第230話 猫島に来たら幻悠の広場にやってきたようだ
今日は猫の島にクロンとシロンとトラネと来ている。
猫の島は日本にたくさんあるがここは猫の島猫の塔の猫寺市猫宮群のとある場所。
猫の島は猫がたくさんいる。
「猫さん可愛いですね~」
シロンが唸るほどに猫を可愛がる。
「そうだにゃぁ~~~猫はやっぱりかわいいにゃぁ~~」
トラネが少しだけ不満そうだ。
「どうしたんだ? トラネ?」
ダイヤとかにご熱心なのか? トラネ?
「ドギリッ!? なぜに分かったにゃぁ??? トラネが宝石に魅了されているということが!??」
「目が宝石だぞ。そのくらいわかるぞ?」
「うにゃにゃっ拓郎には適わないにゃぁ」
トラネが最近おかしかったが、それでもましになった。
お金に目がくらんだのか。
それは仕方ないが。
最近俺も稼ぎが減ってきていて、貧乏とまではいかないが羽振りが悪くなった。
ただ飯が昔より旨くなったのがいいことかもしれない。
ただ不穏な空気が起きている。
ただ一刻と一刻と静かに終わりの時が来ていることがわかっていた。
俺たちの旅の狭間で猫の島は異常なる事態を得ていた。
1673体の妖魔たちが押し寄せていたとはこの時俺は思わなかった。
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大罪の悪魔狐が降臨した。
ここか…あのような力を飲み込むなら、これでどうだ。
ミナスが拓郎に狙いを定めていた。
「いたか…よくも俺のことを弄んだな?」
「なんだお前はさては最近巷を荒らしている妖魔だな?」
「違う俺は神獣だ。ミナスと言う。俺は猛烈に腹が立っている」
ミナスの髪の毛が逆立っている。綺麗な白髪で浮足立つように朧上に振り向くように白醒めのような感じ方を感じさせる。
なんだがイルミナに似ているような……でも真逆だまるで。
特大の冷気が俺に押し寄せる。
そこにイルミナが降臨した。
「お兄様!?」
なんだってもしかしていつも俺に話をするイルミナのお兄さんというのがあのミナスなのか?
「そうだ拓郎。イルミナ的にはこのお兄様は偽物と言いたいが変わり果てた姿だが、お兄様に違いない」
イルミナの優越な微笑みが逆に不安になる。
「イルミナ! 俺はお前を信じてるぞ!!」
「ああっ拓郎契約した関係だが今はお前をまったくもって信じてるぞ! 絶対に!」
トラネがくフフフって顔で俺たちを見ている。
また何かの商売を感がえているな。
だがクロンとシロンが見つからない。
どうしたんだろう? あいつらまさか!!??
俺はこの場をイルミナに任せてトラネと共にクロンとシロンを探しに行ったのだった。
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「はぁはぁーーー!! はぁはぁはぁはぁっ!? 止まれトラネ!!」
「どうしたのかにゃぁ?」
「そこは敵の罠だ!! 止まれ!!! トラネ!」
トラネは緊急時に金剛ハンマーを出してブレーキをかける。
トラネの様子がおかしい。
トラネが狂ったように金剛ハンマーを振り回す。
「トラネが悪いにゃぁ~~~本当にゃぁ~~~!? kるくるくるくる???」
俺が止まる前にトラネが一瞬静かになる。
そして…………トラネが牙を剥いた!!
俺に襲い掛かってくる。
俺はトラネを押させるためにトラネを宥めようとしたが。まだ足りなかった。
トラネの鋭利な爪と牙による攻撃が俺に襲い掛かった。