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第245話 拓郎エマージェンシー!!

 体調が万全に戻ったので、俺は夜のパトロールに来ていた。


 すると一緒に居候しているヨミも来るというから連れてきた。


 俺は現在稲荷仮面だ。


 俺は一応愛用の仮面の一つ、武者の仮面を渡した。


「これを僕につけろってこと? 拓郎」


「そうだよ。正体がばれると不味いからな」


「……正体なんでばれたらいけないの?」


 いきなり突然的外れ……いや確かに正体がばれてはいけないという発想自体は悪くない。が俺は孤高のヒーローでみんなの憧れだ。


 だから俺の正体がばれるわけにはいかないんだ。


 しかしヨミは筋がいい。


 俺のパトロールについてこれるだけの実力はあるようだ。


 俺は覇道の神過法を使っている。


 闘気と魔力と霊力を3つの力を融合して覇道として能力を結集させている。


 この状態を使っているとヨミが付いてこれない。


「どうした? ヨミ休憩するか?」


「無理無理……拓郎速すぎるよ……ついてけない」


 ヨミが闇夜の夜9時くらいで人の家の屋根の上で駄々をこねる。


「そうかもしれないけど魔物がなあ」


「拓郎のわからずや!!」


「いきな大声を出すなヨミ」


 魔物や狂魔怪人などの脅威が消えたわけじゃない。

 他にも悪の魔術師や悪の悪魔などがいると思われる。


 俺の敵はかなり多い。


 だから今何か来たら…………?


 風の音が変わる。


 何か来る……!!


 うさにゃん。


「なんだうさにゃんか。どうしたんだマヤは元気してるか?」


「なんだこの兎のような猫のような奇怪な人形は!?」


 ヨミが驚いている。無理もない会ったことがないもんな。


「俺の仲間の妹のパペットだ」


「パペット?? 身代わり人形ですか??」


「身代わりっていうかメイドというか人形だけど人形じゃないとか……まあ来てみればわかる」


 俺はマヤと魔刀の住む家に行くことにした。


 最近あいつら顔見せないから心配だな。どうしてるんだろ?


 そうして空間転移でマヤと魔刀の家に一瞬で到着する。


「うわあああああ!!!」


「どうしたヨミ?」


「空間転移できるんなら言っとけよって思ったんだよ」


「ああ黙ってたな確かにごめんな言えなくて」


「いや拓郎の底知れない実力に感服してるんだよ」


 まあいいや。ヨミは俺の従兄弟だ。かなり驚いているな久々だし会うの。


 

 マヤちゃんの家にやってきた。


 普通の家のようだ。


「マヤちゃんいる~?」


「トリックアットリート?」


「お菓子かいたずらか??」


「なんだそれ?」


「いや暗号文みたいなもん」


「拓郎お兄ちゃん☆」


「ははっ可愛いなマヤちゃんは」


「来てたのか拓郎」


 そう答える魔刀君は俺の顔を見ると安心して、いた。

 そうだ。俺の顔を見ると安心するのだ。


 そして、マヤちゃんは俺が来るのを待っていたようだ。


 ヨミのことを少しだけ忘れて俺はマヤちゃんの家にお呼ばれした。


 全てのことを話そうと思い。




「妖魔だと!?」


「ああ、そうだ」


 俺は魔刀の部屋に行きいきさつを話す。もちろんマヤちゃんには知らせてない。


「こちらうちの従兄弟のヨミだ」


「よろしくお願いします、魔刀さん」


「ああ、こちらこそよろしく頼む」


 ヨミの頭の中では下限的なニューロン技能定数が木霊していた。


 表札には魔刀としか書かれていなかった。


 このものの名前は魔刀……下の名前はなんだ?


 重大な勘違いを行っているが気づかないヨミ。


 その後俺が魔刀君としか言わないことが勘違いの原因となるとは俺は思わなかった。


(魔刀家……知らないな……妖魔退治の専門の家系には聞いたことがないが……まさか?? 拓郎このものは一般人なのか??)


 ヨミは心の中で唱えるように俺に聞いてくるが俺は答えない。


 こういう時は心想通信を使えと教えていない俺も俺だが、そんなことを知らないヨミを巻き込みたくなかった。


 そうして俺はクソださい仮面を被って夜の街に躍り出た。


「拓郎付き合うぞ」


「魔刀お前も来なくていいぞ」


「なんで稲荷仮面じゃないんだいつもと違うぞおまえ」


「この仮面はいつもよりダサいか? たしかにダサいけど魔猫仮面とかカッコいいだろ?」


「ダサいな、お前は稲荷の化身だろ? なんで猫なんだ?」


「でもおれ猫好きだから」


「そんな理由で……」


「そんな理由だよ」


 俺は魔猫仮面として夜のネオニッポンバシに躍り出た。


 夜10時くらいだった。

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