蓮の隼だ。
こちらもマグマで対抗するとあっさりと倒せた。
雷神で感電死させても倒せた。
他にも水魔法が効いた。
アグニスがなんかハイになっていた。
「私も久々に暴れさせろ!! こんなに楽しいのは久しぶりだぞ!!」
「スランももっともっと敵倒したいよ~!!」
「お前らな~……」
アグニスが魔剣を揮う。
その素晴らしい剣捌きは俺よりも圧倒している。
スランが水魔法を放つ。
ウォーターカッターやウォーターボムなどを使う。
酸弾も放つ。
敵があっという間に死んでいく。
雷神を使い感電死させる。
触れるだけで死んでいく隼はたいした脅威にならず。
俺達はさらに先を進んでいく。
137階層まで来た。
黒魔狼が現れた。
一度に12体ほど出てくる。
魔法による身体強化を施して、速攻で退治していく。
黒魔狼は闇魔法の暗黒目暗ましを繰り広げていく。
だが俺は対抗魔法のリジェクトを放ち、無効化する。
そして雷神で自身を雷化して雷波動を放つ。
スランは離れたところで酸弾を放っている。
スライム強化もして貰っているのでかなりのスキルの力が上がっている。
スランのスライム強化は武器の錬度を上げるだけではなく、スキルの錬度も上がる。
なので体にかけて貰えれば肉体に影響を及ぼすスキルも強化される。
スランは色々と規格外だ。
普通のスライムとは違うんだよ普通のスライムとは。
そして魔剣のアグニスはというと。
身体能力は並じゃなく、ずば抜けている。
自身の分身である魔剣を持ち、敵に果敢に挑んでいる。
その眼は紅に染まり、狂喜に震えている。
戦闘狂とは言ったものだ。
黒魔狼が次々と斬り伏せられていく。
俺もスランボルテックスで雷覇撃をぶつける。
スライム強化で雷神を強化して雷の覇導を籠めて波動撃をぶつけた。
黒魔狼はついには全体倒した。
そして歩を進めていく。
138階層まで来た。
ムーグランドマンティスが現れた。
紫色の毒々しい色のしたカマキリだ。
それをスランボルテックスで破壊する。
だがこの時念話が入る。
蒼威ちゃんからだ。
『もしもし、拓朗さんですか?』
『うん、どうしたの?』
『いえ、もうだいぶ敵が弱く感じたのですが、そろそろ合流したいなと思いまして』
『よし、合流しようか。大丈夫だろうねたぶん蒼威ちゃんも強くなってるし』
そして敵を倒したら蒼威ちゃんと合流した。
そして138階層まで戻ってくる。
139階層まで来た。
雷鼠が現れる。
雷のごときの素早さで動くネズミだ。
雷攻撃が効かないので、マグマでなんとか倒す。
蒼威ちゃんも新技を引っ提げて戦う。
基本的にバーサクして叩き切る感じだ。
他にも限界突破して敵を倒すことが多い蒼威ちゃん。
たぶん基礎能力が俺より低いからといっても俺が高すぎるのか。
だがそれでも蒼威ちゃんは戦士系の能力値だ。
だから近接攻撃を多用する。
主に使うスキルは『限界突破』、『バーサク』、『無道天成』。
限界突破は1分の間だけ全てのステータスが5倍になる。
ただしリキャストタイムが3分あるので多用できない。
バーサクは腕力と速さが現在の所7倍になるスキルだ。
その代りに幸運と守りが70パーセントまでステータスが落ちる。
そして無道天成は凄いスキルだ。
20秒の間だけ全ステータスを15倍にするものだ。
必殺の一撃というわけだ。
これにより全てを掛け合わせると俺のステータスに匹敵するぐらいにまで強化される蒼威ちゃんは。
他にも新しいスキルをどんどん覚えていくので俺が追い越されそうな感じだ。
雷鼠たちを一掃した。
そして先を目指す。
140階層まで来た。
ボス戦である。
相も変わらず少しだけ緊張するものだ。
中に待ち受けていたモンスターはというと……
ブルースターウルフという狼だ。
その気迫は途轍もないものだった。
俺は一瞬で雷神と深氷と溶岩流をスランのスライム強化で強化した。
「来ますよ!!」
アグニスが叫ぶ。
ブルースターウルフは星の動きかと思われる速度で蒼威ちゃんを追い詰めた。
蒼威ちゃんは剣を振り回す。
だが、それを難なく躱すブルースターウルフ。
このままでは不味いと思った俺は一瞬で縮地と雷化による素早さでブルースターウルフの背後を盗る。
思いっきり右拳で殴りつけた。
吹っ飛ばされるブルースターウルフ。
そしてそれでも着地を取る。
「驚いたぞ……小童が、ここまでやるとは」
ブルースターウルフが喋り出した。
喋る魔物とは驚いたな。
「狼さんが喋った!」
蒼威ちゃんが驚いている。
そして俺に提案する。
「あの狼さん欲しい……俺の従魔にしたい」
「蒼威ちゃん、テイマー持ってたっけ?」
「この前選択しました第三職業です」
「そうなの……ならテイムしないと」
蒼威ちゃんがブルースターウルフに近づく。
そして専用スキル『テイム』を使用する。
すると心が深まったのかブルースターウルフは蒼威ちゃんに身を委ねた。
実力を認めたのか……はたまた俺の強さにビビったのか。
俺達は一旦ダンジョンを出ることにした。
転移の祭壇から戻ることにする。
そしてブルースターウルフはペット状態に擬態することにより地上で暮らせることになった。
蒼威ちゃんがもふもふなでなでしている。
「蒼威殿、くすぐったいぞ」
「ふふふ~私の従魔初めての従魔~かわいい」
なんだか微笑ましい光景だ。
俺もがんばらないとな。
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