第241話 マリンの環太平洋津波対策魔法の練習
マリンは日本の自衛隊の村正東樹とまぶたちなので東樹と共に海上自衛隊の練習場に来ていた。
「いえ、増宮さんの従者でしたっけ? 流石はマリンさんです」
「こちらこそご丁寧に」
マリンは現在子供の姿ではない。大人の姿になっている。
リュートの竜魔法の強制成長の魔法で一時的に大人の姿になっている。
流石は竜王の娘だけあって最強の魔法すらも使える。
マリンはこういう時に何をすればいいのかわからないでいた。
マリンの力は底をしれない。
マリンは文字通り海を操ることもできる。水すらも操る。
雨すらも降らせることができる。
竜巻も出せる。
天候操作の魔法すらも使える。
もはや魔法の域を超えている。自分では理解してない。
マリンはただ知能には少し弱みがあった。腕力は意外とある。
水のエネルギーを吸えばいくらでもパワーが出る。
水がこの世界から無くならない限りマリンは無敵だからたぶんそんなことはない。
◇
∞の∞がつながれば8∞が重なり合えば、最強の力が貰える。
でも88が最強とはよくわからないのだ。
だから最強はやっぱりアルマゲルなのだ…
空が赤くなる。夕焼けかな?
そんなわけない今は3時だ。つまり…妖魔が現れたようだ。
今は太平洋の海上自衛隊の船の上だ。
多くの隊員が乗っている。船の上には。
護衛艦白鷺や駆逐艦綾波も護衛に回っている。
神雪の駆逐艦雪風は今外出中だ。
それだけ護衛は重ねているが、海が割れる。
そこから大きなトロールが出現した。
あまりにもデカいなんだこのトロールは海の中から這い出てきたぞ??
マリンは東樹に連絡をした。
するとすぐに着替えている最中だった。
「マリンちゃん男の子が着替えているときは…」
「そんなこと言ってる場合か!! 化け物が!! 本物の妖怪が海から荒われたのだぞ!!! 着替えてる場合か」
「そんなわけ!?」
そのとき現在同盟国イギリスから借りている護衛艦クイーン・エリザベス・III星というイギリス海軍の護衛艦はがしりと揺れていた。
そうである今回はイギリスとの共同戦線訓練の日だったのだが……
イギリスから来た少女はラフィーという魔法使いの魔女の格好をした女の子で本名はラフィーではないらしい。
本名はラフィーネ・メルト・サウスダコーダで。メルトちゃんって呼んでっていうからメルトちゃんって呼んでる。
ラフィーことメルトちゃんはマリンとは仲がいい。そこだとラフィーちゃんと呼んでいる。
ほかの人だとメルトちゃんって呼んでいる。
不思議だ。
村正はかなりの鈍感力が高いので指揮官に向いてるかもしれない。
そして海から現れたトロールはついに護衛艦を攻撃し始めた。
だがなかなか崩れない護衛艦。
だが白鷺が崩れそうになる。
「止めないと!! 」
マリンが外に出る。
海上は荒れに荒れて台風のように海が割れている。
海が干上がっているのだ。
だがマリンは杖を出して叫ぶ。
「天水の上呂」
するとみるみる水が戻っていく。海は再生した。
「具おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
巨大なトロールは海をカチ割ろうとしてさらにこん棒を召喚する。
そして力の限りに叩き付けた海を天を裂くように、放たれた。
轟く天空の光が一瞬で消えた。
夜のように暗くなる。
マリンはそれでもあきらめない。
疾風のごとき速さで怪傑サンダーがやってきた。
「マリン危なかったな!!」
「サンダーさんなんでここに??」
「稲荷仮面から連絡があって!」
「そうか、なら行くぞ!! あのデカブツを倒すのだ!!」
「ああ、俺とお前ならいけるぞ!!」
「「行くぜ」」
二人の戦士がキョダイナ暗黒の闘気をまとった不可思議なトロールに挑戦する。
この戦いは長く続きそうな予感がしていた。この時村正東樹はそう思っていた。
そう村正東樹だけが思っていた。