第213話 北海道ダンジョンを進む
ナナナちゃんを止めることができるのか?
ナナナが発狂したように凍ったバナナをナギに振り下ろす。
「こいつがいけないのね!! こいつが悪いのねん!!」
「やめろナナナ!!!」「やめるんだナナナちゃん」
ユキトと拓郎が止める。
ふり絞るほどに力がある少女とは思えないほどの体力で振りほどきそうになる。
ナナナの目は黄金色と暗黒色に光り染まるほどに凍ったバナナは鮮血に染まっていた。
ナギは頭を押さえて痛そうなそぶりをしている。血が出ていたので俺が治療をした。
ナナナは酷く興奮している状態なので落ち着くまで待ったらナナナが冷静な瞳になった。
「なんでこういうことをしたのかわかりません……なのねん」
「お前な~そういうレベルじゃなかったぞナナナ」
ユキトが物凄い剣幕で怒っている。俺はナナナちゃんのことだ何か考えがあっただろう……とまではないがこの娘は少しだけ変なところがあるからまあ仕方ないのかもしれないが……
「でも怪しいと思っただけなのん……ナギに怪しい……とまで言わないけど……なんかいるように感じた」
なんか意味深なことを言っているがナギちゃんは別に変なところはない。何かが憑りついている雰囲気とかもない。俺の気配察知的な感じの何かでも知覚できない。
ナギちゃんにそこまで変なところもないし偽物でもないし……どうなんだろう? やっぱりなんか……まあ深く考えてもいけない。
北海道ダンジョンに到着した。
ただここで何かの並大抵でない何かを感じる。
最奥に何かあるなと俺は感じた。
ナナナちゃんはドギツイ目つきで北海道ダンジョンを見つめている。
「ここには何かあるのん!!! だからこいつらをぶっ倒して進むのん!!」
そうしてナナナちゃんがハッスルする。
バナナブーメランで撲殺してスノーベアーたちをぬっ殺していく。
シルバーオーガキングが現れるが大斧を振り上げて一気に振り下ろした。
衝撃で地面にひびが割れる。地震が発生してフィールドが揺れる。
ナナカが幻想的なワードを口にする。
「クリアインフィニット!!」
シルバーオーガキングの半身が消滅する。もはや消滅の呪文のように感じるが相手を消滅させる意味を含めているからあとは言霊の応用だとか。意味不明だな……ナナカは強すぎる。
タケルも地味に拳で敵をいなしている。
タケルって体術もできるんだな、気も使ってるし、でも俺より強いかと言われると……いやタケルはかなり鍛えている。
ダンジョンにこっそり行っている感じでまさに鬼神のように強い。
ユキトも凍らせる雪を発生させて敵を凍らせて動けなくしている。反則的な動きだな、まあ俺と互角に渡り合えるだけあるな。
俺も気と魔力と霊力と協信力をみんなから集める。
協信力は俺と惑好して契約した人からエネルギーを分けてもらう力だ。
協魔力とも言う。ただ単に仲間からでもエネルギーを分けてもらえるが一種の複合的力の重ね掛けはかなりの力になる。
俺は波動を放ちスノーキングベアーをぶち倒した。
北海道ダンジョンの先は長い……かなり急いで進んでいくことにした。
北海道ダンジョン最奥に何が眠っているのか……?