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第217話 冥土の九楽楽

 カリミヤは……俺と書く。俺は今日も日本橋ダンジョンでレベル上げに勤しんでいた。


 通常の敵に苦戦するがこの金属バットが一番良い感じに敵を粉砕できるな。


 でも俺は増宮みたいには上手くいかない。


 あいつは問答無用で強い。


 身体能力も強くない。それだけアドバンテージがあるのだ。


 俺は魔力を身体能力に上乗せしてもプロボクサーより弱い。


 そんな感じに敵を倒していく。


 ゴブリンハンターを狩る、狩りまくる。

 コボルトエリートぐらいなら普通に倒せる。


 だが死にそうになる。


 ウルフが4体も出てきたのだ。だがアマリちゃんが別の階に行っていたんだ。


「大丈夫かよカリミヤさん……この程度の敵にやられそうになるなんて……」


 相棒のアマリちゃんは気の力で自身の身体能力を強化するタイプだ。もう一人来るそうだ。ナナナちゃんの友達が来るそうだ? 誰だろう?


 外に出ると待ち合わせでいた。


「こんにちは……能力者のもしもしカメラ……もといナナナちゃんの友達の九楽楽くららです」


 桃色の長髪でガレッジなセーラー服を着ている。


「なおこれはコスプレです私は合法です。18歳です」


「どういう経緯で友達になったの?」


「秘密です。面白いので友達になりました」


 クララちゃんがナナナちゃんの友達なのか……でもこの娘強いのか?


 実際強かった。なんだこの娘……刀の扱いが異常に上手い。


 気の扱いが異常だ。何か武術をもともとしていたのか。そんな感じだ。


「私はもともと剣道の門下生です……3段あります」


 う~~~ん、かなり強い。俺なんか目に当てられない。


 俺の敵は弱くなるような気がするけど基本的に自分の力で敵を倒さないといけない。


 どうする? ここで弱いことを晒すか……


「あっ仮実谷さんは弱いということを知っているので……別に問題ないですよ」


「…………傷つくよ流石に」


「仮実谷さんはつまらない人ですね……クララちゃんは一応メイドカフェに努めているので来てくださいね」


「本物のメイドじゃない時点で……」


「あらならば見せてあげようじゃないですか? 私の実力を」


 その後ダンジョンでの彼女は強かった。


 その後後日……メイドカフェ『プリズムベリーベリー』に来た。


 僕はそこまでメイドなんてものに興味はないのだがな……


 何故かナナナちゃんとアマリちゃんも来ている。


「ここがクララのメイドカフェ……」


「九楽楽さんが勤めているのですか……なんだが期待度が上がりますね」


「はやくはいろーなのん」


 そういって入ると

 空気が変わる。


 正面から熱さが違う。

 オタクたちだろうが……どんな客でも老人だろうがおば様だろうがそんなものでも異常なる異形の物でもだ。


 そこには狼男がいた。

 もう一人は豚男だ。

 少女もいた。それと少年もだ。アラクネもいる。


「ここは落ち着くようね……でも料理も美味いし、最高ね」


「アリス様、我々の正体を晒してもいいのですかね?」


「最近はテイマーとか魔族の人たちが普通にいるからあなたたちもいいでしょ?」


「美味しいオムライスずら」


「美味いですねこのハヤシライス!」


「僕はトマトジュースで十分さ」


 なんかあちらさんは凄く多様な異色風だな……


 まあいいやとりあえず入って……


「ご主人様、お嬢様、当メイドカフェ『プリズムベリーベリー』にようこそいらっしゃいました。こちらにどうぞ」


「九楽楽ちゃんおはっ」


「今は仕事中なのでプライベートな挨拶は……まあいいでしょ、ナナナ様ありがとうございます」


 クララちゃんはどうも訳ありのようだ。


「実はうちのメイドでもあるのだよ」


 ナナナちゃんの家のメイド!? つまりお嬢様じゃないか。


「いえ、先代から務めさせておりますので……メイドと言っても週に3日だけで一日6時間の務め通いのメイドです」


「ご飯も一緒に食べるから仲良いよ」


 だがクララさんは少しだけ迷惑そうな顔を見せた。


「御免、クララちゃんは好き嫌いが多かったよね」


「すみません。嫌いなものが多くて」


 そしてメイドカフェでは普通に料理が美味しかった。


 その後外に出ると、騒がしかった。


 どうやら魔物が現れたらしい日本橋で。


 少しだけヒーローになりたい。そんな感情だ。

なんか作者の自己投影キャラみたいに見えて恥ずかしい。あくまでもカリミヤはカリミヤってキャラなんです。作者とは別物ですというのは……言い訳が苦しいか。

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