第237話 正義のおまわりさんと七星ナナナの共闘
2022年4月12日水曜日大安。
七星ナナナはネオニッポンバシの中学校から早帰宅して。
その足でネオニッポンバシのイベント会場にやってきていた。
いつも通り買い物もかねてだが。
ゲームの新作が発売されると聞いてやってきたのもある。
ナナテンドー4DOという新作ハードが発売されるから来たのだ。
ナナテンドーは七星家の系列会社のゲーム会社の社名だ。
といってもうちは質素だからなかなかの骨のあるゲームはできないから魔法の技術を応用している。
私のバナ―ナカプセルから生み出した、バナナの知恵の輪からできた原理を応用して映像投影技術を発動している。
モモイーロ半導体を使い、空間超越を可能にしている。
モモイーロは桃色の半導体で魔法技術を応用している。
全て私の姉七星化生が作成した技術だ。
自分も少し手伝ったがまあほんの少し。
私はそうしてナナナとして今ナナテンドー4DOの試作発売日のベータ―としてご子息として太陽ダディと待ち合わせしている。
「パパ、いや太陽ダディ……パパいや父さんなのねん」
「はっはっはお父さんと呼べと言ってるだろナナナ」
父親の太陽お父さんは出資金を出して太陽コーポレーションの社長なのねん。
それの系列会社のナナテンドーは巨大ではないが質素なゲーム会社で。
今回初となるゲーム機を販売させた。
ナナテンドーは私とナナカが頑張って作った。
ゲームの製作現場までお邪魔した。
「ナナナちゃんいらっしゃい」
ゲームプログラマーの赤星誠治さんだ。
赤星だけにうちらとは関係ない凄いお人だ。
そんなところにお父さんがあいさつに来た。
「赤星さんいつもお世話になってます」
「いえ太陽さんこそいつも通り御贔屓に」
そうしてお茶を飲みつつ談笑して、気楽にゲームや娘の話をして私は一人でゲームして遊んでいた。
4DOはあくまでも携帯ゲーム機だ。私はそんなのよりたまには他のゲームがしたいがお父さんがやると嬉しがるので楽しんでやっている。
そしてゲーム機で遊んでいると帰りになった。
ゲームのイベントを楽しむのも悪いので適当に買い物でもして家に帰るのだが、拓郎の家に泊めてもらうか。
私は拓郎の家を目指した。
バナーナスケボーに乗って空を飛び、高速で天能咲市の日本の拓郎の家を目指した。
だがそこで邪魔が入る。
◇
「やあやあ我こそは魔術結社【黒百合】の偽島ワルサだ!!」
ワルサはナナナを狙っていた。空を駆けているナナナを捕まえるために餌を用意した。
「ほーらお前の好きなバナナだぞーーーー!!! どうだ欲しいだろ?」
「いらんわそんな腐りかけのバナナ!!!」
ナナナは金属バットを生み出してスケボーから飛び降りて空中を旋回しつつ殴り飛ばした。
「どかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!」
普通にかっこよくナイスバッティングで敵を遥か遠くにホームランした。
「おのれーーーー!! また来てやるぞーーーー!!」
「うるさいのねん…おとといきやがれなのん」
そうして拓郎の家には夜8時についた。
「どうしたんだナナナちゃん」
「泊めてほしいなのん」
「いいよお爺ちゃんとお婆ちゃんに挨拶して」
拓郎お兄ちゃんは良い人なのん。本当にいい人なのん。
そうして晩御飯を食べて、拓郎の客間で一晩を過ごすことに。
だが夜中に異変は起きる。
夜中の2時に拓郎は稲荷仮面の姿に着替えて行ってしまった。
慌ててナナナは追いかけるが追いつけるがなかなかに速い。
凄いスピードなのねん拓郎。どういうことなのん?
自分のほうが早く動ける自信はある。
バナナスケボーで空中を飛び回ればあるいは、もしくはバナナスケートシューターで普通に拓郎より速く動ける自信がある。
でも速すぎてついていくのがやっとだ。
だがここで黒い霧が現れる。
そして拓郎と逸れてしまった。
◇
逸れてしまって何か不吉な気配が。
妖魔だ!!
私は初めて会うが前に拓郎から妖魔と出会ったと聞いていた。
妖魔が目の前にいる。
妖魔一匁コンニャクお化け。
怖いのねん。怖いのねん。なんなの妖怪!? 妖魔怖いのねん。
ナナナは妖魔に耐性がなかった。
そしてオドロオドロシイ妖魔が近づいてくる。
そこに一匹のおまわりさんがやってきた。
「我こそは怠け者のおまわりさん!!! 生毛精太!!! ここに参上した!!」
なまけもののおまわりさん??
どうしてここに??
「ナナナちゃんがピンチの時はいつもやってくるからね私は」
「どうしてこんな怖い敵に…死んじゃうのねん……」
「大丈夫さ!!怖くない!! 怖くないさ!!!」
「そうのねん。妖魔なんて怖くないなのさん!!!」
「その域だナナナちゃん!!」
正義のおまわりさんとナナナちゃんの共闘が始まる。
妖魔を倒せるか!? こうご期待。