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第210話 取引を持ちかけてくるポンコツ天使

 目を覚ました謎の少女というかどうみても天使。


「ここはどこですか~うちのダンジョンや…………どうもみなさん~~~お元気ですか~」


 アルスクルドは内心思ったこのままでは殺されるかまではわからないがボコられて犯されるのかもしれない。苦しみの果てに何が見える? 欲望か権化か? 果たして何の要求がなされるのか? 自分を死の恐怖という誘惑から生の復帰を与えてくれるのか?


 どうすればいいんでしょうか? あああの狐の耳がある銀髪の少女なんか私を痛めつけようと画策しているに違いない。


 アルスクルドは取引を行おうと持ち掛けた。


「私のことを好きにしていい権利を売るので……ここは穏便に……?」


「さぁどうしようかな……」


 アルスクルドは神にも祈る気持ちだった。ダンジョンの神様ダンジョンの神様うちを助けてください……お願いしますよ~~~~~~~~!!!


「いいぞ助けてやろうじゃないか……」


「誰だ!?」


 私はダンジョンの神様と言って出てきたのは精霊のような存在。


 折り紙の鶴のようなでもそれはおもちゃ箱からひっくり返したようなそんなブリキのロボットのような紙のロボだった。


「ハールバード!! なんでできたの隠れてなさいよ!」


「ジジジジジジジ……アルスクルド様わいはあんたを守ると決めたんや……」


「ハールバード……あなた……」


 抱きつくアルスクルドハールバードという紙のおもちゃに抱き着く。


 いやまあ俺は別に最初から敵対しないやつには手を出さないけどな……


 拓郎はそんな感じであたふたとしていた。



 とりあえず一緒に行動してダンジョンモンスターを倒していく。


 アルスクルドは剣を召喚して一緒にモンスターを倒す。


「ああ神様……我がダンジョンの同胞たちを倒すだなんてなんて酷いことを……」


「やりたくないならやらんでいいのに……」


「声に出てました?」


「出てたね」


 そんなこともありポンコツ天使は拓郎たちと距離を置く。


 そうしてアルスクルドは元の場所に戻っていった。


 めでたしめでたし……なんかおかしいなと思う俺。


 アルスクルドは幻惑の魔法を使っていた無意識に。


 自信をポンコツだと仮定して手を出さなくする魔法だ。


 究極奥義ポンコツだと思わせる技法。


 だがここで悪の組織が動き出す。


 天使を刈り取る隊通称エンジェルバスターが天魔塔に押し寄せてきた。


 アルスクルドを刈り取ろうとしている。


「我々はダンジョンの凶悪な天使を許さない!! 天使を許さない!! 裁きを!!」


 カルト的団体というか宗教的というかもはや宗教組織だね……やばそう。


 なんか知らんが待ち受けていた。


 アルスクルドを見ると渡せと言ってくる。


「わたしなにさせられるんだろあわあわあわあわ……」


「大丈夫だ俺の仲間に手を出させない」


「仲間? いやいやあなたは私の敵…………」


「敵じゃないさ……もう仲いいだろ俺たち」


 アルスクルドはまさか魔法が効いたのかと思った。


 だがアルスクルドも挑戦者を痛めつけて帰ってもらえという指令しか聞いてない。


 自分は別に人間の敵ではないし殺戮者でもない。


 モンスターたちにも人間は怖い存在なのですと……とか教えてるが殺しても奴らは復活するので問題ないとも教えているし。


 そもそも何故にモンスターは人間を襲うようにプログラミングされているかのように凶暴なやつもいる。


 でも人語を理解できる私たち天使系のモンスターは人間にはお帰り願いたいとかどうせいらないから宝箱渡そうとかそういう勢力もいる。


 そもそもダンジョンの仕組みが探索者がモンスターを倒すことで探索者が欲望を満たすことでダンジョンに魔力が還元されているという説もあるくらいだし。


 なんというかWINWINの関係だという学者の人もいますしですね~


 と挑戦者が来ないときはダンジョン系の番組を見ているアルスクルドは下界に降りたときにコンビニで買っといたポテチとコーラを食べつつ飲み干しつつテレビとか見ているのですと回想していた。


 でもダンジョンの危機が迫っていた。


 エンジェルバスターズの教祖バスター友崎がダンジョンで進行を開始していることを巡回の小天使から聞いた。


「バスター友崎って……天使排斥運動をしているあの?」


「知っているのか蒼威ちゃん」


「とにかくモンスターなら天使でも殺すという危険人物です」


「よし俺がそいつを懲らしめよう」


「いいんですか? いちおうモンスターを殺すことは現法上問題ないのに……」


「アルスクルドは俺の仲間だと言えば奴らも黙るはずだ」


「ええっと私拓郎さんの仲間じゃありま……」


「とりあえずそういうことにしておこう」


「はいっ……ありがとうございます拓郎さん」


 アルスクルドは何故にこの人は私たちのような魔物でも守ってくれるのか……と疑問視していた。


 いやこの人たちも魔物を殺しているのですが……人語を理解したり逃げる魔物とかは殺さないのかな? と色々と思うところがあります。

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