第192話 超越的ダンジョン攻略
現在秋葉原ダンジョン768階層を雪兎達妖月の雪の調べのパーティが攻略を進めている。
雪兎は月名とミリア・ベルとシロンとクロマルとユキッコで攻略している。
「俺が秋葉原ダンジョンを攻略して……拓郎が日本橋ダンジョンを攻略すると言っていたな」
「そういうのでいいのでありますよ!! 拓郎さんは凄く強いのでありますから!!」
「お姉ちゃんもいますしね」
「ふむっ……拓郎は最近元気にしてるのか? 雪兎」
「どうだろう……(この前暗黒組織潰したことは黙っておくか……)元気そうだと思うぞ、気になるならあとで会いに行くか?」
770階層まで来て、771階層も攻略をスムーズに出来た。
だがそこで強そうなパーティを目視した。
「ってお前らかよナナナにナナカにナギにアリエルだっけ? 俺たちより先に進んでいるとは……」
「雪兎~!! おっは~~~!!」
「雪兎愛しているけど遅いんだ」
「雪兎さんお疲れ様です」
「ゆきっちおっつかれ~~~!! 今度はアリエルがいるからアリエルかもよ~~~~」
セブンスターナギエルは楽しそうに攻略していた。
777階層に来た。
どうも特殊階層のようで宝物庫に来たようだ。
だが中央の宝箱が凄く怪しいです。
明らかにミミック系のモンスターだろう。
ミミックロードマスターが出現した。
宝箱に手と足が生えている気持ち悪いなあと思うみんななのであった。
だが雪兎がサイコガンで一瞬で倒す。
アリエルがアリエール魔法で吹き飛ばそうとしたが未遂に終わった。
「ちょっとゆきっちたら~ここで私の最強最大の魔法が発動するところを未遂で終わらせた罪は重いよ!!」
「何を言っているんだアリエル……」
「あっちょっとだけアリエルちゃんは異常性格者なのですよ……とナナカが伝えます」
「誰が異常性格者だ変態だーーーー!!」
そしてミミックロードマスターのドロップ品は狂化箱のお守りだった。
持っているとミミック系への遭遇率が上がる代わりにドロップ品のレア度が上がる。
なんだろう使えなさそうだな。
ナナナが欲しがっているので上げた。
「キモカッコいいですねこのミミックのお守り……凄くクール」
そして799階層まで来た。
トロールデストロイヤーなんて言うが言うほどデストロイしてなかったな。
サイコガンで一撃か二撃だからな。
たやすいな。普通に弱い。デカいだけのトロイ敵だ。
ナナナがバナーナブーメランをお見舞いすることが多い。
もうナナナのメイン武器はブーメランで決まりなのかよ。
ナナカは相変わらず歌を歌い敵を破裂させたり岩を召喚してぶつけたりと自由度が高い。
雷撃を敵を討てと言ったときは雷撃が本当に生まれるからナナカは本当に出鱈目だよな。
ナギは破壊的な球弾をぶつけている。
破裂する瞬間に爆発が起きる。それだけ強いのであるがナギは謎の女だ。雪兎はあまり知らないようだ。
アリエルは七色の魔法使いといったところかアリエル魔法という火属性+アリエルという自分の属性をつけることで敵に攻撃を当てた瞬間に敵を怯ませる効果が……それだけなのか? アリエル属性ってそんなに強くない? いやアリエル的にはまだ隠された能力がアリエルんだよ……とそういうことだろう。まじでわからん。
月名も暗黒の神魔術を使い敵を凌駕している。
そして800階層のボスはブラックドラゴンだった。
なんというか普通だな。
ただ意外にも防御力があったので一撃とはいかなかった。
みんなで攻略してなんとかではないが普通に倒せた。
800階層を攻略したらみんなで拓郎に会いに行こうということになり、会いに行くことに。
「私殆ど部外者なのにいいんですか? とアリエルは拓郎さんがたぶんトップの探索者だということを予想しているのですが……何か?」
「そうだよ拓郎はトップだと思う……色んな意味で」
