第247話 拓郎の安全神話システム/アオイちゃんエマージェンシー
俺と鬼は目が合う。
全てを凌駕する鬼のような?
巨人のような鬼のような。
神気的何かを窺わせる。
神話の巨人族のようなそんな神的常識が通じない相手だと思う。
ナナナとナナカとタケルとは分かれた。
今はナナミとコンビを組んでいる。
「私は眠り姫と言われているけど、暴食の魔女の力も使えるわよ」
「そういうものか、ナナミ? お前の能力について教えてくれ。大丈夫だ心想通信を使う」
「じゃあ話すわよ」
要約するとこうだ。
眠ることにより、エネルギーを貯める。さらに貯める。
さらに貯めることで眠りの雲を発生させる。眠りの雲は相手を眠らせる雲で悪夢や希望の夢を見せることができるとか。
(精神掌握系の能力か? ナナミ?)
(そうね。そんなところね)
(でもまだ隠しているだろ。ナナナの姉だろおまえ)
(ナナナより上手ではないわ)
(ナナカの姉でもあるだろ?)
(私は魔女の力が使えるの暴食だけよ今は)
(暴食……それがエネルギー源になるのか?)
(暴食よ暴力の食事だから私はいくらでも相手に暴力の食事を提供するわ)
(暴力の食事を提供する?? なんだそれはどういう意味だ?)
(どういう言う意味でしょうか? 暴食の魔女だから暴力の食事よ暴食暴速も使える)
(言葉遊びか? ならばお前の力には期待しているぞ)
(いうようになったわねタク坊)
(俺とお前の中だろ)
(あんまし付き合うことしなかったし)
実は拓郎とナナミは元彼女と元彼氏だ。
だが中学生のころ学校は違う。遠距離恋愛だ。
だが、そんなこともあり、今がある。
それはおいおい話すとして、アオイちゃんが囮役だ。
造反の響きと狡猾な罠を仕掛ける拓郎
蒼威ちゃんを一人で行かせてしまった。それだけ、怖い。何をされるか、怖い。
それだけなら良いが、強姦でもされたらと思うと……
完全に罠の罠に一つの希望を仕掛けて置いた。俺は一人で戦うぞ。
反則的な狡猾な狐の悪知恵が思いつく。
フッハハハ。俺の勝ちにしといてやる。
おまえらはまだ知らない。俺のルートを知らない。
完全無欠だ。
それはスランをアオイちゃんにつけている。
狡猾な手法だ。
犯人を誘き出すにはこの手にしかない。
苦手な労縛的手法を活躍させる。
念話で通信を行う。
「ナナナ? バナナ関係出せるか?」
「もちろんなのね。稲荷仮面の言うとおりに出せるのねん」
ナナナはバナナ関係は出せるか。ならばナナカは?
ナナカの歌の力は未知の部分が有るからな。
「ああそうだな、やりたいことがあったからかな?」
ナナカの歌は総てを眠らせる歌や敵の動きを止める歌だったり様ざまだ。
そして巨人の鬼が攻めてきた。
◇
ナナミが力を行使する。
暴力夢ノ記憶消去。
敵の鬼の記憶が剥がれた。そして眠そうにしている。
ふらふらと倒れる。
だがこのときアオイちゃんに危機が訪れていた。
◇
へっへっへなかなかに女玉ですぜ兄貴。
そうだな弟よ。
ゴロツキブラザーズがアオイちゃんを狙っていた。
ゴロツキブラザーズの兄貴がゴローで
弟がソウロウだ。
二人は女を見つけては催眠系の能力で女を誘惑して自身の虜にして強姦するそんなクソ野郎どもだ。
だが想定外はある。
町にモンスターが現れたのである。
ただゴロツキブラザーズは一応ダンジョン探索者の資格を持っていたのでなかなかにつよい。
町中でメリケンサックに近接格闘のプロでもある。
そしてアオイちゃんが襲われているところを助けてしまった。
「きゃあああああ!!? あれあなたたちは??」
「お嬢ちゃんこんな危ない場所だと危険だよ」
「そうですね。早く避難しないと、一般人でしょ?」
「はい! そうですね。避難したいんですけど用事があって」
いまだ! 催眠波動を使用したゴローはアオイちゃんを催眠した。
「それより、お嬢さん私と安全な場所に逃げて食事でもどうかな?」
「ですねですね、俺もお供します」
「……いいですよ……? なんか気持ちいいですし……あれっ? なんか変な気分」
そのばでへたり込むアオイちゃん。
それを開放するゴローとソウロウ。
ゴロツキブラザーズはラブホテルにアオイちゃんを連れ込もうとした。
普通に成功した。
そしてベッドに寝かして今後の顛末を考えていた。
「どうします兄貴?」
「そうだな弟よ……なんか可哀想じゃね?」
「この娘可愛いし上玉だけどこのまま酔姦はなんか目覚めが悪い」
「ですよね、起こして縛ってそういうプレイとか」
「エロに振ってるな、外は怖いところだぞ」
「ですよね。なんか怖いけど俺たちダンジョン探索者の端くれですし」
ダンジョンはニッポンバシダンジョンを12階層までクリアしたばかり。
コボルトくらいならメリケンサックで倒せるし防具もいらないときた。
ただ最近は反撃を受けるのでポーションは欠かせない。
傷薬やなんでも絆創膏や弟と一緒にやってきたが、レ○プも最近飽きてきた。
そんなこともあり、最近は同意を求めて女の子とよろしくやっている。
この前の人妻系29歳の巨乳出会い系女は良かった。
金を1万取られたがまあ稼いでるしやってよかった。
弟はあれが小さいので舐めるプレイに終始ご熱心だったが。
ゴローはアオイちゃんを寝かしたまま。ソウロウと共に外に出た。
「兄貴…行くんですか? わっしは魔法使い系なんですけど叩けますか?」
「弟よそういう時はマナの節約をするんだ」
「行くぞ弟よ」
「はい、兄貴!!」
二人はニッポンバシの町で行われている不当なモンスターの暴動を抑えに向かった。
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