第221話 対決
最強と最弱は時にぶつかり合う
稲荷仮面は日本橋のとある場所に来ていた。地面はひび割れ、周りには人がいない モンスターがうようよいる。俺は火蜂を放った。
火蜂
火の蜂が敵の周りを飛び回る。一気に敵を蹂躙する。そのまま破壊した。世界をこだまする圧倒的咆哮。攻撃のうねりが狼煙が鳴った。破壊の圧力が俺に迫ってきている。来るかギガントバスタードなのか。だが大して強くなさそうに見えるけどそんなことはない実際は強い。それだけだが一切の耐久力と腕力を持っている。耐久力が高い。ギガントバスターとはAランクのモンスターだが、そこまで強くないはず。雑魚とは言わないが雑魚ではない。こいつ普通のギガントバスタードではないな。稲荷仮面はアグニスを呼んだ。アグニス来い。
「拓郎おっと今稲荷仮面だったな」
俺はアグニス指示をするまでもなかった。 アグニスは剣で両断したギガントバスタードを。普通にまっぷたつだった。なんだ見かけ倒しなのか、しかしギガントバスタードは再生した。再生能力もちかなるほど、だが核を潰せば倒せるはず、俺はグーで殴る。グーで殴る。最大パワーで吹っ飛ばす。オメガフレア、オメガフレア、アトミックサンダー、界面的発想力で敵を撃つ。投げナイフを投げるギガントバスタードの核を見つけようとして俺は目を凝らして見る。
そのまま一気に貫いた、雷の槍で一気に敵の核を貫いた。ギガントバスタードを倒した。よしマリンを呼ぶか、マリンを召喚した。
「お呼びかご主人、ご主人敵を倒せばいいのか」
「いやお前には補助魔法を使ってもらう」
海面の揺らぎを使って貰うと指示を出す。「あの魔法を使うのかご主人。あれは全体的にゆらぎを使って敵を見つける魔法なのだが精度が低いぞご主人」
「いやまあ精度が低い方がいいんだ」
マリンが渋々海面の揺らぎという魔法を使う。するとごく小さな波動を司るが嫌な波動を感じたものが現れる。
なんかこの波動嫌だなあとマリンが呟く。とりあえずそこに向かう、そこには小さな悪魔のような一つ目玉の存在がいた。キューキューと泣いている。なんだろう可愛いけどなんだか怖い感じに見受けられる。そしてその嫌な予感は当たる。周りから悪の波動や邪の波動を吸収している。邪気を吸収しているのか。いや実際そんな所だろうかも恐怖の波動や悲しみの波動も吸収している。やばいぞ、さらに進化が始まるこいつからヤバい波動を感じる。
病院から徒歩で移動している存在がいた。狸仮面いや仮実谷望だ。カリミヤが病院から駆けつけていた。カリミヤは何であんな瀕しの状況から立ち直れたのか? 今はそんなことどうでもいい。そして稲荷仮面の所に到着した。
「ちょかりみやなんでここに」
「うるさい僕にも戦わせろ、お前だけずるいぞ」
「ふんお前は俺より弱いからな」
「なんだと」
カリミヤはそのモンスターを倒すのは待ってくれと言ってきた。
何言ってんだこいつと俺は思った。カリミヤはなぜそのようなことを言うんだろう。相手はモンスターだモンスターは倒すものだという思考回路に陥ってる俺は、いやそれが普通なのだが、カリミヤはちょっと異常性格だ。そしてカリミヤはここでさらに重要なことを言い出した。
「稲荷仮面僕と戦え」
ふざけてんのかこいつ俺より弱いくせに。
。
いいだろう僕と戦えよ僕の方が強いんだ。
そんなわけないだろカリミヤお前は俺より弱い。
だがカリミヤの絶対的圧力が俺を縮こませるようなそんな波動を感じさせる。縮こまるように俺の力は失われている。なんだこれはどうなってるんだ。
俺の霊的波動が無効化されている。
仮実谷の仮初めの衲が堕ち始めている。仮実谷は相手を出し抜こうとしている。稲荷仮面の波動が無視できないほど収縮していた。
力が吸い取られているのか!?
俺は余りにも霊的能力の衰えに脱力感を感じていた……
仮実谷の狸仮面の霊的能力が上昇していく、そのまま狸仮面の狸の面が割れた。
「崩壊する面妖な霊使」
狸の霊が狸仮面の周りを覆っている。
「たぬたぬ~~~~~!!!」
「たぬきちありがとうお前のことが嫌いになるはずがない……」
そして僕は一つ目の悪魔に触れた。すると力が流れ込んできた。
僕は邪気を取り込んだ。人々の怒り悲しみ、色んな感情を取り込んだ。
そして魔人を見つけた。そいつを狩る。僕は修羅となる。
稲荷仮面は奪われた力を狸仮面に貸して置くことにした。
だが仮実谷の様子が意外と普通だ。悪魔は無害なのか? ともあれ魔人は元人間だ。能力の暴走で魔物化した人間だ。狸仮面はたぬきちの力で俺から力を奪ったからな。それが大きいだろう。
仮実谷は俺に言う。
「あの魔人は死ぬべきだろう? 増宮?」
「決めた、お前は俺が止める」
増宮と仮実谷の戦いが始まる。