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第246話 変幻自在の悪のスライムに出会った拓郎はどうするのか?

 暗がりだ。怖い。今は俺は魔猫仮面だ。


 猫さんだぞ~怖いぞ~~~!!


 にゃぁにゃぁ~~~怖いぞ~~~!!


 怖いか俺のことが。世界は俺を恐怖するなら。見世物になってやる。


 蜃気楼。


「!? なんだこの霧は……!?」


「私だよミストだよ拓郎さん」


「なんだミストかよ驚かすなよ」


「イルミナは元気か?」


「もちろん元気さ」


「本当に元気か?」


「何度聞くんだ、本当に元気だよ」


「ほおぅ……お前も元気そうだな」


「なんだてめえ……こっちは猫さんだぞ怖いだろシャッーーーーーー!!」


 その時ミストには相鉄的な思いが合った。イルミナに対する恋心があった。だからこそイルミナとよろしくやっている拓郎に対して嫌気がさした。


 よって感情的配分を間違えているが、今はそんな問題じゃない。



 妖魔が現れた。


 鬼武者のようだ。ただの。


「!?!? やばそうだぞ拓郎殿!! あの鬼武者から感じられる神星的な闘気が感じられる」


「何言ってんだいつもモンスター……? あれっ違うな鈍くなったな俺も……火蜂!」


 とりあえず逃げることにした俺とミストは逃げるがミストが付いてこれない。


 なのでお姫様だっこするが、気持ち悪いとミストが言うから空中に浮かせた。


 そのまま運ぶので逃げているがなかなかに鬼武者が速い。


 鎧武者のような鬼武者なのに速い。いつもなら逃げられるのに……妙だな。



 俺はさらに火蜂をお見舞いするが効いた様子がない。


 何だこの敵>>レッドドラゴンアイ


 リュートが到着した。


 遅いぞ。リュート。


「ご主人様。またたたしてすいませんんん!!! 転びそうです」


「どじっこさんめ。さてと……」


 新たな妖魔が現れた。


 左から右から同時に。


 クロスフィールドかな?


 !?


 速いぞ。どういうことだ。何だこのスピード??


 轟音と引き締めあう扉のおうしゅう。


 破壊される窓ガラス。


 現れたのは俺よりデカい男だった。


 でも年が近い。と思われる。


 何だこの大男は?


「名を名乗れ」


「ヤブルだ。お前を倒しに来た悪党さ」


「ふーんそう? ってどういう意味だよ? お前は俺に戦いを挑みに来たんか?」


「そうだ俺はどんなカギですらかかった扉でも破壊できる。破壊請負人だからさ」


「つまり泥棒?? 強盗か……? そうだろ?」


「……違う。強盗ではない物は盗まない。思い出を盗むことがある」


「許さんぞ」


 ミストがここで久しぶりに話す。


「許さんぞ。思い出を奪う行為。神魔人である我よりも許されざる行為!! 人の思い出を奪うなど言語道断!!!」


「言うね~~~ならばそうだ闘おうぜ。そこのおっさん?」


「私はこう見えてもまだ人間でいう27歳ぐらいだおっさんではない」


「ならばお兄さんはこの私で試されたいのか?」


 ミスト魔て!!

「どうした拓郎!!」


「ここは俺にやらせてくれ……」


 でもな~いまスランも休暇でバカンスにいかせているし、マイカもどっかいってるし……誰かいないかその辺に従魔にできそうなスライム。


 もしかしなくてもこの男はやっかいだ。たぶん一番今までの相手としてはやっかいかもしれない。


 だから……スライムいるぞ……近くにええとそうだな沢山いるがとりあえず1体倒して、従魔としてお前を育てると誓う。


 こうして新たなスライムが仲間になった。


 アークスライムか。闇属性のスライムの中では耐久値は普通で魔力が高く、攻撃力が低めに設定されているスライムだよな? 


 さてリュートもいるし……待てよ。


「リュートお前はそこで見ているだけだ今回は」


「ええっなんでですか? ご主人様~~~!?」


「おまえだと相手を壊すまでやるからだ」


「確かに私少し今乱暴で物とかリンゴ食べようぐしゃり!!  とかリンゴ絞りとってジュースにするくらいの余裕はありますけど……戦うなって??」


「お前はうちのメイドだからな」


「!!! っそうでしただからでしょうか?」


「そういえばなんで猫の仮面を??」


「これはな自分を猫だと思えば相手にやさしくできるからだ」


「そうでしたね。拓郎さんは優しい人でしたね」


 やばいゾ。俺の名前を呼んでしまった。正体がばれっ……倒せば問題ないか。


 だが嬉しい誤算もある。そのときヤブルという男は遠くのほうで星を見ていたので聞いてなかった。拓郎たちの会話には興味を示さなかったのだ。


 だが話し合いが終わると、ヤブルは話しかけてきた。


「話は終わった? じゃあやりましょうか」


 一瞬で変身が終了するヤブル。


 そこには女性がいた。


「!??? 女の子だったのかお前?」


「私たちは両面写鏡明人体。両面の民。生まれながらにして二つの心と体を持つ」


「私の名前はまもり、マモリよ。さっきのは私の兄貴ヤブル」


「驚いた。そんな人間がいるなんてな……」


 あまりにも出来過ぎている。俺はこの時感じたがそういう能力だと仮定したら、つじつまがあう。だが完璧に変身を行える時点で可能性としてもゼロじゃない。両面写鏡明人体だって??  なんだよそれ初めて聞いたわ。……なんだよそれ面白うそうだな。


  やってやる。闘うぞ俺は。


 そのときまでわからなかった。この闘いが本当の戦いへの序曲でしかないことに俺はこの時気づいていたが気づけなかった。


 始まりはこんなところまでやってきたんだということに。

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