第238話 カグヤのワガママ
ナナナと正義のおまわりさんが共闘を開始したと同時刻増宮拓郎はニッポンバシに到着していた。
ニッポンバシで妖魔が現れたと聞いて到着したのだ。
どうする? このままでは民間人の被害が出るぞ。
なんだあの暗黒の瘴気は?
無茶苦茶だ。普通じゃない。
俺の霊力でも見るのがやっとだ。
見えづらい何だこの敵??
俺は昔から霊視能力を有していた。
幽霊などが見える。だが最近その能力が消えつつあるのだ。
悪霊の類は見えないが、精霊や妖精など小人族も見えていた。
だが霊の存在は昔から別の存在じゃないのかと疑っている。
この世界とは別の次元があり、その別の次元に住んでいる存在が霊という考え方だ。
次元の狭間が見えるともいう。
次元とは何かという命題的問題が生じる。
普通じゃない子供たちのどこかに生じる、疾風の雷がどもる。
ろくでもない、次元が見える時がある。
普通じゃない悪夢が見えるときもある。
そんな、夢のある話がした。こんな、こともある。普通はありかもね。
全て、皆の言うとおりにしていた。
アグニスに出会ってから、全てが変わりました。
それは、苦しむことも必要。
でも楽しんでいる。夢を持つことは俺のポリシーだ。
でも楽しいからこそ楽に書いてきてたから、俺は戦える。
妖魔? 魔悪人? モンスター? 悪の魔術師なんでも倒してきた。
悪魔には苦戦したが全て倒してきた。
それだけ、普遍的なことがある。
妖魔は妖しき影のような存在だから、酷く現実に存在しているか妖しいとまで感じる。
俺はそのような妖魔を打ち破りたい。
そこでカグヤが俺の後ろからついてくる気配がある。
「カグヤ駄目だお前だと霊に干渉を受ける同じ鬼の霊になんかあった日には」
「嫌じゃぁ嫌じゃぁ拓郎がこのまま霊に妖魔に憑りつかれて殺されるのは見ててつらいのじゃぁ」
カグヤがおよよよって感じで着物姿で泣いている。
朱火の高僧が鳶に抱き着かれたように俺に抱き着いてくる。
「嫌じゃあ嫌じゃあ童も連れてってくれえ頼む~~~拓郎殿」
「仕方ないなぁ 今回だけとは言わないずっとついてこい」
「ありがとう拓郎殿下殿様……オヨヨ…我ウツクシキカナ?」
そして妖魔退治が始まるのである。