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第242話 続ナナナは美味しいごはんが食べたいので妖魔をブチ倒す

 時は戻り、ナナナと正義のおまわりさんこと生毛精太せいもうせいたは。


 苦戦していた。


 ナナナはカナ姉のアイテムを使用していた。


 現在頭の中がこんがらがっていてしりとりどころじゃない。


 バナナは無限に出せるがバナナを食べて皮をトラップとして設置するナナナの基本技能バナナトラップが使えるぐらいだ。


 踏んだ相手を必ず転ばせる祝福を与える。


 敵の場合踏んだ瞬間、炎に焼かれる。凍る、転んで脳天がカチ割れる。全身の毛が抜ける。不幸になる。などの付属効果が付与される。


 味方の場合祝福なのでどんな困難な状況でも滑って転んで大逆転の行動を行える。最強の切り札でもあるのだが。


 他にもナナナのバナナを使用した基本技能はいくらでもある。


 だが敵の妖魔は足がない。


 だからバナナで滑って転ばないから呪い的なデメリット属性も付与できない。


 ならば…だがナナナは次の一手を打った。


 バナナピカーンと銃なのだーーー!!!


 どかーーーーーーーんとフレーズが出てきそうなピストルというかおもちゃのピストルだ。


 ナナナの真骨頂だおもちゃのピストルを武器として利用する。


「ビルビルビルビルビル!!!」


 バナナピカーンと銃から光線が発射された。


 それを浴びた敵の妖魔こんにゃく鬼瓦として生まれ変わったこんにゃくの妖魔に少しだけ効果てきめんだ。


 妖魔のこんにゃくはこの時ナナナの左手のバナナが旨そうだなと感じた。


 だから吸い込まれるようにバナナに向かっていく。


「!? これはあげないのん!!」


 ナナナはとっさに梨を取り出してはなった。だがそれが異常なまでの膨らみのコンニャクを作り出すとは思えなかった。


 こんにゃく鬼瓦は梨を食べて成長した。


「あちゃ~~~~ナナナちゃんの出す果物は栄養満点だから敵に与えるとやばいんだよ」


 ここで存在を消えうせていたかのように佇んでいた生毛が喋った。


「ナマケナマケン…ナマケはどうして動かないのなのん正義のおまわりさんじゃないの?」


「僕は戦うより考えるのが好きなんだよ…手を出さないわけじゃない。エネルギーを貯めてるんだ」


 ナマケこと生毛は地に混在する精気を木や森、林、花、雑草全てからエネルギーを貰い受けていた。


 いつか自分が返すことを夢見て。


 自身の毛が増幅する。


 ナマケはいつの間にか右腕から剛毛が伸びていた。


 そしてその腕毛を伸ばす。


 こんにゃく鬼瓦に巻き付くナマケの剛毛。


 そして締め付ける締め付ける。


「すごいのねん!! 毛を操る能力なのねん最強なのねん!!」


「ところがそうでもないんだ……」


「どういうことなのねん?」


 するとナマケの毛が脱色していく。


 どうやらスタミナ不足のようだ。


「僕はすぐにこうやって毛を伸ばしても敵を締め付けるとすぐにスタミナが切れるんだ」


 ナナナは考えた。ならば……


「このバナナを食べるのねん速く!!」


「ありがとう……パクリ……もぐもぐもぐもぐ…………」


 なんか元気出たと一瞬で今までの辛い思い出もなかったのように全てのトラウマが解消された。


「そしてこれも!! バナナ ナッツ ツナマヨおにぎり リッチなおにぎり リンゴ味のおにぎり 竜水 いよかん !!!!!」


 ナナナちゃんが元の調子に戻った。


 ナナナちゃんの凄いところは一瞬でこれらの食べ物を食べる早食いと大食いの能力というかもはや基本スキルだな。


 これらの力が弱まってしまうとナナナちゃんは弱くなるが、今戻った。


 普段通りのナナナちゃんに。


 こんにゃく鬼瓦はこれはもう無理だと逃げるように退散した。


 妖魔は追い払ったようだ。


 これで二度とナナナちゃんの邪魔はしないだろう。


 さて正義のおまわりさんこと俺はもう帰るとしますか。


「じゃあな!! ナナナちゃん!! 俺超能力警察学校の支部生徒になったんだ!! こんど身に来てくれ!!」


「!? えっ本当に警察官になったのん? すごいのねん」


「まだ見習いだよ!  じゃあな! ナナナちゃん!! さらば!!」


 また消えっちゃったのん。ナマケ君……あたしの昔から知ってる人……なんでナマケ君はいつもそうなの勝手に逃げちゃうの?


 星を見ていたナナナは今こそ昔の思い出を話す時だと。


 怠け者のナマケとナナナはとある田舎で出会った。


 そのことを話そう。星の雫が垂れる時セカイのことは真に受け止めよう。

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