第189話 フレイムは他の武器同様素直な良い娘です
現在自宅ダンジョンの408階層を攻略している。
今日は俺とテルネアスとイルミナだけだ。
ただ武器たちは連れてきているのでフレイムを実験的に戦わせている。
こいつは火炎系統のスキルを使える。
魔法も火炎系統だ。ただ物凄く強いとまでは行かないが少しずつパワーを上げている。
伝説の武器たちと同じようにフレイムは自身の分身を出すことが出来ない。
これはリーフルとヒカリも出来ないので伝説の武器たちが規格外なのである。
ただ俺が打った獄炎の剣を装備させたらなかなか様になっていた。
そして剣術はと言うとそこそこ様になっていた。
「こっちだぞオーク!! 喰らえ!!!」
ハイオークスプリンガーに剣技を放つ。
殲滅の炎撃を喰らわす。
ハイオークスプリンガーは強烈な炎に巻き込まれて苦しそうにしている。
そのままフレイムが剣で切り捨てた。
「フレイムよくやったな」
「拓郎褒めてくれてありがとうなのだ!!」
フレイムは長めの赤毛がチャーミングな少女だ。
八重歯も見えてなんていうか可愛い。
「ご主人様……敵が来ます…………迎え撃ちます」
サクラも新メンバーとして強さならすでにアグニスを上回っているレベルだ。
見た目は日本人みたいなんだが大和撫子というやつなのかな? とにかくどこかの良いとこのお嬢様みたいでなかなかの美人だ。
サクラは桜を吹雪かせて敵に遠距離からの刃で攻撃できる。
通称桜吹雪という技だがかなり凶悪だ。
俺ですら物理無効のスキルを貫通してくるタイプの魔法スキルに該当するのか物理無効を突破するのだがらそういうことだ。
フレイムも独自の技を持っている。
燃え尽きぬ信念という常時バフ技というかHPが1になっても生き残る常時バフというか特殊バフだな。
フレイムのHPが1になること自体がまれだから使いどころがわからないがまあもしかしたら使うときがくるかもしれないからな。
フレイムとマリンが戦ったらどっちが強いかと論争になったことがある。
「もちろんフレイムに決まっているのだ!!」
「もちろんマリンに決まっているのだ!!」
「なんだとーーー!!」
「そっちこそーーー!!」
「「勝負だーーーーーー!!!!!」」
そしてボロボロになるまで勝負して一応マリンに軍配が上がった。
その時のフレイムは凄く悔しそうにしてた。
炎では水には勝てないのかと……とぼやいていた。
フレイムは火炎系統のスキルと魔法しか使えないが剣術系なら他にも技が使える。
重圧斬りに破断斬とか使えるのでフレイムは剣技もなかなか上手い。
自宅ダンジョンの408階層はゴブリンもたまに出る。
ハイゴブリンデスソルジャーにハイゴブリンデスアーチャーとかが出てくる。
デスがつくだけでかなりの強化だと思われる。
ただ俺には物理無効だから意味がない。
テルネアスも神魔銃で粉砕している。
テルネアスの銃は神魔銃と魔神銃の二形態をとる。
アダムと唱えると神魔銃にイブと唱えると魔神銃になる。
神魔銃は直接物理攻撃型で魔神銃が魔法攻撃型だ。
マキシマムドライブと唱えると【超浄殲滅神星銃】と形態を変える。
長物のアサルトライフルのようになるがテルネアスはそれを片手で扱う。
アサシンゴッドと唱えると【暗殺隠滅神獣破壊銃】に形態を変化する。
スナイパーライフルに変化したアサシンゴッドタイプは超遠距離からの攻撃を可能にする。
まだその可能性を見ていないがこれから役に立つ時が来るのかもしれない。
フレイムは頑張っている。
フレイムの遠距離からの攻撃も様になっている。
「炎魔銃!!」
ピストルのように手を相手に向けて指から炎弾を放っている。
テルネアスの方が上だからあれだがフレイムもそこそこ強い。
まだ発展途上な彼女だがフレイムの今後に期待するしかない。
11月17日。
今日は村正東樹と待ち合わせだ。
たまには日本橋ダンジョンを二人で攻略しないかと誘われた。
「よう! 東樹……久しいな、ルミルちゃんもレウナちゃんもいつも通りで安心したよ」
「拓郎さんは何時出会ってもあんなに強いだとは思えませんね……」
「レウナさん失礼ですよ……すいません拓郎さんお騒がせして……」
「この前襲われたんだってな魔術師という奴らに……」
「今度は大丈夫のようにしておくよ…………後ろに居やがるな」
「なんだって!?」
「大丈夫だテルネアスをビルの屋上で待機させている」
そして狙撃で謎の襲撃者はその前に機能停止にさせられた。
すぐに警察が来てその暗殺者らしき奴らは連れていかれた。
あとで聞いた話なんだが『暗き暗天のマソラ』という組織がまた付け狙っているようだ。
来るなら潰すまでだ。雪兎にも連絡を取り次潰す段取りを取る。
しかも村正もそいつらの暗殺リストに載っていたという。
俺の友人までにも手をかけようとするなんてな……潰してやる。
その日東樹からも自衛隊のどこかの部署が怪しいとまで噂されているとか。
俺は情報収集をテルネアスに頼んだ。
そういうのは得意だと言われたので。
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