第190話 飛来する龍神王リュート異世界日本を満喫する
超災厄的な最強種の龍がひょんなことに異世界日本に来ていたとしたら?
普段は日本橋ダンジョンの1000階層の龍神王の間にいるのだが……待てど待てどもだれも来ない。
仕方ないので時空転移で地上でも観察しておくかと思い地上に来ていた。
地上の人間世界の金を手に入れるためにリュートは金銀財宝を持ってきていた。
そして怪しげなトラ猫娘が何でも買い取りますと何でも買い取り屋をしていたので買い取ってもらった。
全部で120万円になった。これで当分の資金は得た。
だがひたすら異世界日本を観光していると強者の血が騒ぐというものだ。
そして見つけた我の龍神王眼で見抜けないものはないという。
一人の男性が物凄い戦闘力を誇るのだ。
「そこのお前!! 我と勝負しろ!!」
「こんな街中でか……お前……モンスター……龍種だな? たぶん最強レベルの強さだな凄い偽装能力だな」
「増宮拓郎だな……たぶん貴様は我に匹敵する最強レベルの人類だな……よし飛ぶぞ」
隔離空間というやつか……龍神王リュートは閉鎖空間で俺を閉じ込めた。
奴は人間形態のままで俺に攻めてきた。
放たれた手刀は俺の皮膚を切り裂いた。
真空刃が巻き起こる。そのまま台風が起きる。
俺は近づいて拳で殴りつける。
地平線の彼方まで飛んでいくリュート。
「痛いぞ! 痛いぞ人間……素晴らしいぞ! これほどの力を持つとは人間の範疇を超えているではないか……」
「俺は人間やめてるかもな!!」
リュートがまたもや吹っ飛ぶ。でも大したダメージを受けていない。かなりの手練れだこいつ。本気でやらないとヤバいぞ。
「オメガフレア(極滅神殺)!!!!!」
極大の火炎玉がリュートを飲み込む。
業火の炎が龍神王を燃やし尽くす。
「まさか我の神龍王防御結界を破るだと……!? 貴様の魔法は何なのだ!?」
「殲滅の光破断壊滅」
リュートがあまりにも強力な魔法で右翼が切り落とされる。
瞬時に回復魔法をかけるリュートだが……手痛いダメージを受けた。
右翼が復活する。部位欠損でもなんとか復活するのでリュートの魔法力はかなり高い。
リュートは龍神王として最大最強の技を使おうと考えていた。
バーストデストロイ龍神王砲撃だ。
それを喰らわす。拓郎を狙い撃ちして……いない!?
「溜がいる時点でそれは隙だらけの欠陥品だね!!」
「横からだと!?」
リュートは吹き飛んでしまった。
もうボロボロだリュートは。
そうしてリュートは降参することになる。
「待った待ったもう降参だ……もう無理無理です~~~~!!」
「なんで俺に勝負を挑んだんだ?」
「だって強者として血が騒ぐからで~!! もう我はメスだぞ!!」
「お前女の子だったのか……家に来ないか?」
「美味いものを食わせてくれるのか?」
「メイドとして雇ってやる……1か月100万でどうだ?」
「美味い物食わせてくれるならいいのですよ~!!」
拓郎は思った。メイドというより超優秀なボディーガードとして雇おうと考えていた。
リスティやミスズすらも超える最強種のドラゴン。
リュートはかなり最強だな。龍神王だけある。
あとで聞いたが日本橋ダンジョンの1000階層のボスだったのか。
日本橋ダンジョンは1000階層まであるのかと思った。
なんていうか賑やかになったな。
リュートが来て家の中が綺麗になった。
リーフルが負けずと頑張って掃除している。
フレイムがパンケーキを食べている。
イルミナが外に出ようと言う。
トラネがなんかすごく儲かったにゃと言っている。
クロンが修行しますよと言っている。
堕落王の空間でクロンの修行に付き合ってやった。
今日も楽しいな。みんなで楽しむ生活だ。