拓郎の自宅に転移してきた。
呼び鈴を鳴らすとメイドの女の子が出迎えてくれた。
「雪兎さんと……その後一行にナナナさんにナナカさんに……ナギさんとアリエルさんですね ご主人様は今ダンジョンに出向いてます」
「自宅ダンジョンか?」
「そうですね自宅ダンジョンですね……」
アリエルは思った。自宅にダンジョンがあるということはこの拓郎さんという奴は主人公に違いない……違いないです~~~本当に主人公ですねと思っていた。
雪兎は拓郎のところに飛んだ。テレポーテーションで飛んだ。
ナナカも拓郎のところに飛ばしてと言った。
そして拓郎は蒼威ちゃんと想美ちゃんとマヤちゃんと自宅ダンジョンの423階層まで来ていた。
「なんだ雪兎たちに……見ない顔もいるな……まあいいけどなお前らの仲間なら見せてもな……」
「拓郎さんってあなたなんですか……オーラが稲荷仮面の人と同じだ」
「ばれてるのかよ……今度はオーラも偽装しないといけないのか?」
「竜宮院アリエルです。まだぴっちぴちな13歳ですよ!」
「これまたナナナ……? この娘は秘密を漏らすようなことはしないよな?」
「アリエルちゃんは口は堅いのん」
「そうなのか? ナナカ……お前の意見は?」
「アリエルは意外にもお気楽だけど意外にも秘密を守るほうよ」
ならば心配はないな……でもここまで連れてきている時点であれだが。
その後みんなで自宅ダンジョンを攻略しつつ425階層まで攻略を終えた。
晩御飯はみんなで食べようということで台所で俺と雪兎とナナナとナナカが料理を奮った。
レッドドラゴン肉のローストドラゴンに旨そうなカレーにオークキング肉をふんだんに使い作った。
暴れ鳥のバンバンジーまで作ってやった。
なお肉は俺のスキル自動解体で自宅ダンジョンでとったやつだからな。
「拓郎…………同胞の肉が出ているような気がするのだが……まさかレッドドラゴン!?」
「しまった……そうだよなリュートはドラゴンだからドラゴン肉は食えないよな」
「弱肉強食なのだ!!」
「食うのかよ!!」
みんな重ねて料理は好評だった。
お爺ちゃんとお婆ちゃんも美味しそうに食べていた。
ただ可笑しい……最近お爺ちゃんとお婆ちゃんが凄く若返っているように見えるのだが……
どう見てもお爺ちゃんもお婆ちゃんも見た目40代くらいになっている実年齢70代なのに……
これはまさか俺が実験的に作るスランのスライム溶液を兼ねて作る特性ポーションを実験的に飲んでもらっていると腰痛とか疲れが取れたと言うのでどんどん上げてしまっているのもあるが、他にも要因を考えるとモンスター肉を食べさしているからか? モンスター肉には若返りの効果があるのか?
俺はすでに21歳だからからかもう若返らないのかもしれないが……
なんだろう凄くね。それともやっぱり俺が作る特性ポーションのおかげかな……
「拓郎やい最近凄く体が軽いのでばあ様と一緒に旅行でも行ってもいいかい?」
「あっ良いと思う……お婆ちゃんも行ってみたい?」
「そうだな拓郎の稼ぎがいいから将来も安定しているだろうし……旅行ぐらいいいかもね」
というわけで今度3泊4日の旅行に行くとか。
護衛にスランの分身体をつけていくことを忘れない。
さてみんなも帰ったし今日はもう寝るか。
寝る前にクロンが寝室に来た。
どうしたんだろ?
「添い寝して欲しいです……」
「うむ……いいだろ」
「怖くて眠れないんです」
クロンは涙を濡らして俺に語り掛けてきた。
最近視線を感じるんです……とそれはたぶん俺のことだよと言うとクロンはバカ―と言っていた。
そしてスヤスヤと寝てしまった。
朝起きたらトラネが横にいた。
「うにゃ~拓郎が寂しそうにしていたからにゃ~」
「まあいいけどさ」
そんなわけで朝が来る。今日もダンジョンだ。