第195話 風来の超越者は金木犀の魔女にご熱心のようです
今日も俺は裏日ノ本に行く。リュートをお供に連れてあの少女に会いに行く。
一応リュートだけだと不安だからイルミナを連れていく。
そして次元の裂け目を開けて裏日ノ本に来た。
アリスを探すとするか……探知魔法を使いアリスの魔力を探知する。
ちょっと離れたところにいたので瞬間移動で行く。
「よう! アリス来たぜ」
「時空の揺らぎが見えたから誰かと思えば……またあなたなの拓郎さん」
「なんだ貴様!! アリス様怪しい奴ですここは私めに任せて……」
「ギロリ……」
「おっおっお……アリス知り合いなのか~?」
「ご主人様は良い人です……だからみなさん安心してください」
俺は腰を落ち着かせた。アリスの仲間たちは魔族のようだ。
なかなかに強そうな奴らのようだ。
その後なんとなく話していたら仲良くなった。
「そうであるか! 拓郎殿は今まで色々なダンジョンに挑戦したのだな」
「拓郎は強いのずら?」
「まあまあかな……もっと強い奴もいるかもしれないし」
ヴァンの奴だけいまだに警戒して俺に話しかけてこない。
吸血鬼に嫌われちまったようだな。
それだけ俺は圧を発しているのかな?
ただなんかイルミナがモテているような。
「狐魔族ですかな? あなたは」
「魔神人よ……異世界から来たのよ」
「そんな種族がいるのずら……」
「へ~あなたなかなかに強いようね」
「あなたには負けるかな」
その後近くにあるダンジョンに行こうかなという話になった。
地下構造体がすぐそこにある現実。なんか凄まじいな。
そしてダンジョンではロウガやオルクもヴァンも強い。
リッチナイトが出現したが余裕でロウガが手を巨大化さして殺した。
リッチロードも出てきた。
アリスが長筒の銃で砲撃した。放つ瞬間魔力の圧縮が行われていたようだ。
魔力自体を放っているようだ。途轍もない威力のようだ。
アリスの魔力はたぶん今まで俺が出会った者の中で一番高いと思われる。
あの雪兎ですら上回っていると思われるぐらいに充満している魔力が。
リッチエンペラーを杖を振っただけで風の刃だけで殺した。
圧縮された魔力で発動する魔法はかなりの練度だ。
とてもじゃないが真似できない。俺の魔法は高魔力に高威力の魔法が多い。
ここまで圧縮された魔力による発動の魔法は存在しないというかかなりヤバい。
無理やり頑張れば真似できるかもしれないがまあその時はその時かもしれない。
それだけアリスの実力が俺よりも高いと言う感じだ。
魔法に関しては勝てそうにない。凄く魅力的な女だ。こいつと子供を創ったらどんな子供が生まれるんだろうな? それだけ凄く良い女だ。
流石に少女に対して子供を創ったらとか考えているのはキモイな俺は。
でもDNAが引かれているんだよな凄くアリスには興味が注がれる。
アリスの魔法が途轍もないぐらいに反則級の魔法だ。
実際こいつの本気が見てみたい。
そう思うと強いモンスターが出てくるもんだ。
ギャリックベヒモスが出現した。
10階層のボスが途轍もないモンスターだ。
俺はあえて手を抜いた。するとアリスが麒麟の杖を振る。
「恋削がれし、幻惑の悪魔よ……炎と雷と風と闇と光と水の悪魔よ一つに集いて敵を討て! 幻星の六法想魔撃」
ギャリックベヒモスが塵と化す。
アリスの魔法は規格外だ。それでいて仲間も強い。
ロウガは切り込み隊長で速攻で敵を葬る。オルクはパワータイプで防御力も高いからかなり強い。
ヴァンは魔力が高くて近接戦闘力も高くて魔法も強いからなかなかに強い。
蜘蛛の従魔の娘かな? メアもうちのスラン並みに匹敵する強さのようだ。
それでいて最強のメンバーを集めれば何かが出来そうだ。
でも今の甘々な時間も捨てがたいな。
アリスは拓郎のことを何故か嫌いになれなかった。
それどころか波長が何故か合う。それだけに何故か何時にもましてアリスはそわそわしていた。
悪魔が来襲するまで世界は静かだった。本来来るはずのない悪魔たちは世界を苦しめる災厄を巻き起こす。
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