第199話 破滅の凶崩
拓郎はスランと共に悪魔の群生に突入した。
マイカも一緒に来てくれた。
マイカも粘性変化で少女の姿になっていた。
ピンク髪のセーラー服を着こんでいて、日本刀を持っている。
「こういうのいいでしょ? なんか拓郎の好みに合うと思うと感じたからよ!」
「マイカは人間になっても頼りになるな」
「なによっ…… 油断したら死んじゃうわよ!!」
アグニスとアルマゲルも召喚する。
「拓郎……今回の敵はなかなかにヤバそうな相手のようだ……」
「ふん……腕が鳴るな…………倒しがいのある敵じゃなければこの破壊的禁術も使えないわ」
ヒカリとフレイムとリーフルも一緒に来てくれた。
「拓郎は痛いの嫌だよね……ヒカリの光あげる……」
「燃やし尽くす勢いで敵を粉砕するのだ!!」
「リーフルがいればご主人様を傷つけさせません!!」
リーフルの輝きがとんでもなく高ぶっている。
フレイムも纏う闘気が半端ないものになっている。
ヒカリは癒しの力が途轍もなく上がっている。
マリンとデュランダルが来た。
「あいつら結構厄介だったのだ……」
「マリン殿が全て蹴散らしました……私もそこそこやりましたが……」
現場に着くとダクセルとリュートが死に物狂いで戦っていた。
トラネとクロンと蒼威ちゃんと魔刀君とマヤちゃんがピンチだ。
サンダーが戦っている。でも死にかけのようだ。
ダクセルとリュートが駆けつけたのにもかかわらずサンダーを救えないのか!?
破壊の悪魔が破壊の光線を出す。
世界を飲み込む破壊の光線が途轍もなく破壊の衝撃を出す。
マイカが日本刀で光線を切り裂いた。
サクラも同じ瞬間召喚した。
破壊の悪魔を斬りつけた。デュランダルが魔槍で貫いた。
伝承の熱唱を始めるフレイム。
焔の熱き歌を歌う。
フレイムと周りの仲間たちの腕力と耐久力が3倍になる。
ただしフレイムのHPが若干削られる。
その代わりかなりの効果だ。
リーフルもエンチャントチャージリーフルを俺に使う。
耐久力を大幅に上げる上に攻撃力がかなり上がる。
さらに樹齢神の加護が与えれる。
俺は破壊の悪魔に正拳突きを喰らわせた。
瞬間破壊の悪魔は崩壊した。
意外にもあっけない敵だった。
だがまた終わりではないようだ。
幹部らしき奴が空から現れた。
「ほうっ……破壊の悪魔……を倒したのか……大したことないがな……俺の方が強いぞ……幹部バキュラスいざ参る」
サクラが神明の桜吹雪をぶつける。
バキュラスは苦しそうにする。だが鉄塊のような耐久技でなんとか防いでいる。
そして砲撃を行う。
サクラの前にバリアを張る。
マリンがビックウェーブをぶつける。
アグニスが炎魔斬を繰り出す。
アルマゲルが禁術を行使する。
ヒカリがシャイニングフォースグラビティをぶつける。
フレイムが灼熱の火炎を吐きだす。
スランが魔粘拳を放つ。
マイカが触手剣【バニュラス】を放った。
バキュラスは崩壊した。
だが終わりの始まりはそこに来ていた。
破滅の凶崩は悪魔の飼っていた犬だった。
地獄の魔犬バルマボルスが現れたのだ。
見た目は巨大な犬だが虎のような印象も見れる。
こいつが破滅の咆哮を放ってきた。
マイカが日本刀で切り裂く。
サクラが切り裂く。デュランダルが貫く。
だがまだ動く。
どうやら空から俺たちを狙っている他の悪魔もいる。
だがここで応援が来た。
テルネアスだ。
遥か後方のビルから狙い撃ちをしている。
空の悪魔たちが全員倒された。
雪兎たちも来た。
ナナナとナナカもいる。ナナさんもいるカナさんもいる。
悪魔の群生は滅びた。
バルマボロスも死んだ。
世界の終わりは救ったと思われた。
しかしそこに滅亡の悪魔神が来ていた。
ハデスと呼ばれるその悪魔神が味方の悪魔を取り込む。
ゴルメドハデスと名を変えて俺たちの前に立ちはだかった。
「さあ人間よ……我の前で見方を守りつつ戦えるか? さあ喰らってやるぞその究極の魂と奴を」
俺は雪兎とスラン以外の味方を全て異空間に送った。
「どういうことだ拓郎!? お前の味方スラン以外は足手まといと言うのか!?」
「そうだ…………スラン以外だと死ぬ可能性があるからだ!!」
「僕は死ぬまで拓郎についていくつもりだからね……」
滅亡のカウントダウンが始まった。