第209話 私は天使のアルスクルドあなたの相手をするの
拓郎は今命乞いをしている天使のような少女を見てあっけを取られている。
「ずみません……もう殺さないであなたについていきまず…………」
何が起きてこうなった? 事態は今日の朝に遡る。
朝11月11日。天魔塔の攻略がなされていて現在146層まで攻略がなされているようだ。
拓郎は10日ぐらい経ってやっと攻略に乗り出すようだ。
今日はクロンと蒼威ちゃんとトラネとリュートとマヤを連れてきた。
攻略自体は101層から開始だ。
雪兎たちと共に転移する。
イルミナとテルネアスが何故か一緒に来た。
まあいいけどな……でも過剰火力なんじゃ……
とまあ敵をめっためったにやっつけてしまった。
雪兎もサイコガンとかで遠慮しない。イルミナは炎魔法で敵を焼きはらっている。リュートは竜咆哮で遠慮なく焼き払って燃やし尽くしている。
いやあリュートもイルミナもチートっすなぁ…………俺が勝負しても二人が相手だと手間取るくらいチートだよ。十二分に強いよこいつらは。マリンも攻撃に参加しているがまだ優しい。
弱めの水球を作り出して手始めに弱めに倒している。
101階層はまだ弱めの敵と言える。
102階層まで来たらこうはいかないだろうと思っていた。
はい、数の暴力です。敵が弱いんじゃない俺たちが強すぎるんだ。
俺はたまには火蜂で敵をジャブのように殴っている。
出せる量がいつの間にか増えていた。敵はとろけるように溶けていく。102階層の敵は溶けていった。103階層はまあ普通オークの最上位種が出てくるがスピードが遅すぎてみんなでボコれば怖くない。
圧倒的暴力の前ではモンスターはやられていく。アグニスは剣で敵を切り裂く。アルマゲルは禁術で敵を滅びの暗闇に追放している。
いやあやることがえげつないですよアルマゲルさん。
104階層は宝物庫のように見せかけたトラップハウスだった。
宝箱からモンスターが次々と現れる。
だが出てくるモンスターが強敵感はない。
だが階段を昇ろうとした瞬間に階段がモンスターに変化した。
化け階段と呼ばれるモンスターだった。なかなかやっかいで昇りまくるとループする罠をかけてきただが爆発魔法を放った瞬間に化け階段は崩壊した。
そして本物の階段が見つかる。なんとか本当の105階層に行けた。
105階層のデスヘルザークが人型の鬼のような象の剣士だった。
ムキムキでガチガチの発達した筋肉を誇るパンツレスラーだった。以外にも強敵だった。
攻撃が通りづらいし耐久力が異常だった。しかも再生力が高くすぐに再生していく。
剣や斧を持っている個体がいて兜もしている。
マリンが強めの水魔法、ウルトラスプラッシュを使っていたからなかなか強いようだ。だからなのかアルマゲルも舐めプをやめて滅界の波乱撃を使っていたのでまあデスヘルザークはかなりの強敵だった。
クロンとシロンが後ろに隠れるようにしていた。
流石にレベルが違い過ぎるな……俺と雪兎が守ってないと流石にやばいか……だがレベル上げもしたいし……ううん迷うな。
これ以上クロンとシロンを連れていくか……それともいったん二人は地上に返すか……どうするか俺は雪兎に相談した。
「そうだな……でも二人の殻を破りたいし二人に聞いてみようか」
「そうだな聞いてみるか」
クロンとシロンに聞くと二人は「まだやれます!!」「もちろんにゃ! がんばれるにゃぁ」
と頑張る気配だが……まあかなり強化魔法をかけているのでめったなことでは死なないと思う。
テルネアスとイルミナとリュートに守らせているのでなんとかなるだろう。
スランもマイカも守りにつけている。
だからなんとかなる。そうだなレベルアップをしないと向上しないな。
冒険は挑戦だ。最終的に強くなれば問題ないからな。最強を目指す仲間も最強も。
俺は仲間を守れるほど強くなりたいが仲間もみんな強くなりたいと願うなら手を貸そうと思う。
106階層に足を踏み入れようとしていた。
その時ダンジョンが揺れた。
そして上から恐ろしい形相で駆けてくる羽根が生えた女性が俺につっこんできた。
「挑戦者さんは排除するのですです~~~お覚悟を~~~!!」
そして俺は身構えた瞬間に盛大にその女性はずっこけて転倒して体をうって大けがをした。
「ふにゃにゃにゃにゃ~~~~私が手を出せば挑戦者さんなど目がぐるぐるに回ってお空が星だらけです~~~☆」
なんだこの女性? というか人間なのか? 天使のように見えるが……天使なのかな? もしかしてとりあえずそこで介抱しておくか。
俺は謎の女性名前はアルスクルドさんが目覚めるまで休憩することにした。
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